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ラダック後編

インドの秘境、小チベットと呼ばれるラダック。楽しかったホームステイ先を後にし、旅の後半はチベット仏教のゴンパ(お寺)めぐり。訪ねたゴンパはいたって有名だが、インダス河沿いに開けたオアシスの真ん中に立つ要塞のゴンパ、山影に隠れた秘密漂うゴンパ、壁画の美しいゴンパ、修行僧のゴンパ、洞窟もあり景色の美しい谷のゴンパと、宗派も立地も様々なお寺をめぐるドライブだった。チベット本土ともネパールとも趣が異なるラダックのゴンパめぐり。
ラダック前編はこちら
(2010.05)


イグー村のチョルテン
イグー村最終日の朝、早起きして村を散歩しようと、上流へ向かう。イグー村はとても長細く、端から端までどのくらいかかるのだろう。そして、多くのチョルテン(仏塔)や大きなマニ車が村を守ってくれていた。

村の道
道の方向が変われば、見える雪山の風景が変わるので楽しい。村の一本道では、通学するこどもや仕事場へ向かう大人たちと次々にジュレー!ジュレー!とあいさつ。

朝食
朝食はプロンタという食べ物。じゃがいものトマト煮を包んで食べる。相変わらずバター茶やミルクティーを振舞われ、空になればすぐに注いでくれる。ラダッキのおもてなしの気持ちは、他の国や地域では味わえないとても嬉しいことだった。バター茶はきつかったが...

学校へ行こう
ジグミン君は、実はレーの学校(年齢的に保育園?)に通っている。制服にネクタイと、クリケットをしている姿より格好が良い。

乳絞りを体験
ジグミン君を見送る前に、隣の家で乳絞りを体験した。この家の女の子が慣れた手つきで、たくさん絞るが、自分たちは少ししか出ない...

レーとイグーを結ぶローカルバス
ジグミン君も乗るレー行きのローカルバスで、村人の大切な足となっているようだ。あの子は、毎日これで50kmも通学しているのか。

最後は笑ってくれた!
生後35日のチョスペル君。おでこにお祈りの墨を付けられ、最後はニコニコ笑ってくれた!日本では赤ちゃんをベビーベットに寝かせたりするが、ラダックでは毛布でぐるぐる巻きに巻かれる。


ラダック伝統の帽子
アマ・リはいつもニコニコなのだが、カメラの前では真剣な顔となる!自分たちもヤンドゥルからラダックの衣装を着させてもらい、台所や外で記念写真を撮った。アマ・リから小さなペンダントを頂いた。それには、ドゥクパ・リンポチェの写真が入っていた。大切なお守りをもらった。

ヘミス・ゴンパ
とても楽しかったイグー村そしてホームステイ宅を離れ、2つのゴンパに寄りながらレーへと戻る。ただし、アマ・リはヘミス・ゴンパ近くの親戚宅へ、ヤンドゥルはレーまで相乗りするということで、若干ホームステイの余韻が漂う。まずは、ラダック最大でドゥクパ総本山のヘミス・ゴンパへ。

ゴンパ内部
ヘミス・ゴンパのドゥカン。ドゥクパ・リンポチェの写真の前に、経典がちょこんと並べられている机と赤い絨毯。薄暗く厳かな雰囲気の中で、色鮮やかな壁画。勇ましいプロテクターの壁画は夢に出てきそうで恐ろしい。ヘミス・ゴンパには、ミュージアムもあり、ヘミスTシャツも売っている。

要塞のようなティクセイ・ゴンパ
インダス河沿いの幹線道路をレー方向にさらに行くと、しばらくしてティクセイ・ゴンパが現れた。小高い岩山に密集してゴンパと僧房が建つ姿は要塞のようだ。同じような風景として、イエメンの山岳都市を思い出す。

