
| 所長 植村暢子 |
JR仙石線小鶴新田駅の北西に広がる新興住宅地。その一角に私達の『さをり本舗ねこや』があります。 あると言っても平成21年の7月6日にオープンしたばかり。 新田東大橋からまっすぐ北上する太い通りから一本東に入った小道に面していて、青いネコの“たっちゃん”と黄色いネズミの“のんちゃん”が描かれたピンクの看板がお店の目印です。
正面には大きなショーウィンドウがあり、バリアフリーの入り口を入るとそこは “さをり”の専門ブティックです。 帽子・マフラー・Tシャツなどの衣料品やバッグ・スリッパ・ペンケース・ポーチ・小さなぬいぐるみなどの小物・雑貨、そしてさをり織りの布が鮮やかに空間を彩っています。
ブティックの一角にはカフェもあり、コーヒー・紅茶やクッキーなどを楽しんでいただくことができます。
さらにブティックの奥は“さをり織り”の工房です。ここでは就労支援を受けている利用者の皆さんが、さをりの機織りをしています。 “さをり織り”の織り機は折りたたみ式で、比較的簡単に移動できるので、みんなで輪になって楽しくおしゃべりしながら作業に取り組んでいます。
『ねこや』は、宮城県大和町の『黒川こころの応援団』が運営する就労継続支援B型事業所『街喫茶さをり』の出張所として誕生しました。 黒川こころの応援団の代表の小野田さんとはフリースクールを通して知り合ったのですが、フリースクールという枠組みで支援できるのは中高生くらいまでで、彼らを社会につなげる支援ができないもどかしさを私は以前から感じていました。 現在の自分の様子や将来に不安を感じ、社会に出ても時間でこなす仕事になじめないかも知れないと恐れを抱くフリースクール卒業後の子ども達の行く末が気になっていたのです。
私の想いは、「生き辛さ」を抱えた人達を効率優先の既成社会の枠組みにはめ込もうとする支援ではなく、「生き辛さ」を抱えた人達が生きやすい環境を整える支援でした。 そしてさをり織りの上手・下手のない世界観、時間に縛られずゆったりと自分らしい織りに挑戦する魅力と出会い、これを支援に活かすことができれば・・・という考えへとつながっていったのです。
一方小野田さんの方では、主に大人の「生き辛さ」を抱えた人達の支援活動を行いながら、大和町吉岡の『街喫茶さをり』で作られたさをり織りの作品を広めようと、仙台市内にアンテナショップを設けたいという願いをもっておりました。
そこで、タイミング良くいろいろ話がまとまり、ちょうど新しい街ができはじめた小鶴新田に、日本財団の助成金を得て、就労継続支援B型事業所『街喫茶さをり』の出張所として『さをり本舗ねこや』ができ、私は開所のときからそこの施設長として活動することになったのです。 私の夫も今は喫茶コーナーのマスターとして、一緒に仕事をしています。 他に支援員として働く青年(彼はずーっと前からフリースクール煌のボランティアとして協力してくれていました)もいて、利用者の皆さんから日々学ばせていただく充実した毎日です。
もちろん、これまで通りフリースクール煌も健在です。その分忙しくもありますが、定年に縛られずに自分たちの想いを活動に活かせる、喜びも苦しみも楽しみも悲しみもてんこ盛りの人生をこれからも家族みんなで満喫していきたいと思っています。
ちなみに、『ねこや』というお店の名前は、マイペースで生きる猫から取りました。 もちろんお店のマスコットの青ネコ“たっちゃん”は私の夫の達也さん、黄色いネズミの“のんちゃん”は私がモデル(らしい)。 性格もどっしりマイペース型の夫とちょろちょろ活動的な私にそっくり?
ぜひ皆さん、『ねこや』に遊びにきてください。 おいしい飲み物やソフトクリーム・クッキー、そして何より“さをり”の癒し空間が皆さんをお待ちしています。
さをり
〒983−0038 仙台市宮城野区新田3丁目20−25 1F
Tel/Fax: 022−352−1215 (10:00〜18:00)
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