旅行公司を少し戻ったマカラーニャの森のわき道にアーロンはいた。 「アーロン!」 「・・・・・。」 「アーロン!!」 「!・・・ジェクト。」 「それじゃ訓練の意味がねぇ!おめぇは持久力や体力を付けるんじゃねぇだろ? 素早さの訓練なら休憩をこまめに入れるのがミソだって言ったはずだ。」 「だ・・・・だが・・・・。」 「だめだ!ちょっとこっちへこいや。話がある。」 「あ・・・・あぁ。」 びくっと一瞬体を震わせ、あきらめたように俺の方にくる。 「ほら、ここに座んな。・・・へぇ〜なんか奇麗な所だなぁ。」 「あぁ聖なる泉だ。」 「へぇ〜。で、アーロンよぉ、俺って頼りになんねぇ?」 「?」 「もう随分一緒に旅してるよなぁ?もう少し俺様によっかかってもいいんじゃねぇ?」 「あぁ頼っているさ。あんたがいるお蔭で、こんなに早くここに来れたじゃないか。」 「俺は、この旅がどういうもんかブラスカに聞いたよ。」 はね上がるように顔を上げて、追い詰められたような表情を浮かべる。 「おめぇは、ブラスカを死なせたくねぇんだろ?」 「そうだっ!」 「俺だって死なせたくねぇ。だから死なせずシンを倒せる方法を探そうや。 俺達が最後の最後まで諦めなければ、きっと何か見つかるさ。だろ?」 「あぁ・・・・・あぁ・・・・そ・・・・そう・・・・だな。」 アーロンの目から涙が溢れる。俺のまわりは、泣き虫ばかりだな。 流れる涙を指でうけとめながら言葉を続ける。 「だからそんな瞳(め)で旅するな。そんな瞳(め)じゃ見つかるもんも見つけらんねぇ。」 「あぁ。」 「俺はもう知ってんだから、言いたい事はいくらでも聞いてやる。それともまだ隠し事があんのか?」 「ない・・・もう・・・・ない。」 「そうか、じゃぁ俺様を頼りなアーロン。俺様は包容力あるぜぇ。」 ほれほれ、と胸を指差す。 分からないと小首を傾げるアーロンの腕を無理矢理取って、自分の胸の中に入れる。 「泣きてぇ時はいつでも胸貸してやるからよ。辛ぇ事溜め込むな。」 「・・・・ジェクト・・・・・ありがとう。」 はは、アーロンの天然の神様がきやがったな・・・・ 後ろに回ったアーロンの手に、慌てる必要無いってのがうれしいぜ。 さて・・・・もう一つの話題に行くかね。 アーロンがへこんでた状況を利用してるようで嫌なんだが・・・気長にこうしてる時間もなさそうだ。 「アーロン。もう一つ話があんだけど、いいか?」 「何だ?」 まだ涙を溢れさせている目を俺に向ける。 すっげぇ可愛いなぁ〜。アーロンの天然神様いい仕事するなぁ。 「俺、おめぇに惚れちまったんだけど、おめぇ、俺に惚れる気ねぇ?」 「ジェクト・・・・・俺は男だぞ。」 お〜〜顔真っ赤にして。脈ありかね? 「惚れてしまったもんに、男も女もあるかぁ?それともおめぇ、俺のこと嫌い?」 「き・・・嫌いではない・・・・でも、あんたには奥様と子供が待っているのだろう?」 「もし俺が帰れたとしても、俺はもう帰らねぇよ。おまえを置いて帰るわけにいかねぇだろ? どうせ、帰ったとしても、おめぇが心配で心配ですぐにここに戻ってきちまうさ。」 「ジェクト!それはだめだ!あんたは、あんなに帰りたがっていたじゃないかっ! 俺は大丈夫だから、あんたのおかげで、もう大丈夫だから。 あんたは、帰る道を探さなくちゃいけないっ!」 「アーロン、俺はスピラをこの旅をお前を選んだ。もう選んだんだ。 それともおめぇにとっては迷惑なだけなのか?」 