平和資料館 草の家だより No.87 発行 2005.6.20 |
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無駄づかい自衛隊は日本に帰れ! |
「一人の老人が死ぬと、一つの図書館がなくなる」との言葉がある。中東でなんと多くの「図書館が喪失・破壊」されているかを考えると無性に腹が立つ! 2001年9月11日テロ事件から、ブッシュ政権は報復戦争にまっしぐら!アフガニスタンヘの侵略戦争から、いつの間にかイラクヘの侵略戦争へ!このあとにリビア・北朝鮮もターゲット・・? 最近は、「イラクを解放する」とか「民主的政権ができた」とか!後から、わけのわからん言葉をくっつけて、侵略情報を垂れ流しする「マスコミ」にも腹が立つ。 そこで、アメリカのブッシュが「何故?侵略戦争を始めたか?」を考えてみた。 @アメリカ内政の失敗からアメリカ国民の目をそらさせる。 A中東の石油資源を独り占めして、石油独占を進める。 B戦争兵器の「賞味期限」が切れる前に、消費を急ぐ。 C劣化ウラン弾など、開発した新兵器の具合を試す。 Dアフガニスタン・イラクを破壊して、戦災復興の事業を一手に引さ受けて、税金を投入して、独占資本の利潤を得る。 このように考えると全部が当たっているようでもあるし、アメリカ帝国主義の「マッチ・ポンプ」の行動が良く理解できると思うけど、いかがでしょう? さて、遠いアメリカの事だけではなくて、当時の日本の小泉自民党と連立与党が、ブッシュの侵略戦争に支持と賛意を表明したことによって、「我々の税金が投入される」事になった。その本音の理由と内容は? @できたら自衛隊まで派遣したいが、憲法の関係でママナラズ。 AODAなどの範囲を広げて、周辺諸国(難民への援助等)に税金を投入する。 B戦災復興の名目で当事国・周辺諸国に税金を投入する。 フランスやロシア等は、反対したので拠出する意思も根拠もないので、その分を日本が肩代わりすることとなった。 なんと国民一人当たり4万円もの支出となっているそうだ!! 日本国憲法、第二章一戦争の放棄・第九条によれば、 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」 A「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」としている。 しかも派遣された自衛隊は、戦闘ができないので「給水作業や道路の保守・補修」などをやっているとの事であるが、真相は闇の中である。外国やイラクの軍事力に守って貰うだけで、実態は無駄づかい自衛隊ではないだろうか? 国民一人当たり4万円もの経費がかかるなら、自衛隊でなくて、NGOや民間の活力を使ってこそイラク国民の役にたつ事は明白であるが・・・! 平和資料館・草の家では、毎週第1〜3金曜日の5時〜7時。最終の日曜日の2時〜4時に高知市中央公園の北入り口で“ピースアクション”を行っています。 ビラ配り・署名・カンパ・シール投票・メーセージに記入など多彩な取り組みをしています。ぜひ皆さんにもご参加いただいて、憲法9条を守り通す行動に連動させましょう! 草の家 事務局次長・太田紘志 |
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第5回平和博物館国際会議に参加して |
第5回平和博物館国際会議がスペインのゲルニカ平和博物館で行われました。皆さまのご支援をいただいて山根和代理事と金英丸事務局長が参加してきました。皆さまに心から感謝を申し上げます。 今回の会議にはヨーロッパ以外に、日本を始め韓国、台湾、カンボジア、パキスタン、南アフリカ、マラウィ、チリ、アルゼンチンなどアジアやアフリカ、第3世界の各国からも多くの平和博物館の関係者が参加し、世界的な観点で平和の状況を議論、共有する場となりました。草の家を訪れた方々からは、草の家の皆さまが心あたたかく迎えてくれたのを深く感謝しているとお礼のあいさつも多くいただきました。 開催地のゲルニカは、スペインの中でも独特の文化や伝統を持つバスク地方で、人々が言葉を始めバスクの文化を誇り高く愛していることが深く印象に残りました。独特の文化を持つ高知とバスクの人々は人柄が似ているなぁと感じました。また、空襲や戦争の記憶を学校や地域の住民たちが子どもたちに伝える平和教育も活発に行っていることも印象的でした。国際会議で多く学んだ事を草の家でも一つずつ実現していきたいと思います。ありがとうございました。 山根和代さんの報告を紹介します。平和博物館国際会議の報告会を7月23日(土)14時から草の家で行います。皆さまの参加をお待ちしております。 ―金英丸― |
