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ベルニナ、ツェルマット、マッターホルン(スイス)

スイス、そしてアルプス。誰もが憧れる国、ハイジの世界。鉄道を乗り継いでベルニナ急行と氷河急行が走る絶景ルートを途中下車しながら旅をしてみよう。ベルニナ谷の入口であるイタリア・ティラノからマッターホルンの麓ツェルマットまでの1泊2日の鉄道の旅。特に「焼酎いいちこ」のCMにも登場する世界遺産「レーテッシュ鉄道」で流れる風景は素晴らしい!ツェルマットではマッターホルン三昧で、絶景の中を歩く春の雪上ハイキングも楽しんだ。グリーンシーズン(夏)にもまた訪れたいスイスの旅の前半戦。 (スイスの地図)
⇒ツェルマットとマッターホルンをめぐる旅へ
(2009.05)

*ベルニナ急行、氷河急行ルートをたどる鉄道の旅*

2009/05/04-2009/05/05 ミラノ〜ティラノ〜ポントレジーナ〜フィリズール〜ツェルマット

"世界の車窓から"の旅がはじまります
スイス鉄道の旅はティラノから。ここはまだイタリア。早朝ミラノから2時間半かけてやってきた。時間があったのでティラノのマドンナ教会前の道路を路面電車のように走るベルニナ線を見に行った。陽気なカフェの店員に見送られ、列車に乗り込む。ちなみにパスポートチェックすらなし!

Brusioのオープンループ1
ティラノを出発してすぐに国境を越え20分も乗らぬうちに有名なオープンループを走り去る。せっかくなので近くのブルジオ駅で下車。オープンループの立派なレンガ積みの橋の下でしばらくランチBOX&ブラブラしているとサンモリッツ方面から列車がやってきた。駅から徒歩15分。

Brusioのオープンループ2
橋のアーチの中から撮った絵。周辺は緑であふれ花もたくさん咲いている。ループの中には牛の放牧もされていた。天気はあいにくの曇り空で小雨もあったのが残念。

Brusioのオープンループ3
オープンループを一周して意外と長い編成の赤い列車が円から出てきた。ビデオで撮るとより面白いかもね。当初からアプト式とせずに勾配を克服する方法(粘着式)で敷設したレーテッシュ鉄道はすごい。

アルプ・グリュムは雪の中
ブルジオから再びサンモリッツ行きに乗り、一気に1500mもの標高差を列車は登る。あまり鉄道では考えられないようなつづら折で斜面を登って行く。何分たっても走ってきた街や線路が見える。氷河駅前と言われるアルプ・グリュムは雪の中で孤立しているかのようだった。

ラーゴ・ビアンコの湖畔なのですが...
アルプ・グリュムからしばらくすると湖畔に出たが、完全に白く凍っていた。可能であればこの湖畔をハイキングしたいと考えていたがまず無理である。ベルニナ線の列車もそうだがスイスの列車は窓をいっぱいに開けて写真を撮ることができるので風景の新鮮さもあいまって楽しい。

オスピッツォ・ベルニナはさらに雪の中
この路線の最高地点オスピッツォ・ベルニナ(Ospizio Bernina)に到着。深い雪で駅の外に容易に出られそうにないが、途中下車。降りたのは自分達のみ。走り去る列車の後ろを見ると、レーテッシュ鉄道は人だけでなく木材やタンク車まで運び貨物輸送でも活躍しているようだ。

オスピッツォ・ベルニナ駅
少し雪道を歩いたがどこへ行くのか不明だし、荷物もあったのでおとなしく駅構内でブラブラしていることにした。駅前のラーゴ・ビアンコ(白い湖)は、雪で本当に白い湖となっており、雪山も格好良く見えた。いつか夏に来てみたいとも思った。パラグライダースキー(?)をしている人がいた。

ポントレジーナ(Pontresina)
この日の宿泊地は有名なサンモリッツではなく、ポントレジーナの「Hotel Station」にした。陽も長いのでポントレジーナ近くの森へ散歩に出かけオスピッツォ・ベルニナのうっぷんを晴らす。ホテルのレストランで食べたベルニナ地方のスープはとても美味しい。

フィリズール(Filisur)の散歩コース
翌朝、ポントレジーナは青空が広がり、まわりの山もきれいに見えた。氷河急行のルートの旅が始まるが、1時間先のフィリズールで途中下車。ここにはハイライトのひとつであるラントヴァッサー橋があり、散歩がてら近くまで行くことにした。しかし、道がよくわからない...

