
2010年5月20日に「インドの村上春樹ファンと図書館 旧西宮市立図書館」というタイトルでインドから来られた大学教授を夙川の葭原橋へお連れした時のことを西宮芦屋研究所レポートで紹介しました。![]() そのIndian School of Business、Hyderabad教授のドクター・チャンドラ夫妻から、バンガロールの書店の店頭で1Q84英語版がメインで展示されている写真が送られてきました。 ![]() Haruki Murakami display in Reliance TimeOut- Cunningham Road Bangalore ![]() 教授はちょうど、1Q84のBOOK1〜3まで読み終えたところだとのことです。 |
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| スウェーデン・アカデミー 毎年10月初旬にスウェーデン、ストックホルムのスウェーデン・アカデミーでノーベル文学賞の発表が行われます。 スウェーデン・アカデミーはノーベル文学賞の選考委員会を兼ねる事でも知られていますが、首都ストックホルムの旧市街ガムラスタンにあるかつて証券取引所であった建物の2階にあります。1階はノーベル博物館として使われています。 ![]() スウェーデン・アカデミーのあるノーベル博物館 ストックホルムの書店での村上春樹 旧市街ガムラスタンの北側のストックホルムの中心街ドロットニングガータンのアカデミア書店では、2011年に発売された村上春樹のスウェーデン語訳の新刊1Q84が平積みされて売られていました。 ![]() アカデミア書店 書店前の通り(ドロットニングガータン) ![]() 村上春樹の本のコーナー スウェーデン語訳「1Q84」について *現在、Book1,2のみ発売(2011年7月現在) *価格は、スウェーデンクローネ SEK 199 (約\2985) 日本の消費税に相当する税の率が25%なので、日本並みの5%%に換算すると、約2507円。日本の1Q84、Book1の価格は\1800なので、スウェーデンでは39%高いことになる。 ![]() 村上春樹コーナーとは別の新刊1Q84だけの展示 書店の店員への質問と回答 ![]() 書店の店員と1Q84 Haruki Murakami の本を見せてくれませんか?と言えば、何の迷いもなく村上春樹の本のコーナーに案内してくれました。これは、アカデミア書店以外に行った他の2店でも同様です。レジの横には、よく売れている1Q84が積んでありました。 欧州のどこの国でも言えることですが、駅のキオスクのような小さな書店は除いて普通の書店へ行って、「Haruki Murakami」といえば、店員は異国の聞きなれない作家という雰囲気ではなく、馴染みの作家という感じで村上本のある場所へ案内してくれます。 以下の質問への回答者は、上の写真の女子店員です。 質問1 どの本が売れていますか? 新刊の1Q84は別として、「海辺のカフカ」「ねじまき鳥クロニクル」とのこと。別の店でもこの質問の答えに「海辺のカフカ」は必ず入っていました。また「走ることについて語るときに僕の語ること」は、どの店でも置いてありました。 Murakamiは新刊を出すたびに、前の作品も売れるまれな外国人作家であるとのことで、今回も1Q84が出たので以前の本も売れています。 質問2 どんな年齢層の人が村上春樹の本を買ってゆきますか? アカデミア書店では、20代から30代の若年層であるとのこと。別の店では20代から60代と幅広いという意見もありました。 質問3 あなたは村上春樹の本を読んだことはありますか? 数冊読みました。中でも「海辺のカフカ」が好きです。他の書店の店員も「海辺のカフカ」は読んだと言っていました。 ![]() 書店の店員の推薦本「海辺のカフカ」 質問4 村上作品の感想は? 小説の登場人物に感情移入しやすく、また彼らのセンスが理解しやすい。読み始めるとミステリアスな世界に入り込める。 質問5 村上春樹はノーベル文学賞をとれると思うか 毎年、候補になっていることは知っている。馴染みのある作家なのでノーベル文学賞をとってもらいたい。 ノーベル賞授賞式と祝賀晩餐会、舞踏会 授賞式は、ノーベルの命日である12月10日に、「平和賞」を除く5部門はストックホルムのコンサートホールで行われます。 祝賀晩餐会と舞踏会は、ストックホルム市庁舎で行われ、祝賀晩餐会は1階のブルーホールの大広間で舞踏会は2階の黄金の間で開催されます。 ![]() 市庁舎全景 ![]() 市庁舎1階大広間 ブルーホール ![]() 市庁舎2階 黄金の間 ![]() 晩餐会に使われる食器類 ![]() 晩餐会のコーヒーに添えられるノーベルの肖像入りのチョコレート |
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| 通常の観光ルートからは離れているので日本人の観光客はあまり行きませんが、スイス東部にザンクト・ガレン(St. Gallen)という町があります。町の始まりは、アイルランドの修道士であるガルスが西暦612年、ここに小さな庵を作ったことに端を発し、この庵を中心に町は発展しました。 |
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| 修道院 | 聖堂内部 | |
| 町の名は聖ガルスに由来していますが、小さな庵は後にザンクト・ガレン修道院となり、彼が持っていた経典を求めて人々が集まるようになり、中世には学問の総本山としてその名をヨーロッパ中に知らしめました。この修道院とバロック様式の修道院付属図書館が知られており1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。 |
