【愛のシ3小話劇場 4(コミック巻ノ11P45あたり?)】     「くっ・・・・・・いまだ・・・・・・未熟者でした・・・・・ね・・・・・・ごめんなさい・・・・・・もう・・・貴方に・・・・。」 「シカ・・・・シカは帰ってくるよね。絶対帰ってくるよね?」 「当然だろ?  オレ様未熟者じゃねーし。  切られても、ハニーへの愛で直すな。」   何でここに、この二人が居るかは定かでないが、人様の屋根の上。 真横には、血溜りの中に倒れている月光ハヤテ。 そして、真上にはピンスポ、うざったいぐらい夜空を覆い尽くす真っ赤な薔薇の花、そして点描。   血が足りないだろうはずの、ハヤテの額に象られるは青筋。   「・・・・・シカマル・・・くん?」 「あー?まだ生きてた。  死なねーの?」 「・・・とりあえず・・・・・助ける気がないのでした・・・ら・・・・どっかに消えて・・・下さい。  助けて頂ける・・・・のなら・・・・さっさと医療班を・・・・・。」   ザックリと切られてる体。 今だ噴出している血。 そんなものを一切無視して、シカマルとハヤテが会話する。   「でも、ごめんなさいなんだろ?」 「は?」 「大切なヤツ残して死ぬ気なんだろ?  そんなヤツ助けてどうする?」 「だったら・・・・どこかに・・・・行って下さい。」   ハヤテの口から大量の血が溢れる。 シカマルが無言で立ち上がろうとした時、手をひかれた。 辛そうな顔のナルトがシカマルを引きとどめる。   「ハニーどうした?」 「・・・・だめ・・・・一人残されたら、すごく辛い・・・・・。」   ナルトの瞳からぼろぼろと涙がこぼれる。 シカマルがため息をつく。 しゃぁねぇなぁと一言。 チャクラを集めた掌をハヤテの傷口にあてる。   「オレは、応急処置しか出来ねーからな。  ま、ハニーに感謝しろ。」   驚いたように目を見開いて、シカマルを見る。   「・・・・私の・・・・・命の恩人は・・・・・・誰・・・・ですか?」 「シカはシカだよ。」   ナルトがニッコリと微笑む。   「・・・・わかりました・・・・ナルトくん・・・・ありがとう。」       「・・・・・何でですか?」   再び額に青筋をうかべつつあるハヤテが憮然と答える。   「や、だってオレ様命の恩人だろ?  普通恩人の頼みは聞くもんじゃねーの?」 「・・・・人間には限界というものがあるのですね・・・。」 「大丈夫、大丈夫、オレでさえ何とかなるんだから、いけるって。」   ここは病院、ハヤテの病室。 あれから、一週間たっている。 応急処置が良かったのか、ハヤテは何とか上半身だけでも起き上がれるようになっていた。   そして、命の恩人のとんでもない要求を聞かされている。   「オレ様が訓練してやる。  一ヶ月後に暗部入隊決定な。  ところで、あんたの彼女って、不知火だって?  そいつも、同じ運命だから。さっさと退院するようにな。」 「・・・・断ると言ったら?」 「ん〜・・・・不知火洗脳して、不知火だけ暗部にすっかなー。」   ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべる。 とてもナルトには見せられない。 ま、かといってナルトの前で男前かと言うと、さりげに鼻の下が伸びているので、どっちもどっちか?   「・・・分かりました。  ゲンマさんだけ暗部にさせるわけにはいきません。  はー・・・・確かに命の恩人の言葉なのに・・・とても納得がいかないのは何故ですかね?」 「あー?そりゃ、お前さんの命の恩人はオレ様じゃなくて、ナルトだからじゃねぇ?」   くっくっと笑いながら、早く退院しろよーと一言添えて、シカマルが掻き消える。 ハヤテは、今度死ぬ時は、シカマルくんに見つからないようにしようと心の底から思った。         シカマルがニヤニヤ笑う。 これで暗部が二人増える。 自分の仕事を減らして、愛しいハニーとの時間を増やそう作戦だった。     【End】    




 


    や、なんかピンスポ足りない? もっと手ひどい内容だったはずなんだけどなぁ〜(・_・?)あれ?   実は、本戦を打ち込んでいたんだけど、あぁ・・・・ハヤテ・・・ハヤテを忘れちゃいけねぇよなぁとf(^-^;)<おい ハヤテが生きている理由は、シ3のおかげだったんだねぇ(゚゚ )<約束シリーズと混同中。     【04.11.05】