緑の丘陵を行く列車
フィリズールは谷に開けた村で朝露でぬれた緑の草原のアップダウンを歩く。木の下に丸太が置かれ、黄色い花も咲いており、谷の向こうも見える絶好な場所でフィリズール⇔ダヴォスを結ぶ列車を撮る。

菜の花畑が広がるフィリズール
しばらく迷ったが、ラントヴァッサー橋を見渡す展望台への標識を見つけ、森の中をゆくと、谷間に広がる大パノラマ!赤い列車の行くアーチの鉄橋の下には菜の花畑だろうか、いくつもの黄色の絨毯も目立つ。

まもなくラントヴァッサー橋
おそらく世界遺産登録時に造られたであろう簡素な展望台に着いた。ここからは橋を行き交う列車が俯瞰できる。クール発サンモリッツ行きの列車が橋にさしかかる所。本当は橋を下から仰ぎ見れる場所へ行きたかったため逆に迷ってしまい、展望台に行くことにしたのだが、高いところから俯瞰する事は、そう言えば昔から好きだ。結果的に橋までの行き方もここからの風景で分かったし。それに橋が想定外の状態に...

ラントヴァッサー橋はまさかの...
俯瞰できるのは良いのだが、肝心の主人公はまさかの改装中!カーブを描いた石造りのアーチ橋は、工事の足場によって覆いつくされていた...ある意味貴重なショットではあるが、こればっかりは事前に気づけなかった。天気もいまいち、ということでフィリズールには是非再訪したい。

フィリズールは気に入った場所
静かで観光客も多くこないであろうこの村の風景がYUKOはとても気に入った。この先はツェルマットまで何時間も乗りっぱなしの旅なので、駅で列車を待つ間、きれいな空気を吸いながらプラプラしていた。駅に併設しているお店でビールも飲んだけど...スイスに入ると水よりもビールの方が安い場合も!


ツェルマットに到着
フィリズールからは5本の列車に乗り換え、ツェルマットに到着。鉄道会社も途中で変わり、急勾配ではラックレールも使われるようになり、一日がかりの移動だった。ツェルマット手前でマッターホルンの頭が見えたときこの約2日間への期待に興奮した。なぜなら、この日はお昼前からずっと天気が悪く、アンデルマット近くのオーバアルプパスなど氷河急行のハイライトもなんとなく霞んでしまっていた。

マッターフィスパ川とマッターホルン
一番賑やかといわれるツェルマット駅前通り(バンホフ通り)を通り、本日のホテル「Alpenroyal Swiss Quality Zermatt」へ向かう。マッターホルンをベランダから見える部屋をということで、真剣に探し当てたホテルだった。もしかしたら明日、あさってと天気が悪くなってマッターホルンが見えなかったらと思い、早速ベランダから写真を撮りまくる。北壁から東壁へ雲が見事に流れていた!そして、夕食を食べに街中へ下る。

教会とマッターホルン
ツェルマットの教会は大きい。かすかな夕陽が射すマッターホルンと教会を撮った。教会前の墓地にはマッターホルンで亡くなった登山家のモノだと一目で分かるお墓も。どうでもいいが、途中で通った"古い穀物小屋"にもあったが、ツェルマットの観光案内標識に日本語も混じっているものもあった。昔、信頼を築き上げた先輩に感謝!とはいうものの、スイス旅行全体を通して日本人は少なく、逆に中国人やインド人が多くて閉口した...風景や雰囲気は抜群なのに。

チーズフォンデュ
今夜は本場のチーズフォンデュと最初から決めており、「Du Pont」というお店へ。人気店なのか混んでいて店員さんはとても忙しそうだったが、すぐに料理を出してくれて少し感激。白の"スイスワイン"とハーブ入りチーズフォンデュでお腹いっぱい。小さなジャガイモも合わせるんだな。

ツェルマットの夜
長い一日を終え、ベランダでほっと息をつく。思ったよりも寒くない。冬シーズンと夏シーズンの境目の5月はホテルもレストランも五分咲きのようで、街の明かりも思ったより少なかった。闇に包まれるマッターホルンとツェルマットの夜景。山裾の左にある青い光はシュヴァルツゼーか。

*ツェルマットとマッターホルンをめぐる旅*

2009/05/06-2009/05/07 ツェルマット、ゴルナーグラート、ツムット

マッターホルンの朝(2009/05/06)
早朝6時少し前に起きる。快晴だった!徐々にマッターホルンの頭から下へ陽が射してくる。頂上付近は風が強いのか北壁から東壁に向かって雲を作り出している。あまり赤く染まらなかったが、ドラマチックなシーンを楽しめた。部屋のベランダからこれだけの絵が撮れるのはうれしい。

