ひきこもり  



 NHKスペシャル「ひきこもり」見ましたが、これって親が子離れしていないからだと感じました。私の文脈で言えば、意思の躾ですね。親は「いい」ことなんだからと言って押し付けてしまって平気なんだと言うことですね。子供のその時々の思いや気持ち(子供の現実)と言うのを無視して親の思いの純粋培養の過干渉が当たり前なんですね。
 (孤立した家族)と(救われた家族)の映像の対比が何かを掴ませるのではないかと思えた。

 (孤立した家族) 子供が大きくなっているにも関わらず、子が自立した生活を自分ではできないのではないかと心配しているんですね。すでに「ここ」までに親が干渉してきてしまったために、今も外にでられないくらいになってしまったのですから、もう普通の成人のように社会の一線ではやれないだろうとは思うのですが、それをやっぱりちゃんとしろと叱責しているのは、あるべき一人前になれと自分のイメージを押し付けているんだと思いましたね。
 (救われた家族) 自立できそうになっていると言う子供さんが言っていましたが、「自分なり」の社会での場所を見つけていけば何とかなるんじゃないかと言っていましたが、そのとうりだと思いましたね。この自分なりに子供が見つけてくる現実を、親が認めないんですよね。そんなんじゃ駄目だと干渉してくるんですよね。
 (孤立した家族) 携帯電話で息子の言葉使いが親に対するもんじゃないと叱責していた親父は、自分が思うまともな子供じゃなきゃ「いかん」って思っていますよね。こんな状況でそんな事問題にすることですかね。ものすごい自己中ですよね。
 また自分が死んだ後のことまで心配して、子にこんな事でどうするんだと言う気持ちでしたが、死んだ後のことなんて心配したってしょうがないことだと言うのが解らないのですね。親が死んだところから子供はやっと自立できると言う事でしょうね。
 (救われた家族) 自立し始めた子供のおかあさんが言っていましたが、子供が自殺したら泣いてあげるけど、まだ死んでいない今は泣く必要は無いと言っていましたね。これが子供が母親からの囚われを脱出するきっかけになっているわけです。
 (孤立した家族) このお父さんも子供に囚われていることが親として為す誠実な事なんだと言うことに思い込んでいるから駄目なんだよね。自分は誠実なんだと、カメラの前でやっていると言う事ですよね。自分は間違ってないって凝り固まってますよね。家庭内暴力で子供を金属バットで殺してしまった親を思いだしますね。

 これから日本ではひきこもりがどんどん増えていくんだなーと思いましたね。
これって教育家族の子供への過干渉な恣意の躾、いつまでも子供扱いで指示しっぱなしで子供を離さないことからきていることは明らかですね。
 学校空間まで管理と言うことが隅々まで行き渡っていて、暴れられないどころか、ちょっとしたはみ出しの興味(子供の現実)も許されなくって、子供達は息苦しくて仕方がなくって、ついに学校に行けなくなっちゃうと言うことでしょうか。学校的に駄目になってしまった子供を、家庭が受け入れられないとう言う事がまず起こるんでしょうね。おまけに家庭でも望まれる子供像をやいのやいのと押し付けられて、身動きできなくなってしまったと言うことがひきこもりですかね。

                    001112



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