年寄りの言い伝えより

大とろの怪談A
夜間勤務の出来事
今から、8年位前の私の体験です。
或る配送センターへ転勤した時のことです。
構内の決まった場所へ行くと金縛りになることがありました。
1本の電話が仲間から入り最後に小さい女子の笑い声がするけど近くに居るのと尋ねられました。
私は、誰もいないよと言いましたが、仲間は、聞こえるけど本当に居ない?
と 念を、押すかのように聞き直してきました。
その日は、あまり気にせずに終わりました。
ところが、或る日夜中の2時ごろ一人の男性が道を尋ねて来ました。
住所を聞かれこの近所だと思いますが寺を目印に来ればすぐ分かると言われ、商品の納品に来たとのことでした。
私は、まだ転勤してきたばかりで良く分かりませんが上赤岩はこの辺ですよ!..
と答えると男性はありがとうございました。と言ってでていきました。
男性が出て行く際、何故かお線香のにおいが微かにしていました。
信仰でもしているのかな〜......と思っただけでした。
この日を境に不思議なことが起きるようになりました。
水銀灯が、突然ついたり消えたりするとか......
フォークリフトを運転していると誰かに見られている気配......
母親と女の子が,立ち止まり見ている感じがする.......など
色々ありまして、何時の間にか見えない現象に対して、..................
今日は早いなまた来たか?
今日は何か、いい事あった?......................と問い掛けるうちに、
母親は、ニッコリ微笑みを浮かべ、女の子と手を繋で通り過ぎて行くようになりました。
この現象も夏の夜間の出来事でした。
1時前後から3時間位の事で、近くの寺の鐘が鳴る朝6時には何事もなかったかのように夜間勤務が終わっていたのです。
約3ヶ月の勤務先でした。
先輩方に出来事を話すと確かに不思議な事があったとの事!
今では懐かしい思い出の1ページとして書きました。
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