ゴルナーグラート(Gornergrat)
ホテルの朝食はベーコンやフルーツなどなかなか贅沢に用意されていて満足。しかもマッターホルンの見える部屋を予約したからか朝食のテーブルも決められていて、山を見ながらこれまた贅沢な時間を過ごせた。今のシーズンでは2番目の電車となる8:24のゴルナーグラート鉄道に乗り、マッターホルンをはじめ絶景を楽しみながら、40分で一気に3089mの終点ゴルナーグラートへ。ここも超有名な展望台。ホテルは営業していないがカフェやお土産店はオープンしていた。このオープンデッキでマッターホルンやモンテ・ローザを眺めながらカプチーノを飲んだ。

ゴルナーグラート鉄道とマッターホルン1
ツェルマットへ下る電車とマッターホルンのツーショット。ツェルマットよりも少し遠くなった感じだが、逆に広大な氷河や雪原を見渡せるし、標高も高いためまるで正面に対等な高さにいるような不思議な感じになった。早朝に雲がかかっていた東壁もスッキリ晴れている。

モンテ・ローザとゴルナー氷河
ゴルナーグラート駅から少し上へ登ったところにある展望スペース。そこから見たモンテ・ローザと谷に流れ込むゴルナー氷河の圧倒的な風景!KOKIは約9年前の秋に一度ここまで来たことがあったが、曇っていて山などほとんど見えなかった記憶があり、完全にリベンジした気分。

車窓の風景
あたり一面雪の世界だったが、圧雪してくれている雪道があったのでこれは歩けると思い、ゴルナーグラートからひとつ下にあるローテンボーデン駅からハイキングをすることにした。電車から、スキーヤーがスキーサファリ(?)を楽しんでいるの見えた。

ローテンボーデン(Rotenboden)
降りた乗客は自分たち2人だけ。ここからとりあえずリッフェルベルクを目指して、夏には逆さマッターホルンが見えるというリッフェルゼーの方をまわりこんで歩くことに。装備はこの時のために抱えて持ってきた登山靴とストック。駅前に可愛らしい小屋が雪に埋もれて建っていた。

マッターホルンに向かって歩く
他に誰もいない雪原を歩いて行く。ゴルナーグラートよりも随分とマッターホルンに近い。圧雪されているので足が埋まることなく順調に歩けた。このあたりはリッフェルゼーという湖があるようだが、雪がかぶっていて全く分からない。夏には歩けない場所を歩いている可能性もある。

マッターホルン東壁
マッターホルンは格好の絵になる。YUKOはこんな圧倒される大自然の景色に感動したのはヒマラヤ以来ということで大満足な雪上ハイキングだった。もっとも、冬のシーズンはあちこちにスキーリフトがありスキーを楽しめるようで、ヒマラヤのように何日もかけて歩いて行く苦労なしに、登山電車やリフトで楽々アクセスしてこの絶景を楽しめるスイスはすごい...

つらら
リッフェルベルグ付近も厚い雪の壁となっていて雪解けにはまだまだ時間がかかりそう。しかしそこまで寒くないのでこのようなつららがたくさんできていて、大きく尖ったものまでぶら下がっていた。

リッフェルベルク(Riffelberg)の小さな教会
小さな教会がポツンと建っており、その向こうにそびえ立つマッターホルン。このあたりからは東壁がきれいに見える。そして本当に鋭い峰である。リッフェルベルグにはリフトがいくつかあり、冬のシーズン中はスキーが楽しめるようだ。

電車に映るマッターホルン
リッフェルベルグから再び電車に乗り込み、一つ下のリッフェルアルプへ。何気なく電車を待っていると、電車の窓ガラスにマッターホルンが反射して映っていたので撮ってみた。


木々の間から見るマッターホルン
リッフェルアルプで下車(また自分たち2人のみ)し、マッターホルンを変わった形で眺められるようなスポットを求め、散歩してみた。思ったような場所に行けなかったが、森林限界付近のため、森の木々の間からマッターホルンを見るという絵のような風景に出会えた。

リッフェルアルプ(Riffelalp)駅
駅に戻り、お昼も過ぎたということで、ツェルマットへ戻ることに。こちらの電車は旧型車両。ゴルナーグラート鉄道沿線をめぐるハイキングは、本当に満足した。おかげで顔も焼けてしまった...

