ハンナ講座 やさしい社会問題 第54回講座(2025年1月18日)まとめ 「格差の問題から今の社会や人間のあり方について考える」 阪神淡路大震災から30年、トランプ米次期大統領の再就任まであと2日、日本の政局の混迷など、先行きの見えない不安定な世相の中、今年最初の講座を開催しました。 ●Fさん @ハンナと親交のある京都のムーレックさんが開店15年の節目を迎え、父親(もじゃさん)の喜寿のお祝いと兼ねてのバースデイパーティーの案内。(3月22日11時からムーレックにて) A「NPO法人おとくにパオ」にて開催の哲学カフェ「夢ってなんだ?」の案内。 B昨年Uさんから紹介のあった書籍「ホームレスでいること(いちむらみさこ)」をもとに、ホームレスについての考えを交流しあう拡大講座を夏までに開催できればという提案。 ●SIさん ホームレスと関連して、近々に上映予定の、京都の実在カフェを舞台にした映画「事実無根」の紹介。 ●Hさん @京都市のコミュニティーセンターBOCSで2月15日〜19日に、ミャンマーのキン・サンダー・ニ ュンツ写真展が開かれる。革命における医療チームの重要性と紛争地帯での医療の役割を描く。 A世界各地でフォトジャーナリストや写真家が撮影した写真を展示する「世界報道写真展」が昨年京都 で開催されたことを伝える新聞記事を紹介。 B震災で大きな被害があった在日コリアンが暮らす神戸長田の街を昨年訪問し、新たに開設した「在日 コリアンくらしとことばのミュージアム(愛称ナドゥリミュージアム)」を見学した。今年、ハンナのフィールドワークで訪れることができればと提案。 ●SIさん @阪神淡路大震災から30年の節目の今年1月17日から公開された、アフター震災世代をリアルに描く映画「港に灯がともる」を紹介。神戸長田で暮らしていた在日コリアン家族のもとに震災1カ月後 に生まれた女性が、震災や家族の歴史を背負いながら、悩み苦しみながら成長していく姿を描く。 A全盲の文化人類学者・広瀬浩二郎さんが「見えないものを見る〜日本の吟遊詩人」と題して盲目の女 性芸人瞽女を通じてスマホの視覚情報に依存する現代人の感覚を問い直す講演の記事を紹介。 ●Mさん 3つの新聞記事を紹介。 ① 先行きの見えぬ世界〜わからない状態に耐える力」(社説) ネガティブ・ケイパビリティ(わからない状態や不確かさを受け入れる能力)という概念を紹介し、 わからない事象をすぐわかろうとせず、熟慮・吟味したうえで判断する力が今の不明瞭な時代には必 要ではないかと言う。 A「感情語る言葉を取り戻し、他者と自己を許す倫理を」(恐山菩提寺院代・南直哉さん) 世界の悲劇を前に何もできないとあきらめず、まず身近でできることをし、その縁でどこかで世界と つながる。言葉を取り戻し倫理を再立ち上げることが自己と世界がリアルに生き延びる方法だ。 B「世の中を五感で捉える。想いは日常へつながる」(文筆家・無言館共同館主・内田也哉子さん) 無言館の絵や他者と出会うことを通じて、平和ってどいういうことか、どういう世の中であってほしいのかと思う時間を持つ。そして、大きな視野でちいさなことを積み重ねていくことが大事だと思う。 次回は、2月8日(土)の予定です。
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