上町「日本武尊人形山車」も千葉銀行前の会所から、御旅所に向けて出発します。
この山車は明治13年に上町が日本橋「関岡能装束店」より購入したとの記録が残っています。
三層せり出し構造の江戸型山車です。

平成26年に、残っていた山車人形、化粧部材、幕等を元に車輪と構造材を新調し引き廻しを再開しました。
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祭礼の歴史
「佐倉の祭礼  山車編」

 現在、佐倉の祭礼で引き廻されている山車は仲町(なかまち)横町(よこまち)上町(かみちょう)3本で、共に明治初期に日本橋方面より購入した三層せり出し構造の江戸型山車です。その内上町の山車は、平成26年に車輪や構造材を新調し、引き廻し復活を遂げた山車です。

祭礼初日に町内の引き廻しをおこなった各町会は、2日目、3日目に新町通りを中心に市街を引き廻します。
祭礼2日目午後3時、仲町「関羽人形山車」が佐倉新町おはやし館前の会所から、新町交差点に向けて出発します。
この山車は明治12年に仲町が購入したと思われます。三層せり出し構造の江戸型山車です。
山車人形「関羽」は、3代目 原 舟月の作品で山車同様、明治12年に仲町が購入したと思われます。現在は山車には引き廻し用山車人形を載せ、祭礼期間中に「佐倉新町おはやし館」で展示されています。

「門付け(かどづけ)」
引き廻しの途中、「花(御祝儀)」をいただくと、山車は止まり頂いた方への御礼と繁栄や安全を願い、お囃子や踊りを披露します。
佐倉では、これを「門付け」と呼んでいます。

仲町山車と並木町御神酒所のすれ違い
手前、並木町「御神酒所」と、反対側から仲町「山車」が引き廻してきます。
佐倉の御神酒所は、囃子台から上の部分が回転する構造になっています。
御神酒所同士や山車とすれ違う時、お互いに止まり、御神酒所は囃子台を回転させて向きあい、お囃子や踊りを披露しあいます。
その後、並木町御神酒所はお囃子台を元に戻し、山車と御神酒所が狭い佐倉の通りをすれ違います。

横町「石橋人形山車」
横町「石橋人形山車」は、新町交差点横の会所から、御旅所に向けて出発します。
この山車は明治12年に横町が日本橋「関岡能装束店」より購入したと記録が残っていて三層せり出し構造の江戸型山車です。
万延元年の山王御祭禮番附に描かれている山王祭二十五番・上槇町(かみまきちょう)の山車とよく似ていて、天下祭で徳川将軍の上覧を受けた山車ではないかと言われています。
仲町山車は新町交差点で方向変換し、横町山車と並びます。そしてお囃子や踊りを披露し合います。

上町「日本武尊人形山車」
山車人形「日本武尊」は、2代目 仲 秀英の作品で山車同様、明治13年に上町が日本橋「関岡能装束店」より購入したと思われます。
上町も仲町同様に、山車には引き廻し用山車人形を載せ、祭礼期間中には上町会所で展示されています。

新町通りを並んで引き廻している3本の山車。御旅所に向かっています。
上町山車が、御旅所に入ってきます。
上町山車に続き仲町山車が、御旅所裏の広場に入ってきます。
最後に、横町山車が御旅所裏の広場に入ってきます。
祭礼2日目午後4時30分頃、3本の山車が御旅所裏の広場に集まりました。
祭礼2日目、新町通り夜の賑わい。
上町山車と肴町御神酒所のすれ違い
夜になると、新町通りは山車や御神酒所、町内御輿でごった返します。
その後「3町会総踊り」を披露しました。

午後9時頃、再び3本の山車が新町通りで並びました。
そして、すれ違います。

弥勒町御神酒所と3本の山車が続いてすれ違います。
近づくと、お互いに止まりお囃子や扇子踊りを披露し合います。
そして、すれ違います。

新町通りは夜遅くまで山車、御神酒所が運行し、町内御輿も練り歩き、観客共々賑わいます。
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手前、肴町「御神酒所」と、反対側から上町「山車」が引き廻してきます。
仲町山車と上町山車のすれ違い。
夕暮れがせまる中、仲町と上町山車がすれ違います。
近づくと、お互いに止まりお囃子や扇子踊りを披露し合います。