ツムット村へハイキング
ツェルマットでランチをとり、マッターホルン北壁の麓に位置するツムット村へ行ってみることに。フーリまでロープウェイに乗り、そこから歩いて1時間弱。ただし、ほとんどマッターホルンは見えなかった。

雪解けの牧草地
ツムット村の住人はほとんどいない感じで、夏の放牧地用か農業用の小屋が点在する静かなスイスらしい風景だった。小屋にはちゃんと"ねずみ返し"もある。近くの根雪が残る草原に白い花の大群落が見られた。 

三姉妹
きれいな花だった。図鑑で調べると"クロクス・アルビフロルス"という花で、青紫色の花も咲いていた。ツムット村ハイキングは道に雪がほとんどなく、歩きやすかった。谷の風景を見ながらツェルマットへ戻る。

マッターホルンの夕焼け
夕方、お土産店やとても使えるCOOPスーパー(何でも安い、お土産のスイス製チョコも安い)に寄りつつホテルへ戻り、ツェルマットが薄暗くなる頃、バンホフ通りのレストランでソーセージを添えたロシュティを食べた。20時を過ぎてようやくマッターホルンの先端が赤焼けとなっていた。

星降るマッターホルン
歩き回ったこの日を振り返りつつ、ホテルのベランダでマッターホルンの夜の姿を眺める。月が東壁を照らし幻想的なシーンだった。至福のとき。夕方曇っていた空もまたきれいに晴れていた。

モルゲンロート(2009/05/07)
翌朝も快晴!事前に天気予報を見ても晴れの日が続くとは思わなかったので勝手に驚く。しかも前日より明らかに光線が良く、マッターホルンの頂が赤く染まっていた。想像以上の美しさ!スイスへ来て毎朝早起きしていて正直眠かったが、それも吹き飛んでいった。

ツェルマットの街とマッターホルン
ツェルマットの街中に陽が射すのは8時を過ぎてから。教会が結構目立つ。ホテルは高台にあり景色は文句のつけようがない。一見、ホテルへ行くためにいちいち坂を上り下りするのかと思ってしまうが、エレベータで下の川沿いまでワープ出来る。秘密の抜け道みたいでおもしろい。

ゴルナーグラート鉄道とマッターホルン2
マッターフィスパ川を渡るゴルナーグラート鉄道。そろそろツェルマットとマッターホルンとお別れである。この日も天気が良いため、午前中にグリンデルワルドに移動してユングフラウを楽しもうという事になった。山は天気の良いうちが楽しいので...

ホテルの部屋からの見るマッターホルン
ベットに寝ながらしてマッターホルンを見られるベストな部屋。1泊あたり日本円で2千円追加すればこの風景が手に入るので、ツェルマットでの滞在は是非マッターホルンの見える南側の部屋がおすすめです。
(2009.05作成)       

※ツェルマットメモ
スケジュール サントリーニ島… 1日目:ミラノ⇒ティラノ⇒ブルジオ⇒オスピッツォ・ベルニナ⇒ポントレジーナ、2日目:ポントレジーナ⇒Samedan⇒フィリズール⇒Reichenau-Tamins⇒Disentis/Muster⇒Andermatt⇒Brig⇒ツェルマット、3日目:ツェルマット⇒ゴルナーグラート⇒ローテンボーデン・・・リッフェルベルグ⇒リッフェルアルプ⇒ツェルマット⇒フーリ・・・ツムット・・・ツェルマット、4日目:ツェルマット⇒ ・・・グリンデルワルドへ

ベルニナ急行と氷河急行に乗るアイデア この二つの列車は、多くのガイド本や雑誌に絶景ルートを走る鉄道として取り上げられているが、予約が必要で座席指定。しかし、ティラノ⇔サンモリッツ(ベルニナ急行)もサンモリッツ⇔ツェルマット(氷河急行)も所要時間があまり変わらないローカル列車の旅がおすすめ!何が良いかというと、予約必要なし、時間に縛られない(気になれば途中下車できる)し、地元客も利用するので生活感が感じられるし、ガラガラのため窓をいっぱいに開けて左右に座席を移って車窓が楽しめるから!シーズンはもっと乗客も多いと思うが、列車の本数が多くなり編成も長くなると思う。同じ絶景をローカル列車で楽しんでみよう。

雪上ハイキング 快晴という運もあって、雪の絶景コースを楽しむことができた。ハイキングをする方にはおすすめです!ガイドブックにもローテンボーデン〜リッフェルベルグのコースは圧雪されていて真冬でも歩けるみたい。ただしあたりまえですがコースを外れるとズボズボ行ってしまうので注意です。いつもの通り個人で歩きましたが見通しも良いコースなので安心感もあります。とりあえずゴルナーグラート鉄道ツェルマット駅の看板に「○」「×」と示してあるようなので、天気と共に確認をした方が良いと思います。

※スイスの地図

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