La Vie en Rose

 
 

                            写真は稲越功一氏撮影の稽古風景
Vol.1 ばら色の人生

2001.11.2〜7 ザムザ阿佐ヶ谷


CAST
荒木誠、渡辺大滋、小林ヒデタケ、斉藤武志、今野元志、高瀬郁子(BQMAP)、加藤白裕


プロデュース・脚本/鷺沢萠、共同脚本・演出/小林ヒデタケ、照明/箱崎あや子、音響/前田規寛、舞台監督/吉久直志、デザイン/山口昌弘、撮影/稲越功一、製作/イルカ団CO.



『Mr.レディ・Mr.マダム』のハリウッド版リメイク、『バードケージ』をご覧になっただろうか。
監督はマイク・ニコルズ。出演はロビン・ウィリアムズ、ジーン・ハックマンら。芸達者な役
者たちが余裕たっぷりに演じるドタバタ喜劇は、一般的には「肩のこらないコメディー映画」
としてカテゴライズされるものだと思う。おそらく、「感動的」な映画ではない。
 しかし私がこの映画を見たとき感じたのは、明らかに「感動」と呼ばれる種類のものだった。
 『バードケージ』で描かれるのは差別感情の滑稽さである。マジョリティーとマイノリティー
のあいだに生じる摩擦や軋轢が、ごくふつうに「ギャグ」として成立している。それは、差別という感覚自体――それが障害者差別であれ民族差別であれ宗教差別であれ性差別であれ――を、十把ひとからげにして、ひたすら「存在しないもの」として扱う文化の中ではとうてい無理なことであるように思えた。
 そんなふうに「とうてい無理なこと」を、どうしてもやってみたかった。まずは、必要以上に力まず、必要以上に深刻ぶらず、「存在するもの」をただ「存在するもの」として認めてみたかった。
 そういう思いが、この作品を生んだ。                   鷺沢萠

 

事実上の倒産が決まってしまった食品会社。社長は金庫からなけなしの二百万円を持ち出し、行方不明。残された社員たちは売れ残った商品を夜通し運び出している。
そんなとき、二百万円分の馬券とともに社長が帰ってくる……。
 

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