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| 修道院付属図書館 | ||
| 2005年にスイスの著名なインスタレーションアーティストのゲルダ・シュタイナーとヨルグ・レンツリンガーが、この図書館を舞台に「Seelenwarmer/ジーレンヴァーマー」 (魂をあたためるもの)というタイトルでインスタレーションを行いました。そして、その写真集の序文として村上春樹が「物語の善きサイクル」というエッセイを特別寄稿したのです。 |
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| 『Seelenwarmer』写真集 | 『Seelenwarmer』時の図書館内部 | |
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| 中世からの古書に囲まれた動物の頭骨 | ||
| 『Seelenwarmer 』の作者の一人であるゲルダ・シュナイダーは、「この『Seelenwarmer』というインスタレーションアートは、ムラカミの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』からインスピレーションを得た作品であり、中世以来の歴史をもつこの図書館には訪れた人々の満ち溢れた感情を動物の頭骨や動物で表現した」と語っています。このことは、村上春樹という極東の小説家が書いた小説のある場面に触発されてスイスのインスタレーションアーチストが、世界文化遺産である修道院の図書館を使って、小説の世界(ハルキワールド)を表現したということです。 日本なら、国宝である法隆寺の五重塔や夢殿を使って、アーチストがこのようなことをするなど考えられないことですが、スイスにおいても通常このようなことはあり得ないことだと思います。ユネスコ世界文化遺産の建造物に、このようなインスタレーションをすることが許される超一流の芸術家達に、外国語から翻訳された文章であっても強いインスピレーションを与えることが出来る村上春樹は大した人であると思わざるを得ません。この件だけでも、村上春樹の作品が世界中の人々に深く理解されていることがよくわかります。 |
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| スイスは、九州より少し大きな面積に約760万人の人が住んでいます。各地方の地理的・歴史的な理由から使用言語が分かれているため、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つを公用語と定めてられており、その比率はドイツ語 ?64%、 フランス語 ?19%、 イタリア語 ?8%、 ロマンシュ語他9%となっています。 そのため村上作品の翻訳本は地域により、ドイツ語版、フランス語版、イタリア語版それに外国人向けに英語版が売られています。地域ごとの本屋の店先におけるハルキ本の様子を順次ご紹介します。 ジュネーブ スイス西部、レマン湖の南西岸に位置する都市で、フランス語圏に属し、ジュネーヴ州の州都です。 |
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| 大通り | 書店の看板 | |
| 多くの国際機関の本部がここにあり、また地中海諸国からの出稼ぎ労働者が多いことから、住民の中に占める外国人比率が非常に高い町ですが、町の中心にある大型の書店では、フランス語のハルキ本が多く置かれてありました。売り場には「Romans
asiatiques(アジア・フィクション)」の表示があります。 |
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| アジア・フィクションコーナ | ||
| このコーナーには、「海辺のカフカ」「スプートニクスの恋人」をはじめ7〜8種類のハルキ本が並んでいました。 |
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| 海辺のカフカ | スプートニクの恋人 | |
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| ハルキ本 | ||
| 村上春樹以外では、三島由紀夫、小川洋子などは作者名の見出し付きで置いてありました。 | ||
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| 三島由紀夫 | 小川洋子 | |
| ジュネーブの書店の漫画コーナー ハルキ本とは関係ありませんが、ジュネーブの書店で驚かせられたことは、漫画本コーナーの広さです。その漫画本も現地の漫画ではなく、多くが日本の漫画のフランス語訳です。 |
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| 漫画本の売り場には、漫画のフランス語でBandes DessineesとかMangaとかの表示がありました。 | ||
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| 売り場、幅7〜8m 奥行き15mはあり100平米以上の面積はありますが全部の本が漫画です。 | ||