ティクセイ・ゴンパのマニ車
ヤンドゥルがゴンパを案内してくれた。マニ車が並ぶ階段を登って行くと、やや広い中庭があり、ドゥカンや大仏のある建物を見てまわった。ちょうど昼休みのようで、僧の姿もまばらで静かなゴンパだった。

ゴンパからの風景
ゴンパの建物の屋上から望むティクセイ村とインダス河。奥にはストック山脈がそびえるという、この広い感じが素晴らしい。


神が造った現象
ふと頭上を見ると、太陽の周りに円環が!ゴンパ内という場所が場所だけに、とても神聖な気持ちになった。この後、レーに戻り、お世話になったヤンドゥルと本当にお別れ。

*下ラダック ゴンパめぐり*

2010/05/05

トラック街道
今日はインダスの下流に向かい、ラマユル、アルチを巡るドライブの旅。イエメンの時と違い、ドライバー兼ガイドはとても良い人だった。トラックが多い、シュリナガル〜レー・ロードをひた走る。

工事渋滞
シュリナガル〜レー・ロードは、ところどころ舗装されている箇所は快適だが、オフロードも多く、ドライバーの腕も試される。工事が行われているとしばらく動かなくなる。

下ラダック・インダスの豪快な流れ
アルチを越えたあたりのインダス河は川幅が狭く、曇っている天気も手伝って、豪快で急流に見える。穏やかそうだった上流とは違った。ただ、川岸に白い砂浜が出来ていて、まるでホワイトビーチ。

注意!
「ALERT!AVERT!AVOID ACCIDENT!」の看板。かなり事故に対して警鐘を鳴らしているが、道は崖っぷちでカーブやアップダウンも多く、特に重荷のトラックは危ない。

険しい道のり
険しい道をゆっくり、いや休み休みに登るトラック、ガンバレと言いたくなるが、運ちゃんはとてもフレンドリー。軍のトラックもたくさん行き来しており(軍の施設もとても多い)、パキスタンや中国と接しているラダックという地が、インドにとって緊張の最前線にいることに気が付かされる。

つづら折の急坂
こんな道を通らなければラマユルにたどり着けないのか。このシュリナガル〜レー・ロードは、完全にラダックの生命線。レーに運ばれる物資は、トラックで運ばれるようで、峠がクローズする冬は飛行機による空輸のため野菜はとても高くなるという。

ラマユル・ゴンパ
思ったよりもハードな道のりを経て、レーから120km、ゴンパめぐりのハイライトであるラマユルに到着。ゴンパの背後には、黄色い岩肌の大地で、月の世界と例えられるそうだ。この荒々しい風景の中に岩山と同化して建つゴンパを探検しよう。

ラマユルのマンダラ壁画
ドゥカン(本堂)の外の壁画。神の世界と俗世、あるいは天国と地獄を表わしているのか。また、プロテクタのカラフルな壁画が描かれていた。

大タンカ帳
ドゥカンの内部を見学。お香の香り、赤紫色を基調とした薄暗く落ち着いた雰囲気が好きである。お祭りの際に公開する大タンカ帳が巻かれた状態で梁に架けられていた。


窓際の経典
仏教徒の道しるべもドゥカン内部の立派な棚に、飾るように置かれていた。ラマユル・ゴンパは、密教行者ナーローパが石窟で瞑想したことが由来とされており、ドゥカンの端の小窓から見える小さな石窟にナーローパ像がたたずんでいた。洞窟と一体化されて建つゴンパなのだ。

ゴンパの下の洞窟トンネル
チベット僧に別れを告げ、順路を行くと、ゴンパの下を横切るトンネルとなっている。ここでも小さな洞窟を横目に見ながら進む。

絶景を見ながらマニ車
トンネルを抜けると右側にマニ車、そして左側にラマユル村の絶景が目に飛び込んでくる。このロケーションで回すマニ車、祈りの言葉「オンマニ フェネフン♪ オンマニ フェネフン♪」の声も大きくなる。絶景のラマユル・ゴンパをあとにし、来た道をレーへ戻る。

