【愛のシ3小話劇場 3(コミック巻ノ9P34)】 「あーあ、めんどくせー しかも女相手じゃやり「シカ〜〜vv」 シカマルが声の方に顔を向けると、愛しい恋人が腕をぶんぶん振って自分の名前を呼んでいた。 恋人の最高の笑顔に現状を一切忘れるシカマル。 既にナルトの隣に移動し、抱きしめていた。 点灯されるピンスポ。 煌く点描。 そして飾られる薔薇の花。 ナルトの頬に添えられる掌。 見詰め合う二人。 恋人達に声を出す会話は必要なかった。 お互い思った事が目線だけで伝わっていた。 慣れた下忍達以外の全員が二人を唖然として見ている。 その中で、なんとか立ち直った律儀な月光ハヤテが口を挟む。 「シカマルくん・・・・試合放棄ですか?」 虚脱状態の声に返答は無い。 恋人達にハヤテの声が届くはずもなく、つか現在二人は暑苦しい口付け最中。 下忍達は見慣れた光景を、楽しげに見つめる。 ハヤテがため息一つ、シカマルの背後に立った。 「何?」 振り向きもせずにシカマル言う。 「試合は放棄ですか?」 「あー?」 「シカ・・・シカのカッコいい所見たいなvv」 目の前の恋人が小首をかしげニッコリ笑う。 シカマルは噴出しそうになる鼻血を、いつも通り気力で押さえ、ナルトの頬にキスを落とす。 そして、ハヤテを残し、既にシカマルは部屋の中央に立っていた。 「試験官さんよぉ、早く始めてくんねー?」 貴方が遅らせたのですっ!と心でシャウトしながらも、律儀にハヤテは開始を宣言する。 シカマルがどこから取り出したか、薔薇の花を持っていた。 ツチが困惑する。 目の前の相手は影を操るヤツだったはず。 なのに一向に影を操る様子もなく、薔薇を持って立っているだけ。 実は、シカマルが音忍の記憶を操作して、偽の情報を与えていた。 一応シカマルも、暗部という自覚があったのだろう。 処置はしっかりしていた。 「な、なめやがってっ!」 ツチが千本をシカマルに向かって投げつける。 一瞬のうちにシカマルの周りに漂う、赤い花びら。 床には、千本と同じ数の花びらが落ちていた。 「ど・・どういう事っ?!!」 「ふっ・・・・・説明すんのはメンドくせーし? どうせ忘れてもらうから。」 ニヤリとシカマルが笑う。 ツチが食って掛かろうとした時、シカマルの掌が動く。 シカマルの周りを漂っていた花びらが、ツチの体に一斉に向かった。 再び、ツチは花びらを体に纏って倒れる事になった。 「シカ〜〜カッコいいっ!」 ナルトが速攻、愛のメッセージを送る。 そして、下忍達は、毎度慣れた光景を見る事になるのだが・・・・問題は周りの知らない人々、プラスワン。 火影は、頭を抱え。 試験官達は唖然とし。 アスマを含む担当上忍達は訝しげにシカマルを見る。 ラブラブハニーと抱き合っていても、シカマルは一応暗部だった。 速攻印を切り、試験会場全体(ナルトを除く)に記憶操作をする。 ったくメンドくせーと思いながらも、愛しいハニーに自分のカッコいい所を見せられたからいいかと、シカマルは鼻の下を伸ばす。 腕の中のハニーを抱きしめる。 試験会場の一部に繰り広げられる恋人達の愛の語らいを、周りの記憶操作された観客が呆然と眺めていた。 おまけの巻ノ9ナルト対キバ 「・・・・・・・。」 先ほどから真横に居るシカマルの気配を滝汗流しながら感じている。 目の前で、ナルトが一生懸命頑張っている。 一応シカマルも、黒いオーラを育ててはいるが、邪魔する事はない。 しかし、ナルトが殴られる度に、黒いオーラが拡張していくような気がする。 チョージは無事に、なおかつ早く試験が終わる事を神に祈っていた。 ナルトが大技を繰り広げる。 キバが倒れ、ナルトの勝利を試験官が告げる。 「シカ〜!オレ頑張ったってばっvv」 ナルトが走ってシカマルの側に速攻戻ってくる。 「ハニーっ!強くなったな!」 シカマルが速攻ナルトを抱きしめる。 しかし、その側に居るチョージは呆れていた。 たぶん、ナルトの大技の間に放ったのであろう。 キバの襟と首の間に真っ赤な薔薇の花びらが見えた・・・・気がする。 これぐらいで済んだのは、もしかしてキバにとっては良かった・・・・のだろう。 【End】
・・・・薔薇の舞とでも名前つけましょうか? いや、あの作者ならそんな綺麗な名前を付けるわけねーなぁf(^-^;) イメージは遊白のクラマくんなんですけどf(^-^;)面白い術名思いつかないからいいや。 さて、ジェネレーションギャップがあるだろうなぁ〜という内容を一つ。 会話のいらない二人。 えぇ、キックオフという漫画の主人公と彼女のあの会話です。 ラブラブってあれが基本やよなぁ(゚ー゚)(。_。)ウンウン<私も読んでいた訳じゃないんで詳しくは知らない。 って言っても、誰もしらへんのやろなぁ・・・うち来る人・・・若いんだもん(^-^;) 【04.10.30】