大化身テフェ・バウアナ・ロイヤルグリーン

2005年11月入荷当初 10cm

2006年2月撮影 13cm

2006年12月現在 15cm

 テフェ・バウアナ・グリーンとして入荷した1匹のうち、まだ成魚にならない、若魚をと言うことでチョイスしました。左写真のように、ごく普通のテフェ・グリーン若魚です。体側のスポットはわずかに見えるか見えない程度、ホリゾンタル・ラインは頭部に見えるだけ。アナルフィン(尻鰭)の模様はグリーンにしては物足りなくブルー系にも見えたりする。何の変哲もない普通のテフェ・グリーンでした。どこまで成長するやら、あまり大きな期待もせず飼育しました。餌食いは当初からとても良く、すぐにハンバーグに慣れ始めました。

 入荷3ヶ月目で、ご覧のように体側上部と下部にラインが現れ始め、体高も高くなり始めました。しかし体側中央部にはなかなか模様が現れにくく、このような状態が長く続きました。

 しかし、この11月から1年目に入り、急速に体色が乗り始め、もともとあった体側上部、下部のラインはより鮮明になりなによりも、体側中央部に模様が現れたことで、この魚のほぼ全容が出現したようです。ホリゾンタルの間は真っ赤なレッド・スポットラインで埋まり、これぞまさにテフェ・ライン系ロイヤルグリーンと呼ばれるにふさわしい個体になりました。今後もう少しレッド・スポットラインは体側後半、尾びれ付近まで伸び、中央部の模様もはっきりとしてくることでしょう。

 テフェ・バウアナはラーゴ・テフェ(テフェ湖)に注ぐリオ・テフェ本流で中流域に注ぐ支流のひとつ

  バウアナのインビスネームで入荷するアダルトレッドスポット系個体はアッパー・テフェ(テフェ上流域)やラーゴ・テフェ産よりスポットがまばらで、密度が少ない個体が多い反面、ライン・スポット系が多いことで知られており、この魚がまさにそれを証明したかのような仕上がりです。

everyday wilddiscus TOP