リゾン・ゴンパ
時間が限られていたため、せめて外観でもということで、リゾン・ゴンパにも行ってもらう。幹線道路から離れた山奥にあり、若い僧のいわゆる学校(修行場)という解釈をしていたが、確かに多くの僧が洗濯をしていた。帰り道、ドライバーが歩いている坊さんを車に乗せたが、なんと女の子の僧だった。リゾン・ゴンパの近くにある尼僧院に帰る僧だった。


アルチ・ゴンパ
最後に訪れたのが、アルチ・ゴンパ。この三層のお堂には、歴史的価値の高い壁画があるということで、内部に入る。どのような価値があるかは自分たちには不明だったが、四方の壁にはマンダラの千仏画で埋め尽くされていた。他のゴンパと違う特徴といえば、壁画の色あいが地味であること。インディアン・カラーだとドライバーは言う。ドゥカンでは、写真撮影はNGだったが、立派な砂マンダラを見て感動!

*デリー*

2010/05/06〜07

緑多きデリーの大通り
翌日、完全なる俗世に戻ってきた...。レーから飛行機でデリーへ。ラダックという風景、そして人も穏やかな桃源郷からNo Systemなインドの首都。ただし、約10年前に旅した頃のデリーと違い、人々の服装がいささかキレイになっているような。車もバスも新しくなり、性能がアップして速度が速く、横断歩道でひかれてしまいそうになった。地下鉄だって開通した。実際に乗ってみたが、地下鉄だけはインドっぽくない。

Shangri-Laからの風景
学生だった頃は、ニューデリー駅前のメインバザールという安宿街を起点にして埃の中をウロウロしていたが、今回は高級ホテル「Shangri-La」に逃げ込んでデリーにいながら快適な空間と時間を過ごす。この「デリーにいながら快適な空間」という意味は、来てみなければ理解できないだろう。道を歩いているだけで、インドを旅していると感じ、観光地に行く必要がないほど。

オートリキシャー
オートリキシャーは健在だった。シーク教徒の運転するリキシャー。最近は、環境を考えて天然ガス車となっているそうだ。

アーユルヴェーダ施設
インドの旅の目的のひとつ、アーユルヴェーダ「カイラリ」でマッサージと眉間にオイルを垂らすシロダラ体験をした。KOKIは力強いリンパマッサージを受け、帰国後も快調に感じたが、YUKOはマッサージが弱くて少し残念だった模様。是非、本場南インドのケーララ州へ行ってみたい。

カーン・マーケット
約10年前は考えもしなかったが、インドコスメが世界中の女性に注目を浴びているらしい。ということで、タクシーでカーン・マーケットへ。アーユルヴェーダグッズを扱うお店や日用品、お土産などを扱うお店が集まるショッピング街だった。なかなかお洒落なお店も。お土産なら、コンノートプレイス付近のお店や州物産店(こちらは品が良い)に良い物があった。

名車
カーン・マーケットに駐車していたインドの名車アンバサダー・タクシー。これもオートリキシャーと並び懐かしい存在だった。ただ、走っている数がやはり少なくなっているような...



旅のお土産
帰宅後、今回のラダック旅行でゲットしたお土産を並べてみた。目玉は、トルコ石の壁掛けマニ車、マンダラ、オートリキシャー模型か。マニ車は、レーの土産物屋で購入したが、店主がムスリムだと気づくと(マニ車を回す回転方向が違ったから見抜く)結構値切って買った。マンダラもレーで購入。オートリキシャーは、デリー空港の免税店で。


旅でゲットしたインドコスメたち
すべてカーン・マーケットで購入。アーユルヴェーダコスメとしては、「パールクリーム」(写真下)と石鹸(写真右)。その他、アーユルヴェーダとは関係ないが、フットクリーム(写真右上)、インド人女性に大ヒットしているという美白クリーム「フェア&ラブリー」(写真中央)、HIMALAYA製のフェイスパックと洗顔フォーム(写真左)。
(2010.06作成)       