「そ・・そんな事はないっ!」 よし、言ったな・・・・俺は聞いちまったぞアーロン。もう止まんねぇぞ。 アーロンの頬を指で辿る。少し震えてる感触が伝わってくる。 軽く啄ばむようなキスをすると、不安そうな顔が見上げてきた。 耳に軽くキスをして、囁く・・・俺はずっと傍に居る・・・・と。 髪をほどき右手ですきながら、頬にキス。そして再び口を重ねる。 幾度も幾度も重ねる唇。いくら頬張っても足りなくて、深く唇を重ねてもまだ足りなくて。 こいつの全てがこんなにも欲しかったのだと・・・こんなにも惚れてたのかと。 俺はこんなにこいつに飢えていたのかと心の片隅で驚く。 抱きたかった体を抱きしめる。確かめたかった体の隅々まで唇で辿る。 耳・・・・首筋、少し震える体、一つ目・・・・・・鎖骨・・・・奇麗に筋肉の付いた胸、甘い吐息が漏れる、二つ目 ・・・・わき腹・・・奇麗に筋肉のついた腹・・・・・徐々に乱れてく呼吸を聞きながら・・・ 少し立ち上がっているアーロンのモノに口づける。他人に触られたことのない体は、驚いたように震えた。 「ジェ・・・・ジェクト・・・。」 真っ赤になったアーロンの顔が俺を見る。 「俺、おめぇの事すっげぇ〜好きだから。」 だから、安心してくれ・・・なんて続きは言えなかった。こっぱずかしいじゃねぇか。 より顔を真っ赤にしたアーロンが顔を背ける。 「アーロン・・・俺の方向いてくれね?」 アーロンがおずおずと顔をあげたのを確認してから、アーロンのモノを咥える。 裏側を舌でなぞって、軽く吸うと上からくぐもった声が聞こえる。 ゆるりと舌を這わしながら、下の方を手で軽く包み指で線を辿る。 「ん・・・んんっ!・・・・。」 少しずつアーロンを追い詰めるように、口を舌を動かす。 音の無い泉の辺に湿った音と乱れた呼吸、くぐもった声が微かに響く。 「ジェクっ・・・んっ!」 口の中にアーロンの放った精が広がる・・・う〜ん飲み込んでもいいけど。 これも使わないとやべぇよなぁ。 精液を掌に移してアヌスに塗りつける。これでも痛そうだけど、無いよりましだよなぁ。 体を傷つけないようにゆっくり指を入れる。 「ジェクト・・・。」 「慣らさないとすげぇ痛ぇことになるからな。 それでも痛ぇと思うけど。すまねー俺、もうおめぇを放せる余裕ねぇ。」 我ながら我が侭な台詞だよなと思ったけど、アーロンを欲する心があまりに強くて止められなかった。 再びアーロンと唇を重ねて、舌を絡める。指は執拗にアーロンの中をかきまわした。 「ん・・・あ・・・あぁっ!!」 ここか・・・・指を増やし、アーロンの中を犯していく。 アーロンのモノは再び立ち上がり、先走りの透明な滴が溢れはじめた。 聞こえてくる呼吸はきれぎれで、甘いくぐもった声が漏れている。 十分に解れたと感じた頃には、自分も余裕がなくなってきていた。 「アーロン・・・力抜け。」 より一層戸惑った視線が俺を見つめる。 軽く唇を重ねて言葉を続ける。 「力抜かねぇと痛いからな。」 「・・・分かった。」 擦れた小さな声が聞こえた。もう一度唇に触れてからアーロンの中に入った。 「「・・・つっ!」」 アーロンが痛みで顔を歪める。俺も女とは違う強い抵抗に歯を食いしばる。 いくら、アーロンが力を抜いても、こんな用途に使われた事のない体は簡単に俺を受け入れようとしない。 一つ目は首・・・・二つ目は胸・・・・・唇を首筋に、掌で胸の突起を転がす。 