【幸せ追求させろ隊 補1.2】 イルカは足音高く早足で歩いていた。 見る者が見たら、イルカの背後に巨大などす黒いオーラが見えたはず。 しかし、ここは木の葉の戦略部に続く道。 今は誰も歩いていない。 戦略部の者は、相変わらず忙しいようである。 音高く開かれる扉。 そして怒声。 「新月か、ハヤテ居るかっ!!」 怒声に一応顔を上げる者が数人。 しかし、ほとんどの者がいつも以上に忙しげに、書類とにらめっこしていた。 どの顔も疲労の色が濃い。 イルカはいつもと違う雰囲気に?を頭上に作成したが、それでも怒りはMAXゲージから下がらず、目線のあった者を睨みつける。 「・・・・・長とハヤテさんは隣の部屋です。」 目があってしまった不幸なデスクワーカーはぼそぼそと呟き、再び目の前にある大量の書類と格闘を始める。 イルカは、隣に部屋なんかあったか?と思いながらもドズドズ地響きをたてて隣のドアを再び大きな音をたてて開けた。 「新月っ!ハヤ・・・・・テ?」 イルカの目の前には、大量の書類とファイルに囲まれた新月、日食、ハヤテ、ゲンマが、亡霊のように顔をあげる。 目の前に4組の隈と淀んだオーラ。イルカは少しびびった。 「・・・・・凛?・・・・・・入っていいから扉閉めろ。」 新月がイライラした声で命令する。 鷹揚と言えば聞こえがいいが、いつも面倒臭げに泰然としているシカマルから、トゲトゲしい雰囲気。 何があったのかとイルカは自分の怒りを忘れて目をみはる。 「お仕事の件でしょうか?」 いつも以上に目の下に隈を作っているハヤテが擦れた声を出す。 「あぁ・・・・・いや・・・・お前ら徹夜してるのか? で、オレのこの二三日の洒落にならない仕事量は、そのせいか?」 洒落にならないなんてモノではない。 毎日一晩かけてSだのSSだのという任務を大量に渡されていた。 「そうです。 火影様からの勅令でして。 戦略部にもしわ寄せが行ってしまい困っているのですね。 今日でほぼ寝ないで、三日目に突入中です。 すみません、明日には終ると思いますが、仕事の量が戻るのはもう少し先になると思います。」 そう言ってハヤテは再び書類に没頭する。 イルカが仕方がないと、あっさりと怒りを沈め、目の前の書類を一瞥した。 個人データと思われる内容。 今でも十分に戦略部にあるはずの内容に見える。 何に必要なのか少し疑問に思った。 「オレが手伝える事はあるか?」 「や、暗部の仕事だけでいい。 それだけでも十分助かってる。」 新月が書類から目を外さずに、即答。 「・・・・・そうか・・・・・後で簡単に食べれる物をもってくるからな。 あまり、無理をするなよ。 暗部の方はオレが全部処理しておく。」 とても健康的ではない光景と、あまりに全員の雰囲気の違いに何かしなくてはとイルカは焦る。 新月の余裕のない雰囲気。 いつも元気な日食もゲンマもが未だ口を開かない。 ハヤテのやつれ方も尋常で無かった。 イルカは音をたてずに、静かに廊下に出る。 栄養を補給出来る物を買おうと、急いで里に足を向けた。 「・・・・・・ぷっ。」 日食。 「くっくっくっ・・・・・・。」 新月。 「イルカ・・・・心配する必要ね〜ぞ。 こいつら確信犯・・・・・。」 呆れた声のゲンマ。 「これで、私達へ疑惑がのぼらなければ成功ですね。 実際目の前の書類に溺れそうなのは確かですし。」 未だ手を止める事もなくハヤテがニヤリと笑う。 「ま、あと少しだ。 ぱっぱとやっちゃおうぜ。 ゲンマ、ヒアシの資料を集めてくれ。」 「う〜〜・・・・・風呂入りたい〜〜。」 「ナルトくん、もう少しですから。」 そして、里に居る実動部隊全員の資料及び、訓練メニューの完成が次の日の昼すぎ。 結局6日目にイルカの仕事の量は元に戻ったが、次の日に行われた召集によって二人は長期任務についてしまい、相も変わらず大量の仕事に泣くはめになった。 【End】
未だ被害者は凛のままf(^-^;) 違う人を早く被害者にした・・・・い・・・・なぁ・・・・<おいおい どうしても本編には入れられず、でもでも・・・・でもぉ〜どうしても書いておきたい。 いや、話的にも入れておいてね(^-^)という話を、小話にてf(^-^;) だって・・・・長さこれぐらいしかないんですもの(;。。) 1と2の間の話なんで、1.2(・o・)b 御想像通りに、1.Xがもう少しある予定・・・・・です。 しっかし、時系列的に話進める予定ないなぁ(;。。)う・・・小話の番号どうしよう? 【04.09.05】