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| Romans Asiatiques(アジア・フィクション)のコーナーで村上春樹や小川洋子が頑張っていると言っても、物量的には漫画売り場の数百分の一にも満たない量です。日本のアニメや漫画が海外でも人気があることは聞いてはいましたが、これほどまでの状況になっているとは驚きでした。 8月2日まで、名古屋で世界コスプレサミットというイベントが開催されていました。 http://www.tv-aichi.co.jp/wcs/ 世界コスプレサミット2010 世界コスプレチャンピオンシップでは、イタリアチームが優勝、日本チームは8位に終わりました。外国チームのレベルの高さは、その国での漫画やアニメの理解度や普及度の反映とも言えます。 前々首相が秋葉原にアニメや漫画の殿堂、国立メディア芸術総合センターを設立するという話がありましたが、このような形で日本の文化が海外に発信されている現実を目の当たりにすると、この構想が中止になったことが正しかったのかどうか再度検討する価値が十分あるのではと思いました。 観光地ツェルマット(Zermatt)の本屋の村上春樹 通常、休暇でスキーや山登りで行った先で、本を買うというようなことはあまりないことなので、観光地の書店での本の品揃えはそれほど期待できません。 |
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| ツェルマットの町からのマッターホルン | ||
| スイスにツェルマット(Zermatt)という町があります。ここは、マッターホルンやモンテローザの山麓にありスイス屈指の山岳リゾートです。先日、事故のあった氷河特急が走るマッターホルン・ゴッタルド鉄道の終点でもあります。 | ||
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| 氷河特急 | ||
ツェルマット(Zermatt)は人口5,600人ということなので、専門の書店のようなものはありませんが、文房具やみやげ物の記念品、絵葉書なども置いてあるお店がありました。 |
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| 書店ZAPの正面 | Zermattの本 日本語版もある | |
| まさかここにはハルキ本はないだろうと思っていたのですが、一冊だけ置いてありましたし、お店の人に、Haruki Murakamiと言っただけで、この本がある場所へ連れて行ってくれもしました。 |
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| 走ることについて語るときに僕の語ること | ||
| 流石、ここは、アルピニスト達が、4000メートル級の山に登るときの基地になっている町だけに、ハルキ本と言えども置いてあるものは、体育会系のものでした。 |
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| エル・シド(El Cid)は、11世紀後半のレコンキスタで活躍したカスティーリャ王国の貴族。アメリカ映画ではチャールトン・ヘストンがソフィア・ローレンと共演しこの役を演じました。 スペインのバレンシア、マラガに続いて、今回はポルトガルの北部にある港町、ポルトの書店におけるハルキ本のイベリア半島への侵略ではなく進出ぶりをお届けします。 ポルトを含む一帯もイスラーム勢力に占領されたこともありましたが、エル・シドの活躍より少し遅れて12世紀フランス王の一族がレコンキスタでこの地を奪回しました。 ポルト(Porto)は人口約263,000人。リスボンに次ぐポルトガル第二の都市です。 大西洋に流れ込むドウロ川の河口にありドン・ルイス1世橋という大きなアーチ橋が町の象徴となっておりポートワインでも有名なところです。この町の本屋にもハルキ本はしっかりと並んでいました。それもハルキが育った、芦屋市の西蔵町近辺を舞台にした谷崎潤一郎の小説「猫と庄造と二人のをんな 」の本を従えてです。本屋は、教会のちょっと離れた横の赤っぽい建物にありました。 |
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| 写真のハルキ本は「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」「スプートニクの恋人」など。 ハルキ本は他に「羊をめぐる冒険「「ねじまき鳥クロニクル」「ダンス・ダンス・ダンスダンス」の三冊が、casadasletras社から出版されています。猫の絵の表紙は谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のをんな
」です。 ということで、イスラム教徒より、もっと東方に住む異教徒の小説家がこのイベリア半島西端まで進出しているということを知ったら、お墓の中の「エル・シドもびっくり」だと思います。 |
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| 村上春樹氏のベストセラー長編小説「1Q84」中国本土版の発売が始まり、25日に北京で出版社や翻訳者の記者会見が行われました。初版の発行部数は120万部で、200万部販売が目標。昨年11月には台湾で中国語の「繁体字」版が出版されたが、中国本土で使われている「簡体字」版の出版が中国のファンの間で待望されていました。 版権を獲得したのは、北京の「新経典文化公司」。韓国では昨年、1Q84の版権代が同国史上最高の約1億円に上ったとして話題になりましたが、新経典文化公司は25日の会見で、中国本土版の版権代は「答えられない」とのこと。 なお、中国では、正式な版権を取得していない村上作品の海賊版も多く出回っています。 |
