ママレードスクール
(C)吉住渉/集英社・東映動画

確かにセーラーチームは、タカラのドール伝説を見事に覆し、大ブレイクしました。
しかしその一方で、マニアの評価が散々だったこともまた事実です。
ちょうどフィギュアブーム黎明期だったということもありますが、ドールでも勝ち取ったイニシアチブを守るべく世に出されたと言ってもおかしくないのが、ジェットマンをアニメ化した…もといアニメ版トレンディドラマとしても好評だったママレード・ボーイのキャラクタードール、ママレードスクールでした。

メインキャラクターを網羅したラインアップもさることながら、かつてタカラがやっていた着せ替えドレスつきという販売パターンからして、バンダイの入れ込みぶりがよくわかります。また着せ替えドレスも別売していました。靴を除いて基本的には27cmドールドレスに対応するボディのはずですが、必ずしもそのまま着せられるとは限らないようです。
しかしながら価格が高めだったせいもあってか、放送後期には着せ替えドレスがないバージョンも発売して低価格化を目指したりもしました。
 
セーラーチームで悪評の高かった表情やヘアスタイルは、別のメーカーで作ったかと思うほど改善されていますし、また脚が曲げられないという問題点も、脚に針金を入れることである程度の解決を見ています(もちろん根本的な解決にはなっていません)。そういう見方からすれば、純粋にドールというよりも、ドールとフィギュアの中間を狙っていたのかもしれません。

バンダイの27cmドールは全体的に評価が散々で、過剰在庫の投げ売りもよく見かけました。ママレードスクールは一連のバンダイ27cmドールの中では最も出来がよかったにもかかわらず、やはり放送当時は似たような評価を受けていたきらいもあります。しかしフィギュアブームが高まるにつれ、再評価される傾向にあると言えます。

なおママレード・ボーイのドールには、他にもデフォルメドールのママレードキッズがありました。

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初出:1999年2月11日/最終更新:2009年11月30日