平和資料館・草の家 国際交流部 山根和代 第5回平和博物館国際会議が、スペインのゲルニカ平和博物館で5月1日から6日まで開催された。ゲルニカは、1937年4月26日にフランコ軍を支援するドイツ空軍の爆撃で破壊され、多くの市民が死亡した。その衝撃を受けて描いたピカソの代表的な絵画作品である「ゲルニカ」は、戦争の惨禍をテーマにしており、国際的に反戦と平和のシンボルになっている。ゲルニカ平和博物館は、単に歴史的事実に関する展示をするだけでなく、人々が様々な紛争を平和的に解決できるように教育することを目的にしている。 今回の国際会議の主な目的は、平和博物館、戦争・平和記念館、人権博物館、反戦博物館、歴史博物館などに関わる人々が、「平和の文化」の普及のために交流をし、1992年に創られた平和博物館国際ネットワークを強化することであった。会議のテーマは、「平和博物館:記憶、和解、芸術、平和への貢献」で、次の3つの内容で話し合われた。(1)平和の文化に対する芸術の貢献(2)世界の和解の種を蒔く平和博物館(3)平和な世界を築く際、重要な役割を果たす記憶について、である。国際会議には28カ国から約140人の参加者があり、英語、スペイン語、バスク語が使用された。 日本からは11人が参加し、立命館大学国際平和ミュージアムから安斎育郎館長、第五福竜丸展示館から藤田秀雄氏(立正大学名誉教授)、「草の家」から金英丸さんと山根和代が参加した。金英丸さんは「東アジア共通の歴史認識を目指して―歴史教科書と『反日』デモ」、山根和代は「日本の平和博物館の特徴」(「草の家」を含め)を発表した。 ゲルニカにおける国際会議では、ネットワークの体制についても、話し合われた。これまで「平和博物館国際ネットワーク」と呼んでいたが、もっと幅広く博物館を含めるために「平和のための博物館国際ネットワーク」と呼ぶことにした。 国際ネットワークの代表には、Dr. Peter van den Dungen、執行委員会の役員が10名、諮問委員会の役員が11名選出された。 金英丸さんは、国際ネットワークの通信の編集長および執行委員会のアジア代表として選出された。これは国際ネットワークで、非常に重要な仕事である。また山根和代は、アジア代表として安斎育郎氏と共に諮問委員に選出された。 最後になりましたが、今回も国際会議参加のため多大な募金をして下さって有難うございました。幸い私は、今回初めて日本学術会議の代表として参加することができましたので、募金は金英丸さんに使っていただきました。今度報告会を予定していますので、楽しみにしていて下さい。 *山根さんの詳しい報告は法学館憲法研究所のホームページでもご覧になれます。 http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20050530.html |
第5回平和博物館国際会議報告会 2005年7月23日(土) 14時 草の家ホール どなたでも参加できます。皆さまの参加をお待ちしております。 |
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平和資料館・草の家 2005年度総会 報告 |
5月14日平和資料館・草の家2005年度総会が開かれました。故西森茂夫館長が亡くなられて初めての総会で約30人の会員が参加しました。総会では「イラク市民レジスタンス」のビデオ上映、2004年度の活動報告、決算報告、活動方針の提案・承認、予算提案・承認、役員選出が行われました。 館長として岡村正弘前副館長を迎えるなど新しい役員体制も決まり、草の家の新しい出発を決意しました。これからも会員の皆さまのご支援、協力をお願いします。総会で承認された2005年度の活動方針、役員体制、岡村館長のあいさつを紹介します。 |
