平等院鳳凰堂神代タイプ (1/70)



製作のコメント

 
  4作目に作ったのは平等院鳳凰堂神代タイプです。
神代タイプとは古代建築の風合いを出すために、土に埋もれて
永い年月を経て半化石化した「神代タモ」を屋根材に使用し、
さらに基壇にはヒマラヤ杉、他屋久杉、白壁部分のみヒノキといった
厳選された贅沢な部品で構成されたキットです。今は絶版化しました。
 
  挑戦した木造建築模型の中で、3年余りの時間をかけた作品です。
仕事の合間をみて、休日でしかも余暇のあるときにしか製作に没頭
できないことが長い時間を費やした成果の作品です。

  キットの説明通りでは出来えも見本に近く仕上がるのが、もったいなく
自分なりにアレンジを施し製作できるのがキットの面白さです。

  まずどこを変更したかというと、扉は全て開閉できるようにしました。
中堂内部の壁面には、金閣寺製作で余った金箔を全て貼りました。
内部に安置している阿弥陀如来座像の木彫りと屋根に固定する
鳳凰と宝珠をゴールドにエアブラシ塗装、さらに中堂扉の刺す飾り釘も
真鍮製ですが、ゴールド
に刷毛で塗りました。
あとベースに設置する灯篭ですが、内部の蝋燭を自作し設置しました。

  一番苦労したことは、タモ材の加工です。 材質が固いので、
小さくて薄い材質は全てカッターで切り落とすのですが、
裂けたり割れたりして、何度も部品を破損してしまい
部品を修理して接着したことです。
 
   木造建築模型は完成して飾ったときの出来栄えを鑑賞したとき
製作の醍醐味というものを感じます。