※ラダックメモ
スケジュール 1日目:名古屋⇒(SQ:シンガポール航空)⇒シンガポール⇒(SQ)⇒デリー、2日目:デリー⇒(IT:キングフィッシャー航空)⇒レー、3日目:レー→イグー(ホームステイ)、4日目:イグー(ホームステイ)、5日目:イグー→ヘミス・ゴンパ→ティクセイ・ゴンパ→レー、6日目:レー→ラマユル・ゴンパ→リゾン・ゴンパ→アルチ・ゴンパ→レー、7日目:レー⇒(IT)⇒デリー、8日目:デリー(アーユルヴェーダ、カーンマーケット)、9日目:デリー⇒(SQ)⇒シンガポール(ナイトサファリ)⇒(SQ)⇒名古屋

旅のtool
 シンガポール航空の航空券:マイレージ(マイレージプラス)で貯めたマイルを還元。
 キングフィッシャー航空の航空券:インターネット経由で、2ヶ月前にとても安く手に入れた。
 ホームステイ、ラダックゴンパめぐり:日本のNGO「ジュレー・ラダック」のプログラムを申し込んだ。ゴンパめぐりの手配も合わせてお願いした。
                         (⇒お役立ちサイトへ)
 デリーのアーユルヴェーダ「カイラリ」:日通ペリカントラベルのデリー支店のホームページにて手配。

冬は何も出来ないラダック 冬明けの5月はラダックのあちらこちらで工事をしていた。ガイドやレーのゲストハウスで出会った日本に13年も住んでいたラダッキ(三重弁のこの方がとても面白く、ラダックの多くの事を教えてくれた)に話を聞くと、家の建築や道路工事は雪が解け〜雪が降るまでの一本勝負らしい。確かに、レーのゲストハウスも増築中で深夜までショベルカーが動いていた。ただし、建築材料などの資材入手の予定が崩れる場合もあり、日干し煉瓦を多用するため天候にも左右されるらしく、完成までは「読めない」そうだ。

携帯電話 ラダックでもケータイの普及は進んでいるらしく、ホームステイ宅のヤンドゥルさんもヤンジンさんも携帯電話を持っていた。イグー村だと電波の入りはイマイチのようだったが...。また、携帯電話を入手するのに、証明写真が5枚も必要ということにも驚いた。レーの街中で年老いたおじいさんが、「ジュレー、ジュレー」と電話を切っている姿がとても微笑ましい。

幸福とは? ラダックの必要最低限のモノだけでの生活ではあるが自然環境に優れていてストレスフリーな社会と、あらゆるモノに溢れていて便利だがストレスの溜まる日本の物質社会。どちらが良いのかは、人それぞれだし、測ることは出来ないが、レーのゲストハウスでお会いした日本生活の長いラダッキが良いヒントを話してくれた。「モノが少ないラダックでもそれなりの生活が出来る。ゆっくり過ごすには最高に良い場所で自然もすばらしい。日本は日本で良いところはたくさんある。モノに溢れているが、その便利さをとことん満喫したほうが良い」

ラダックの環境問題について すばらしいイグーの素朴の村でも、農地に特にビニール系のゴミが散乱しており、ホームステイ先の家の前を1時間ゴミ拾いするだけで、大量...。環境問題について自分は全く素人だが、
 @肥料にもなる再利用可能なゴミと、そうでないゴミの分別
 Aこの時代、村人がどんな努力をしたとしても100%ビニール系のゴミは防げないため、それありきでゴミ処理問題を考えることも必要かも
 B燃えても肥料になる(ビニール系?)パッケージの開発、これこそ日本の得意分野では?
と、色々思い巡らした滞在だった。NGO「ジュレー・ラダック」の活動には今後も楽しみにしたいと思う。

ラダック前編はこちら


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