本会が各大学持ち廻り形式で大会を開催するようになったのは、1986年度第20回大会からです。以下の記録は、第20回大会から現在に至る大会報告の記録一覧(ただし、翌年の歴史評論誌上に掲載される大会報告特集の目次)です。
1985年度第19回大会までは、合宿形式で大会を開催しておりました(1986年以前の歴史評論をご覧ください)。
2000.3月号 歴史の方法としての地域 3
第1日・近代ヨーロッパにおける地域とは何か | * |
ハプスブルクの国家・地域・民族 −プラグマーティシェ・ザンクツィオーン再考− |
大津留厚 |
郷土と祖国 −ドイツ第2帝政期アルザス・ロレーヌ民衆学校における「地域」− |
西山暁義 |
地域主義とマイノリティー民族主義 | 原 聖 |
* | * |
第2日・日本史における地域論の到達点 | * |
地域社会の関係構造と段階的特質 | 渡辺尚志 |
中世後期の国郡と地域 | 池上裕子 |
近世・近代移行期大阪の都市社会 −松島遊郭を素材にして− |
佐賀 朝 |
1999.3月号 歴史の方法としての地域 2
第1日・地域と社会編成 | * |
近代移行期における都市地域社会の再編成 −東京府会を事例にして− |
中嶋久人 |
上海救火連合会に見る中国近代都市の公共性 | 小浜正子 |
* | * |
第2日・地域論の現段階 | * |
日本近世の職人集団と地域社会 −社会集団論の視角から− |
篠宮雄二 |
近世の地域支配と触 | 村田路人 |
「地域」論の再検討 −実体概念・操作概念・主体概念− |
小谷汪之 |
1998.3月号 歴史の方法としての地域
第1日・日本前近代における地域の問題 | * |
近世黒鳥村の村落構造と運営 −地域社会構造への視角− |
町田 哲 |
地域社会における「村」の位置 | 榎原雅治 |
* | * |
第2日・世界史のなかの地域 | * |
東アジアにおける「海域」と国家 −14〜15世紀の朝鮮半島を中心に− |
藤田明良 |
日本史における「アジア地域」 | 橋谷 弘 |
近代の陰画としての「地域」 −ラテンアメリカ史の立場から− |
飯島みどり |
1997.3月号 世界史認識の再検討 6
第1日・都市史研究の現在 | * |
都市民衆世界の歴史的位相 −江戸・浅草寺地域を例として− |
吉田伸之 |
日露戦時期の都市社会 −日比谷焼打事件再考− |
能川泰治 |
* | * |
第2日・戦後歴史学の世界史認識 | * |
石母田正氏の世界史認識 | 中林隆之 |
江口史学における民族 | 小沢弘明 |
遠山茂樹氏の明治維新史研究と世界史認識 | 鵜飼政志 |
1996.3月号 世界史認識の再検討 5
第1日・発展段階論の現在5/シンポジウム 国家形成史の再検討 | * |
国家形成の初段階 −首長制・初期国家・成熟国家− |
都出比呂志 |
日本古代の首長制社会と対外関係 −国家形成の諸段階の再検討− |
鈴木靖民 |
* | * |
第2日・シンポジウム 世界史の中の社会主義 | * |
「1989年をくぐった社会主義」とは何か? | 星乃治彦 |
ユーゴスラビア・自主管理社会主義の射程と限界 −1950年代を中心に− |
竹森正孝 |
中国における社会主義への移行 −過渡期の総路線をめぐって− |
田中祥之 |
1995.3月号 世界史認識の再検討 4
第1日・発展段階論の現在4/日本における封建制−中・近世移行期の再検討− | * |
東アジア社会の変動と統一政権の確立 | 池 享 |
武威の構造 −明清交替期の幕藩制国家− |
山本博文 |
第2日・パネルディスカッション/近代世界の構造と特質 | |
国際貿易から見た20世紀の東南アジア植民地経済 −アジア太平洋市場との包摂− |
加納啓良 |
ラテンアメリカの場合 −西・葡・仏植民地から英・米経済圏へ− |
今井圭子 |
アジア在来金融からみた20世紀初期の世界経済 | 黒田明伸 |
近代日本における“在来的”経済発展と“工業化” −商人・中小経営・名望家− |
谷本雅之 |
1994.3月号 世界史認識の再検討 3
第1日・発展段階論の現在3/社会主義と民族・エスニシティ | * |
ロシアの国家性の危機と民族問題の深化 | 中村 裕 |
ベトナムの「刷新」と「社会主義」の堅持 | 古田元夫 |