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| マラガ(Malaga)はスペイン南部の都市。アンダルシア州マラガ県の県都。人口は56万人で、スペイン第6位。地中海に面し、リゾート地コスタ・デル・ソルの中心で、画家のピカソの出身地としても有名です。スペインの街では、キリスト教関係や地図関係の書店は比較的多くあるようですがイタリアのように大きな書店は少ないとのこと。しかしマラガぐらいの町になると大型書店もあります。 |
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| 書店の名前は、CASA del Libro(本の家) | ||
| ここでは、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が「こころ」(夏目漱石)と並んで新刊本のコーナーにありました。 | ||
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| その他は、外国文学のコーナーに、ヘッセ、トーマスマン、モーパッサン、サラマーゴなんかと同じく、まとめてアルファベット順にハルキ本並んでいました。 |
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| 現地に旅行中の友人が、書店の人に「ハルキは売れてますか?」と聞くと「ムチョ!」と笑顔で即答。やはり売れているようです。大量に積まれたハルキ本の数々をご覧下さい。 |
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| 「ノルウェイの森」のタイトルは、イタリア語版と同じく、ここでも「東京ブルース」となっています。日本人作家では、村上春樹以外に大江健三郎、小川洋子「博士の数式」(8刷だそうです!)、川端康成がたくさんありました。イタリアではベストセラーになっていた吉本ばななの本はありませんでした。 | ||
| バレンシアと言えば、バレンシア(ヴァレンシア)オレンジの名前で知られてはいますが、ふつうの日本人がスペインに行けば、必ず訪問する観光地ではありません。バレンシア州の州都で、人口約80万人ですから、スペインでは大都会の一つです。 | ||
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| バレンシアの街の風景 | ||
| スペインの主要都市にあるEL Corte Inglesという大型ショッピングセンターの書籍売り場での村上春樹をご紹介します。 | ||
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| EL Corte Inglesの外観 | ||
| 昨年12月にスペイン政府から村上春樹は、スペイン芸術文学賞を授与されていますのでスペインでも有名な小説家の一人です。 | ||
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| 書籍売り場入り口 | ||
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| 専門の書籍店ではない、大型ショッピングセンターの書店でも、村上春樹の本は、その他の一般的に良く売れている本と一緒に平積みされて売られていました。流石、スペイン芸術文学賞作家と言えましょう。 | ||
| ヴェネチア(ベニス)と言えば、ふつうの日本人には観光地というイメージしかありませんが、そこには会社も学校もあり、多くの人がふつうの生活をしているところなので、当然、八百屋もパン屋も魚屋も本屋も病院も葬儀屋さんもあります。ヴェネチアには文学、建築、美術、音楽と専門の大学も多く、本屋が多いようです。 | ||
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| この写真の本屋はモンダドリ(LIBRERIA MONDADORI)というイタリア各地にある大きな本屋のチェーン店で、さしずめ、紀ノ国屋やジュンク堂、アメリカでは、Barnes & Nobleといったところでしょう。サンマルコ広場に一番近く、世界のブランド店が並ぶ中にあります。 | ||
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| ハルキ本は、日本文学とかアジア文学とかのコーナーではなく、普通の他のよく売れている小説と一緒に並んでいます。 | ||
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| 平積みされたハルキ本は、「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」「ノルウェイの森」などです。この書店のベスト10の中には、「吉本ばなな」はありましたが、村上春樹は入っていませんでした。村上春樹と並ぶ日本の作家は、上海では渡辺淳一でしたが、イタリアでは以前から吉本ばななのようです。 | ||
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| ニューヨークに、Strand Bookstore 通称 8 Miles of books (本が並んでいる書棚に延べの距離が、8マイル:13キロ )常時、200万冊の蔵書があるという巨大な古本屋があります。 | ||
