グアリバ・フルカバーブルーの魅力

  グアリバという聞きなれない産地を耳にしたのは2003年2月にペット・バルーンに入荷したのです。珍しいもの好きな私が見逃すわけはなく、即購入です アマゾンの少し詳しい地図をたどると、アマゾン本流南岸のマディラ水系から本流に注ぐ手前の支流のひとつであるリオ・アリプアナのさらに支流にありました。下のの2枚の写真は共に私が今まで飼育したワイルド・ディスカスの中でも最もお気に入りの2匹です。 まず、共に体型が申し分ないこと、そしてなによりも全身のブルーグリーンの光が他のどの産地のロイヤル・ブルーやロイヤル・グリーンよりも強く濃く発色すること。そしてその光は、水槽内でもグリーンのように薄れることなく輝き続けています。さらに何よりも魅力的なのは地色の体色がイエローベースでヘッケル・バンド、ヘビー・センターバーがあること。そしてエラがベタ青であることもちろん赤目であることがこの魚の特徴です。まさに天然のブリリアント・ブルーなのです。非常に丈夫で餌食いもよく、当家の水質に耐えやすく、結果非常に飼い易いということです。これまでのマリマリなどのブルーヘッドヘッケルとは明らかに違ったワイルド・ヘッケルです。

 写真上は2003年2月入荷直後の画像です。体長約14cm、何匹かの入荷グアリバの中でも一際ブルーの発色が際立っている個体をチョイスしました。その輝きはこれまでのワイルドの中ではトップクラスのものであり、未だこの魚にすぐる個体とは出会っていません。ヘッケル・クロスブルーに見えますが、マディラやマリマリ、ヤムンダのそれらとは明らかにブルーの強さ、地色の黄色さが違います。当家に入荷後すぐにハンバーグに慣れ始め食欲旺盛で、ついハンバーグを与えすぎ、その為ある日突然、体調を崩し、2、3日で急死してしまいました。突然うつむいて泳ぎ方がぎこちなくなる恐ろしい病気?といううよりも慣れない餌の与えすぎによる消化不良だと思います。残念なことをしてしまいました。素質的には下の魚より上で買い込めば全身フルカバーに埋め尽くされたと思います。本当に惜しいことをしました。

写真下は2004年4月に入荷した同じくグアリバ・フルカバー・ブルーです。入荷時は上の魚よりブルーヘッドでしたが、2年ぐらいでフルカバーに近くなりましたが、上の魚よりブルーの輝きは劣るものの成長が良く、2006年12月現在17cm近く有り、デブちゃんとなていますが、少しダイエット必要かな?こちらは、1回も絶食もなく同居のロイヤル・グリーンのボスにもめげず、良く太ったものです。しかし、体型からして♂と思われますが今日に至るまで全く産卵行動は見せません。
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