自作エンクロージャー ALTECフロントロードホーンタイプ


 自作SPは今回が3作目になります。

  オーディオに興味を持ち始めて、あれやこれやと
システムを組んでいくうち、昔よく行ったオーディオ店に
新興オーディオがありました。2店舗あって、
市役所に近いホビーボックスには内外多数の機種がところ狭しに並んで、
そこでいろんな機器を試聴してきました。
とりわけ脳裏に焼き付いて離れなかったのがALTECの
MODEL19というスピーカーでした。
この音の独特なサウンドに魅力を感じ、
当時から憧れていたんです。
当時高額だったので、手がでませんでした。

 アナログが全盛の時代、仙台市街地にCOUNTという
ジャズ喫茶がありました。現在もオープンしています。
COUNTにあるSPシステムはALTECのA5という
フロントロードホーンタイプのSPで休みにはよく聴きに行きました。
迫力ある生々しい音は憧れのサウンドでもありました。

 そんな中で安価でしかも、生に近い音作りを目指せて、
射程距離範囲で目指せたのがサンスイのJBLユニットを使用した
モニターSPがありました。システムとして購入となるとやはり高額だった為
ユニットだけをを取り寄せて箱(エンクロジャー)を自作することにしました。
ユニットは当時輸入代理店だったファインプロダクトからJBLの2120,2405,
3105を揃え、2WayのバスレフのSPとして完成しました。これが22歳の時に作った第一作目です。



この作品を音元出版のオーディオアクササリーへ応募し、
6号特集/スピーカー・システム、ユニット&アクセサリーに掲載されました。


 それから行く歳月が過ぎ、2作目として自作したSPも、
同じJBLユニット(2231A,2420+2345, 2405)を使用して
今度はマルチ3ウェイにしました。 

音だしの瞬間は透明感のある、
濁りのないサウンド、ボリュームを上げてもうるさくなく
これにはに驚きました。

 そして第一作目から31年を経た、平成20年に昔憧れていたメーカー、
アルテックサウンドを求めてみようとユニットを揃えフロントロードホーン
SPに挑戦することにしました。 SPユニット、設計図はヤフオク等で揃え
  材料としてホワイトバーチとパーチクルボードをネットで注文し
設計図面描きから完成に至るまで約3年かかって完成しました。


   現在(2014/11/6撮影)のシステムが下図です。
セクタラルホーンH511Bをマウントする木枠を製作しました。
   ホーンの取り付け角度は試聴位置を考慮し、
若干まえのめりになるように傾斜つけて固定できるよう
側板のボルトナットの穴位置を調整しました。