【エアダンあれこれ】
ここでは初心者向けに、軍用機&エアダンで重要と思われるキーワー
ドや薀蓄・ハウツー等を集めて解説してみました。読むだけで対戦で差がつくと思いますし、エアダン以外のシム系飛行機ゲーにも適用できる部分は多いと思います。格ゲーもそうですが、知識は大事!

■カリキュラムは大事
戦闘機同士が戦うというと、三次元世界を自在に飛び回って無限のパターンがあるように思えますが、実際には殆どの場合は、いくつかあるパターンを状況に
応じて使い分ける形になります(もちろん隠し技のような複雑高等なテクニックはありますが、それはもっと慣れてからでも良いでしょう)。それらの飛行方法の殆どは本編中
のカリキュラムに収められており、特にインメルマンターンとスプリットSは空戦において重要になります。安定して95点程度が取れるまで何度も練習しましょう(単にクリアするだけの合格ラインはかなり甘めに設定されています)。
■最強機体はどれ
分かりやすい話題です。実機における最強というと様々な条件が噛みあうのでひとくちに言えませんが、エアダン内における最強はドッグファイトに強い機体、と単純に言い切って良いでしょう。具体名をあげると…
・F-2, Su-27
・F-15, F-16, Mig-29, F-18
・F-14, Mirage2000
・F-86, TND-ADV, AV-8, Mig-21
強い順に上からグループ毎に分けてあります。上位6機種は腕次第で逆転可能な範囲内にあり、それより下のグループ機体に対して有利に戦える性能を持っています。ここで名前の出ていない機体は残念ながら、対戦で使うとまともな戦法では苦しい戦いを強いられるでしょう。
■ゲームの設定は?
せっかくリアル指向のゲームなのですから、設定もリアル方面にしてパイロット気分を味わいましょう。オプションで操作をprofessionalにして、視点もコクピットでフレーム有りが良いでしょう。
■ヘッドオンガンキル(真正面同士でのガンの撃ち合い)
これは現実でもゲームでも推奨されません。真正面同士で撃ち合うと、自分も撃墜される可能性が大いにあるからです。兵器である戦闘機は脅威を排除して、
その場に留まって制空権を確保して初めて値打ちが出ます。自分も撃墜されてしまっては意味が無いのです。(これはかつてあったオンライン対戦では暗黙の了解でもあ
りました)
もっとも、対戦ではなくゲームクリア優先でそれをやるのは、それぞれのスタイルですのでこだわる必要は無いかも知れませんが、せっかくリアル路線のゲームですので…。
どうしても正面から撃ち合う場合は一応の戦法として、大きめのバレルロールを行いながら射撃すると回避できる率が高まります(さらに相手が操縦桿タイプのもので操作している場合は、正対して左方向にロールをうつと相手が照準をつけづらくできます)。
■過去のシリーズはどんなの?
4
(PS2版)以前は、ドリームキャストとPCで発売されていました。初代はブルーインパルスで編隊飛行がメイン、二代目Fは米軍機が加わって空戦メイン、
三代目i
は対地攻撃が加わってオンライン対戦がメイン、そしてそれぞれのファンディスクが発売になっています(二代目ファンディスク・轟つばさの初飛行には私のリ
プレイを何本か収録して頂いています)。二代目Fはカリキュラムが丁寧で、今でも評価の高い名作です。
■エネルギー管理 エネルギー管理(大事な事なので2回言いました)
現実でもエアダンでも飛行機を飛ばす上で絶対に覚えておくべき非常に重要な要素です。
例えば初心者がやりがちなミスに、相手を追いかけすぎて高度と速度が落ちてしまいヘロヘロになって飛んで撃墜される…というパターンが多々あります。これは飛行
機は曲がるたびにどんどんエネルギーを使うので、そうなってしまうのです。そこでエネルギー管理という言葉が出てくるのですが、これをまともに説明すると
難しく感じるので、要点だけ言います。
要はスピードと高さをどちらか一方、できれば両方ともを常に高く保つだ
けです。スピードがあれば高く上がる事ができますし、高さがあれば下る事によってスピードが手に入ります(つまりスピードと高さは入れ替え可能なのです。
急な坂道を自転車で上り下りしてる様を想像すれば分かりやすいでしょう)。そしてスピードさえ失わなければ、相手の後ろについたり、相手の攻撃から逃げた
りできます。
ですから戦っている時は相手の位置ももちろんですが、メーター類とにらめっこしながら、常にスピードと高度に注意するようにしましょう。

(↑)少し見辛いですが、速度が落ちてしまい失速警告が出ています。しかし十分な高度があるので、この後高度を高度を下げれば素早く速度を回復できます。
■コーナー速度
上記エネルギー管理の項に絡み重要な事です。要は 「一
番早く機首の方向を変える事ができる速度」という意味です。飛行機は速度を落とせば小回りが効きますが旋回も遅くなりますし、速度が上がれば回転半径が大
きくなってまた旋回が遅くなります。その一番効率の良い速度がコーナー速度で、理屈上はこれを維持すれば無駄なく機動を行える事
になります(実際には重力その他の影響を受けて難しいです)。

(↑)地上視点からのキャプです。遅く小回りさせても、速く大回りさせても効率は良くないので、ベストな位置を模索しましょう。殆どの戦闘機は300kt~500kt付近がコーナー速度になります。無論それだけやっていれば勝てるという訳でもありませんが…。
■高度なテクニック
種類としては実際に神業的なタイミングで行う高度なものから、見せかけ上で相手を騙す小手先だけのものまで多種多様ありますが、知っているものを全部解説していてはキリがないのでしません。
パイロットの方が書かれた本や、各国の軍教則などを見れば、かなりの数のテクニックが紹介されていますし、古いプロペラ戦闘機時代のものでも適用可能なものが数多くあります。
ちなみに映画トップガンで主人公がやっていた、近距離まで相手を引きつけてオーバーシュートさせるという戦法は、相手が中級者以下で不注意な場合にたま
に成功するいった程度で、読まれて失敗すれば自分に逃げるだけのエネルギーは残っておらず、そのまま撃墜されるのがオチ(実際に何度かオン対戦でやってみました)
なのでお勧めできませんハイ。もちろん上級者はそういったテクニックがある事を知っているのでまず引っかかりません。
以下随時更新します。