ヤムンダ・ブルー(ノーマルタイプ)

2005年12月入荷時 13cm

2006年12月撮影 17cm

 言わずと知れたヤムンダ(ニャムンダ)産ブルーディスカスである。リオ・ヤムンダからブルー系のディスカスが初めて輸入されてきたの1997年11月でした。それまでのブルーディスカスの産地としてはマナカプルやプルスなどが知られ、久しくロイヤルブルーの入荷が少なかった頃、日本初入荷としてヤムンダ採集個体が多数入荷したのでした。当時ショップ通いを続けていた私には、たいへんな衝撃でした。

 これまでのブルーディスカスとは体型・魚体どれをとっても素晴らしくそのボリューム色彩に圧倒されたものでした。

 左上はそのヤムンダ産の中でもごくノーマルタイプの下流域のブルーですが、体型、全体のフォルム申し分ない個体をチョイスし、成長を見守りました。

 ヤムンダといってもいろんなタイプが知られており、大きく分けてヘビーセンターバーの入る個体と入らない個体、純血ブルーとがあります。前者はリオ・ヤムンダ上流域、後者は下流域だそうです。

 体色の赤さはさまざまで、アレンカーのようにソリッド・レッドになる固体(ローズ)やロイヤル・ブルーにはセンターバーの入る個体が多くいますが地色はあまり赤くならない個体が多くいますが、ホリゾンタルラインが鮮明で、これらは上流域のヘッケル系個体とのクロス(交雑種)とおもわれます。また、センターバーを有しながら、地色の赤いクロスタイプも見られます。

 そのヤムンダ産も2006年にはほとんど採れなくなってきているそうです。特に下流域の純血ブルーはほとんどだめらしい。赤地の超大型ロイヤル・ブルーはもう見られないかもしれません。

 左下は1年後買い込んだ同魚です。頭部、上部に見られたパールラインはホリゾンタルとして面積を広げ、大方つながり、鮮明になり、背中、腹部にはわずかにレッド・スポットのような赤味が現れています。全身を負うオレンジイエローの体色はまさにアマゾンのブルーディスカスそのものを表現しています。長らくワイルド・ディスカスを飼育していると、ロイヤルばかりでなく、このようなノーマルタイプに魅力を感じるようになるものです。

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