* | * |
第2日・パネルディスカッション/「近代」の成立と社会的編成 | * |
近代東欧における民族と地域・国家再編 −民族とはなにか− |
羽場久●子 |
「市民社会」論と中国 | 岸本美緒 |
身分制社会の解体 −大坂・渡辺村=西浜の事例から− |
塚田 孝 |
近代社会形成と市民社会の論理 | 東條由起彦 |
●=さんずいに尾
1993.3月号 世界史認識の再検討 2
第1日・発展段階論の現在2/現代史の中の社会主義 | * |
20世紀中国を通底する「国民国家の論理」とナショナリズム・社会主義 | 西村成雄 |
ソ連史における独ソ戦期農業 | 木村英亮 |
* | * |
第2日・パネルディスカッション/世界史における近世−近代化過程における16〜18世紀の意味− | * |
「脱亜」過程としての日・欧の近世 | 川勝平太 |
中国専制国家の発展 | 足立啓二 |
比較史としての日本近世 | 藪田 貫 |
プロト工業家族の歴史的位相 | 若尾祐司 |
1992.3月号 世界史認識の再検討
第1日・発展段階論の現在 | * |
日本における原始・古代の発展段階論の現状と課題 −奴隷制に関連して− |
鬼頭清明 |
発展段階と奴隷制 −北欧の奴隷制− |
熊野 聰 |
* | * |
第2日・パネルディスカッション/比較国制論 | * |
国制の比較史的研究のための枠組について | 水林 彪 |
中国古代専制国家論 | 渡辺信一郎 |
国家・家・近代天皇制 −近世国制の否定と継承− |
鈴木正幸 |
近代国家と国法的抵抗 −ヨーゼフ2世の改革とハンガリー− |
大津留厚 |
1991.4月号 現代歴史学と天皇制
第1日 | * |
古代天皇制論とその系譜 | 佐藤宗諄 |
天皇制イデオロギーにおける大嘗祭の機能 −貞享度の再興より今日まで− |
宮地正人 |
* | * |
第2日 | * |
戦国・近世初期の天皇・朝廷をめぐって | 三鬼清一郎 |
イギリス君主制の統合機能 | 浜林正夫 |
日本における現代君主制の成立 | 小路田泰直 |
1990.1月号 歴史における文化の創造 3
第1日 | * |
文化概念の理論的検討 −問題の提起− |
岩崎充胤 |
日本古代民族文化形成の諸前提 | 鬼頭清明 |
* | * |
第2日 | * |
改元と私年号 | 千々和到 |
民衆文化と自由民権派の文化運動 | 上條宏之 |
プロレタリア文化運動から民主主義文化運動へ | 犬丸義一 |
1989.1・2月号 歴史における文化の創造 2
第1日 | * |
歴史学と深層概念 −日本文化の歴史的分析の手続き− |
都出比呂志 |
日本院政期文化の歴史的位置 | 河音能平 |
近代天皇像の形成 | 安丸良夫 |
* | * |
第2日・社会変革と文化 | * |
政治と民衆文化 −江戸町人の庶民文芸について− |
山田忠雄 |
戦時下の文化運動 | 北河賢三 |
「集団的自助」の論理 −19世紀イギリス労働者上層の文化− |
小野塚知二 |
1988.1月号 歴史における文化の創造
第1日・歴史における政治と文化 | * |
日本近代史学史における文化の問題 | 岩井忠熊 |
19世紀イギリスにおける「文明」と「文化」 | 浜林正夫 |
* | * |
第2日・歴史における文化の諸相 | * |
考古学と文化 | 林 謙作 |
近世大坂の大衆文化について | 内田九州男 |
民衆文化史のあり方 | 小沢 浩 |
伝統と文化創造 | 直野 敦 |
1987.1月号 歴史における家族と共同体
第1日・戦後史と日本文化 | * |
戦後史像の再検討 | 佐々木隆爾 |
「日本文化論」批判の視点と課題 | 青木美智男 |
* | * |
第2日・パネルディスカッション/歴史における家族と共同体 | * |
〈問題提起〉 | * |
古代の家族と共同体 | 吉村武彦 |
中世の家族と共同体 | 峰岸純夫 |
近世の家族と共同体 | 深谷克己 |
近代の家族と共同体 | 山中永之佑 |
〈コメント〉 | * |
法社会学における家族と地域社会 | 利谷信義 |
日本の家族と共同体 −人類学からのコメント− |
江守五夫 |
日本中世史・女性史より | 脇田晴子 |
ヨーロッパ比較史より | 橡川一朗 |