ジャズを最初に聴いたのは19歳の頃、当時FM放送でオンエアさえていた番組で、
FMジュークボックスというのがありました。
この番組は日によって放送するジャンルが異なり、
週1回はジャズの放送がされていたのです。
そこでたまたまながれていたジャズピアノを聴いているうち、
意味のわからない音楽の中にも珠玉のようにきらめくピアノの音色に魅せられ
もう一度同じ曲を聴いてみよう思いました。
そしてそのアーチストの曲が収録されたアルバムを
レコード店で探して求めて聴いた。それがきっかけです。
その曲はセロニアスモンクの『ユニーク』に収録された、
ティー・フォー・トォー(二人でお茶を)でした。
他の曲も聴きましたが、なじめない曲ばかりまさしくジャズでした。
そんななじめないジャズのメロディーラインを理解するまで、
ジャズを聴こうとする好奇心に拍車をかけたのである。
ピアノは楽器のなかでも最も親しみやすかったせいか、
必ずピアノが入ったジャズアルバムで未知のアーティストに
手を出しお気に入りのアルバムさがしにジャズへのめり込んでいったのです。
気に入ったアーティストがあると、
アルバム完全制覇を目標にしたこともありました。
ちなみにハンプトン・ホース、ディーク・ジョーダンなどがそれ。
ジャズを聴き始めてから還暦まで40余年の歴ですが、
これと言って詳しいわけでもありません。
購入したアルバムが一回だけ聴いてお蔵入りしたアルハムを、
30余年後に再び聴いてみると新鮮で愛聴盤になることも。
又最近はユーチューブから簡単にダウンロードしてCDR化が
可能なのでいい音で聴く以外は製品を買わずに済むことも。
最近のジャズ音楽の市場動向をみると、
再発レコードで200枚限定とか、中古で5ケタの値がついたとか
それをうたい文句にして企画されるアルバムが最近目立ってきたようだ。
発売後まもなくSOUD OUTとなる商品が愛聴盤に
なるのかっていうと、聴かないとわからないのでついつい探して聴いてみたく
なるのがジャズ愛好家の心情、お札に羽が生えてくるのがわかる。
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