見ごろ!アッパーテフェ・ロイヤルグリーン
2006年1月入荷時 14cm

2007年3月現在 全長16cm強

  アッパーテフェ、リオ・テフェ上流域で採集された個体を特にこのように呼んで区別しています。これまでのテフェ産グリーンといえばラーゴ・テフェ、リオ・テフェ下流域でしたが、数年前からこのテフェ上流域のものがこう呼ばれて採集、入荷が続いています。

 2001年、初めて日本に入荷したとき、運よく入荷に立ち会うことができましたが、これまでのテフェ産とは明らかに色彩パターンが異なっていました。
 頭部からのブルーのホリゾンタルラインが直線的であるよりもモザイク調の模様が多く、体側中央部のグリーンの載りも渋く鮮やかでレッドスポットも体側に特に多く、これまでのテフェとは明らかに違うものを持った魚がいました
 その後毎年大量に入荷してきましたが、なかでもこれがワイルドかと思わせるような、フルスポットのWWFFのモザイクタンジェリン、チーロックのロイヤルセミリオンを思わせるような、改良種ではないかと思われるような個体が入荷してきたのです。もちろんそのような超一級品は年に1尾か2尾でした。

 当然、入荷時にそのような一級品はすぐに出てしまい。なかなか手に入れることは困難でした。
 そこで2005年入荷魚のネット写真中最も無難で、若い固体が上の画像です。スポットは体側中央から下方にしか無く、背鰭下の最もスポットが載りにくい所に有りませんでしたが、将来性を期待してゲットです。
 1年間買い込み、下の画像のように仕上がりました。他魚が写り画像的には良くないですが、90%のロイヤルです。
 

 私見ですが、ロイヤルグリーンの基準は背鰭ブラックアーチの下全体ににホリゾンタルとその間を埋めるレッドライン・スポットが入ること、こうなるとたまらなくなります。もちろん体側のスポットは言うまでもありません。

 もうひとつロイヤルグリーンディスカスの鑑賞上、最も重要なポイントは尾締めのレッドスポットです。尾の付根ここにしっかりとしたレッドスポットがないと、体側にいくらスポットが多くても、全体に何か抜けたような、締まりのない感じがするものです。

 錦鯉の紅白の鑑賞ポイントに尾締めの紅が入っているかいないかが、品評会で重要なポイントになっています。我が日本人の美的感覚でしょうか。
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