ハンナ講座 やさしい社会問題 

第61回講座(2025年9月13日)まとめ

「格差の問題から今の社会や人間のあり方について考える」

まだまだ残暑が厳しい中、いつも通り講座を開催しました。

 

Mさん

10月11日(土)の「神戸長田ナドゥリミュージアムのFWの資料配布と当日のスケジュール・参加者・集合時間・場所など詳細の連絡・確認。

Fさん

@10月11(土)のFWのホームページへのアップと参加募集をする旨の連絡・確認。

Aハンナオープン10周年のお礼と記念品配布。

Oさん

6月に高槻で行われた「島本・高槻・沖縄戦戦没者の尊厳を守る会」学習会の様子を報告。

Kさん

「子どもへの『日本人ファースト』影響 夏休み明け 教員に懸念広がる」という記事を紹介。先の参議院議員選挙での参政党のキャッチコピーが広がり、外国人排斥や外国籍児童生徒へのいじめにつながる危険性があり、国や自治体が差別禁止の声明や通知を出すべきだと研究者や教職員団体は主張している。

SEさん

@「中森明夫のニッポンへの発言・宇多田ヒカルと夫婦別姓」という記事を紹介。宇多田ヒカルの新曲「Mine

orours」の歌詞に夫婦別姓がとりあげられてネットなどで物議をかもしているが、自動的な強制から選択の時代へ、宇多田ヒカルの歌声は高らかに軽やかに、未来に向かって開かれている。

A直木賞作家の伊予原新さんの新作「翆雨の人」は放射能の死の灰に挑んだ女性科学者・猿橋勝子をとりあげている。彼女の魅力は「面倒くさい人」であり、それは誠実さ、粘り強さ、正しさだと伊予原さんは言う。

Uさん

「子ども食堂の名付け親で13年間東京で子ども食堂を運営してきた近藤博子さんへのインタビュー記事を紹介。近藤さんはこの春、子ども食堂の名前を使わないと宣言した。それは、子ども食堂が広がった背景にある貧困や雇用問題、教育などに国や社会・メディアは見て見ぬふりを続け、形だけ応援はしても、厳しい状況の当事者に真摯に向き合おうとしないことへの怒りの発信だ。民間の支援者だけに頼らず、政治が現実を直視し、公的な支援を充実すべきだと近藤さんは言う。

Hさん

「浮島丸爆沈 課題解決は責任」という記事を紹介。浮島丸事件から80年たち、舞鶴では今年も追悼集会が開かれたが、いまだに犠牲者の正確な数はわからず遺骨の収集も進んでいないなど課題が多い。関連してHさんは京都で開かれている柳宗悦の朝鮮民藝の魅力を伝える展覧会を紹介。様々なことで朝鮮との関係をきちんと考えていくことが大切だとHさんは言う。

Oさん

@「長生炭鉱遺骨収容プロジェクト『ご遺骨をご遺族のもとへ』第三次クラウドファンディング」という記事を紹介。長生炭鉱の犠牲者の追悼碑は2013年に建立されたが、遺骨調査や収集は進んでおらず、クラウドファンディングを通して日韓共同潜水調査などを早期に実施したいという。

A沖縄出身の平良いずみ監督の「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」という映画を紹介。沖縄県民45万人が飲んできた水道水に有害物質PFASが含まれており、母親たちを中心に汚染源の特定と対策を求める人たちの姿を追ったドキュメンタリー。

➂京都祝園ミサイル弾薬庫の設置に反対するピースフェス・リレートークの集会の紹介。長距離ミサイル配備など他国を攻撃できる軍備が日本各地で進んでおり、危機感を強く持つ。

Nさん

@「ガザ侵攻拡大・飢餓深刻 イスラエルが支援物資搬入まで妨害」という記事を紹介。

A水木しげるの自伝「ねぼけ人生」をもとに、社会に受け入れられにくい人たちについて考える頭木弘樹さんの随筆文を紹介。つげ義春など、奇人変人というようなアシスタントの人たちの描写が面白い。

 

次回は10月11日(土)神戸長田FW(神戸在日コリアンくらしとことばのミュージアム/ナドゥリミュージアム見学と長田地区のフィールドワーク)