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| 場所はダウンタウン、Broadwayと12 St.の角。創業は1927年で、今から50年前の1956年にここに移転してきました。前に、ボストンのところで紹介した、Barns & Nobleのような大型チェーン書店とは違う完全なファミリー・ビジネスだからか、本に対するこだわりを強く感じさせる店舗です。その品揃えと安さはまさに伝説的!他では見たことのないようなマニアックな本を多く取り揃えているうえに、新書でも50%オフで買えたりします。 また、店頭に並ぶ本棚に積まれた本はどれも1冊1ドルだったりということもあります。 |
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| 以前、この書店から本をよく買っていたという知り合いが、この店では、村上春樹のどんな本がよく売れているのか聞いてくれました。 回答は・・・「村上春樹は、ベストセラー作家の一人で、彼の全ての英訳本のリストを備えています。 The Wind-Up Bird Chronicle(ねじ巻き鳥クロニクル)が一番人気で、しかし、What I Talk About When I Talk About Running(走ることについて語るときに僕の語ること)のペーパーバック本が出版されると、こちらの方がよく売れたとのことです。」 下は、この書店の村上春樹の本のコーナーの写真です。 |
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| この書店のHPのURLは・・・ http://www.strandbooks.com/ | ||
| 村上春樹さんの長編小説「1Q84」が韓国の大手書店などで年間ベストセラーの上位に入るなどブームを巻き起こしています。読者の多くは20歳以下。近年の日本人作家人気に加え、関心の対象が社会問題から「個」に写った若い世代の共感が人気を押し上げているようです。「1Q84」は、韓国版が8月末から発売され、1巻は9週連続で大手書店の書籍売り上げ1位を記録。売り上げは2カ月半で56万部に達しました。韓国の大手インターネット書店が今月7日に発表した年間ベストセラーでは3位。出版社によると、ネット購入者の38.2%が20歳以下で、約半数が男性とのことです。 | ||
| シンガポールの友人に、現地で随一のショッピングゾーン、オーチャードロードにある大型書店”Kinokuniya 紀伊国屋"における、「村上春樹」の様子を調べてもらいました。 |
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この国は、淡路島の面積に、約470万人(華人77%、マレー系14%、インド系8%、他1%)が住んでおり、 公用語は英語、マレー語、標準中国語(北京語)、タミル語(南インド)になっています。 村上春樹の本となると、中国語訳と英訳になります。私が、現地にいた、約10年前には、英訳の村上作品は、タイトル数で4〜5点で、書棚にも、全部で10冊程度しかなかったと思います。しかし、中国語訳は、かなりメインの場所で平積みされて売られていました。 今回は、英訳の本の状況を調べてもらいました。以下は、全てではありませんが、英訳された、村上作品のリストです。シンガポールで、村上作品が英訳されることはなく、アメリカなどで発行された本が輸入されています。 私の友人(華人)が、写真を撮りに行った時、たまたま、イギリス人の知り合いに会ったので、Haruki Murakami を知っているかと聞いたら、「当然知っているよ」と言っていたとのことでした。 |
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| <翻訳本名> | <原題> | |
| Hear The Wind Sing Alfred Birnbaum | 風の歌を聴け | |
| Pinball, 1973 Alfred Birnbaum | 1973年のピンボール | |
| A Wild Sheep Chase Alfred Birnbaum | 羊をめぐる冒険 | |
| Hard-Boiled Wonderland and the End of the World Alfred Birnbaum | 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド | |
| Norwegian Wood Alfred Birnbaum | ノルウェイの森 | |
| Dance Dance Dance Alfred Birnbaum | ダンス・ダンス・ダンス | |
| South of the Border, West of the Sun Philip Gabriel | 国境の南、太陽の西 | |
| The Wind-Up Bird Chronicle Jay Rubin | ねじまき鳥クロニクル 第1部、第2部 | |
| Underground 1 and 2 Alfred Birnmaum Philip Gabriel | アンダーグラウンド 約束された場所で Underground 2 | |
| Norwegian Wood Jay Rubin | ノルウェイの森 | |
| The Sputnik Sweetheart Philip Gabriel | スプートニクの恋人 | |
| After the Quake Jay Rubin | 神のこどもたちはみな踊る | |
| Kafka on the Shore Philip Gabriel | 海辺のカフカ | |
| After Dark Jay Rubin | アフターダーク | |
| What I Talk About When I Talk About Running Philip Gabriel | 走ることについて語るときに僕の語ること | |