異物感と痛みに歪んだアーロンの顔が少しずつ溶けていく。徐々に緩む強い締めつけ。 聞こえてくる乱れた呼吸に合わせるように、俺のモノがアーロンの中を侵食していく。 やっと、全て入りきった時には、痛みに萎えていたアーロンのモノは再び立ち上がっていた。 静かに動き始める・・・さっき見つけた一点を通るようにして。 聞こえるのは、アーロンのきれぎれの呼吸と微かなあえぎ声。 見えるのは、心から大切にしたい者の姿。 暖かで、気持ちが良くて、幸せで・・・・良かったおめぇに出会えて。 「ジェクっ!!」 アーロンがきつくしがみついてきて先に白濁した液を腹に放つ。 その後を追うようにして俺もアーロンの中に放った。 *** 「アーロン。」 「なんだ?」 「ちっとは俺の事惚れてくれてる?」 「あんたらしくない。」 「アーロン返事ねぇの?」 「・・・俺には、今まで対等に向き合う相手が居なかったから、あんたの存在は嬉しいな。」 「あ?・・・あぁ、せめてレベル差の少ねぇやつが側にいねぇと楽しくねぇよな。」 「自分の成長を測れない。同じ視点で語り合えない。俺は・・・あんたに出会えて良かった。」 「そんだけかぁ?」 「・・・・。」 ほんのり赤く染まった顔がそっぽを向いた。 ま〜態度で分かっけどよ〜。 「惚れたって言え〜。」 「あんたはガキか?」 「聞きてぇの。」 「言わない!」 「じゃぁ〜言うまで放さねぇ!」 「これでは、訓練ができないっ!」 「やめとけ。たぶん動けねぇぜ。」 「?」 「立ってみな、そっとだぞ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つっ!」 「だろ?」 「これ・・・明日には直るのか?」 「大丈夫だろ。おめぇ若ぇんだから。」 「直らなかったら切る!」 「・・・・・・愛されてねぇなぁ。」 アーロンが顔中真っ赤にして、固まる。 ・・・・可愛いから許す!アーロンの天然の神様最高!心の中で俺は拍手を贈っちまった。 「まぁ〜いつか聞ければいっか、ほれ。」 「うわっ!」 「宿に戻ろうぜ。」 「い・・・いいっ!、自分で歩くっ!」 「おめぇだって、俺を担いで帰っただろうが。」 「俺は担いだんだ!おまえみたいに、抱っこなんかしてないっ!」 「気にするな。」 「ジェクト!!・・・・分かった、次の時は俺もおまえにこうしてやるっ!」 「ははははっ、次は俺が勝つぜ。あぁ〜その時にも抱っこしてもらいたいってことかぁ〜?」 「あんたには、まだ負けないっ!」 「はははっ楽しみにしてるぜ。」 |
やっと4が終ったよぉ〜。途中まではすいすい行ったのに、濡れ場が書けない・・
どう書いていいやら、しかも途中途中でギャグが浮かぶ・・・自分が色っぽい色に染まらないと
書けない・・・気分はお笑いに走る・・・(ーー;)
なんて難しいんだ・・特に実体験のないものって・・・さっぱ・・るんるん・・(;_;)
あっし女なんで実体験しようがないんですけどね・・・(ーー;)
まぁ〜らぶらぶです。これがあっしの精一杯っす(^-^;)
いつかもっとがんばろう〜ってことで、あっしの濡れ場1個目終了でした。
あ・・まだまだ話は続きます(^-^;)へへ・・
16.03.9
ははは・・・総エロ書き直し・・・なんか悟ったよ。うんうん(^-^;)きっと前よりはましやろ
いや、ましになっていてくれっ!祈る思いである。
(゚゚ )きっとまた総書き直ししてるんだろうなぁ・・・・半年後ぐらいか?