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| 日本文学の書棚 | 村上作品は書棚の3段を占めている 作品数は16 | |
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| ノルウエイの森 | 羊をめぐる冒険 | |
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| 国境の南、太陽の西 | スプートニクの恋人 | |
| 英語版の表紙は他の言語の翻訳本に比べて”扇情的”な感じがします。 | ||
| 上海へ行く機会があり、限られた時間内での調査ですが、読書好きの間では、村上春樹は、かなりの知名度とみえました。大きな書店なら、必ず、村上作品はおいてあるので、全館ファッションビルの5階の隅にあるような中規模の書店や空港の搭乗口の近くにあるラストミニッツの店での様子を調べました。 |
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| 南京路353広場(ファッションビル)5階「上海書城」(上海市内に8店舗) | ||
| 村上春樹の中国語訳の本が、15作品、書棚にありました。店員に、村上春樹の中国読みである 「cun shang chun shu」と言ったらすぐに、本が並べてあるところへ案内してくれました。 | ||
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| 浦東国際空港搭乗口近辺「BOOK STORE AM」 置いてある本は、非常に限られている書店ですが、店員に「cun shang chun shu」と言ったら、反射的に「nuo wei de sen lin」と言って「揶威的森林」という「ノルウェイの森」を出してきて、「私もかなり前に読みました。非常に素敵なストーリーでした」と感想を言ってくれたので、現在、映画化中ですよと教えてあげたら、是非とも見たいとのことでした。 |
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| なお、どちらの店もそうですが、村上春樹のとなりに必ず並んでいるのが渡辺淳一の本でした。町中の書店では、村上春樹の方が多かったですが、空港では、村上春樹が「揶威的森林」だけで、渡辺淳一は5〜6作品並んでいました。 | ||
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| ソウルといい上海といい、アジアの主要都市での村上春樹の存在感はかなりのものと言えます。 | ||
| 1Q84の日本語版は、ニューヨークなどの日本書籍店(紀伊国屋など)では日本と同様に、平積みになって販売されているらしいですが、英語に訳された村上作品が現地の一般的な書店でどのように扱われているか、ボストンの友人に聞いてみました。 村上春樹は、ボストン近郊のケンブリッジにあるハーバード大学ライシャワー・インスティテュートの客員教授(2005年−2006年)です。 |
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| ボストン市内の大型の書店(バーンズ&ノーブル)での村上春樹の本は韓国のように、特別な扱いはされていなくて、文学作品のコーナーの4段の書棚の一部に、以下のような本がに並べられていたぐらいでした。 「ノルウェイの森」「Norwegian Wood」 「ダンス・ダンス・ダンス」「Dance Dance Dance」 「アフターダーク」「After Dark」 |
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また、「走ることについて語るときに僕の語ること」は、スポーツ書籍の書棚に「What I Talk About When I Talk About Running」という書名でおいてありました。 |
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翻訳本が、現地の普通の書店に置いてあること自体が、すごいことですが、やはり、ノーベル文学賞でも受賞しない限り、アメリカでは、特別な扱いにはならないのではないでしょうか。 |
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| 11月16日の読売新聞朝刊の国際面(7面)に、「1Q84」が、韓国でも大人気。発売2ヶ月半で56万部突破 の記事が掲載されました。YOMIURI
ONLINE では下記URLでご覧になれます。 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091115-OYT1T00805.htm |
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| 韓国で最大規模の書店「ギョボムンゴ」(ソウル光化門支店)の店頭では最近、発売された 「1Q84」がベストセラーのNO.1にランクされています。 |
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| また、「ノルウェイの森」は、韓国版では「喪失の時代」という題名で、13位にランクされていますが、小説部門では、第4位となっています。韓国で、発行されてから、かなりの期間が経っていますが、依然、根強い人気を保っています。 |
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