5月14日平和資料館・草の家2005年度総会が開かれました。故西森茂夫館長が亡くなられて初めての総会で約30人の会員が参加しました。総会では「イラク市民レジスタンス」のビデオ上映、2004年度の活動報告、決算報告、活動方針の提案・承認、予算提案・承認、役員選出が行われました。 館長として岡村正弘前副館長を迎えるなど新しい役員体制も決まり、草の家の新しい出発を決意しました。これからも会員の皆さまのご支援、協力をお願いします。総会で承認された2005年度の活動方針、役員体制、岡村館長のあいさつを紹介します。 岡村正弘新館長からのごあいさつ 五月の定期総会で平和資料館・草の家館長に就任することになりました。西森茂夫前館長がやってきた運動を継承し、その思いを受け継ぐ決意です。 自衛隊の海外派兵反対、憲法9条を守るなど課題は山積ですが草の家会員のみなさまと一緒に頑張ってゆきます。どうぞよろしくお願いします。 1937年高知市生まれ。小学2年生の時、高知大空襲で母と妹を失う。 高知市民病院に40年間診療放射線技師として勤務、定年退職。安保反対、勤評反対、原水爆 禁止、ベトナム反戦、イラク侵略反対など平和運動、労働運動、市民運動に参加。 空襲体験で「語り部」活動。土佐高、高知短期大学卒、妻と2人暮し。釣りと料理が好き。 |
平和資料館・草の家 2005年度役員体制 ◆顧問:梅原憲作、岡崎清恵、鳥居昭美、西森遼子 ◆館長:岡村正弘 ◆副館長:玉置啓子 |
2005年度
草の家 活動方針と計画 1.戦争に反対し、戦争を止めさせ、平和をつくる運動をすすめる。 |
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草の家平和講座のご案内 |
今年の第1回草の家平和講座を5月23日(月)草の家にて行いました。当日は12名が参加し、草の家事務局長の金英丸さんが現在焦点になっている歴史教科書問題について報告し、参加者とともに話し合いました。この草の家平和講座は、平和の問題を日常的に考える機会として、今年度は2ヶ月に1回行っていきます。ぜひご参加ください。 第2回:7月19日(火)18:30〜 内田純一さん(高知大学助教授) 「沖縄から考える平和問題」 第3回:9月26日(月)18:30〜 第4回:10月24日(月)18:30〜 公文豪さん(自由民権運動研究家) 「自由民権運動と平和憲法について」 「第44連隊の歴史」 |
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「韓国・平和の旅」へ行きましょう! |
今年の8月、「韓国・平和の旅」を行います。ナヌムの家、米軍国際爆撃場―梅香里、統一展望台、忠州環境運動連合訪問、歴史博物館見学などを予定しております。 ご希望の方は草の家までご一報ください。 日程:8月26日(金)〜30日(火) 募集人数:20名(先着) 費用:10万円前後(予定) |
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草の家ホームページ リニューアル! |
草の家ホームページが藤田毅さんの協力によりリニューアルされました。 会員の皆さまのご意見をもとに更に改善していきたいと思います。 藤田さんありがとうございました。 |
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草の家日誌 |
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4/3 四国ブロック教科書問題学習交流集会(徳島):金英丸事務局長、河内勝美会員(市教組)参加 l
4/8 ピースウェイブ事務局会議 l 4/10 憲法の森で“西森茂夫「大地に送る」営み”(27人参加):故西森館長の遺灰を憲法の森にある木の名前を書いた和紙で包み埋める。 l 4/13 「高知・20世紀の戦争と平和」記念誌会議 l
4/15 事務局会議 l
4/16〜17 2005年教科書採択にむけて!第2回西日本交流会(広島):金英丸参加 l
4/17 イラク写真展反省会 l
4/22 平和を考える市民セミナー4月例会:内田純一高知大学助教授“沖縄から考え学ぶ−平和づくりへの思い” l
4/23 ピースウェイブ実行委員会 l
4/23 理事会 l
4/23 DaysJapanの世界を視る会 l
5/1〜6 第5回平和博物館国際会議(スペイン・ゲルニカ):山根和代理事、金英丸事務局長参加 l
5/14 平和資料館・草の家2005年度総会 l
5/14 新生活を祝う会―ピースライブ l
5/23 事務局会議 l
5/23 第一回平和講座:「反日」デモと教科書問題―東アジア共通の歴史認識をめざしてー金英丸講演 l
6/2 ホームページリニューアル会議:藤田毅会員に依頼 l
6/3 高知空襲展、60周年追悼行事会議(高知新聞の記事参照) l
6/4 イラク訴訟高知原告団の会 l
6/5 理事会 l
6/5 高知大農学部の地下通信所跡、陣山送信所跡調査 l
6/10 「槇村浩」の作品音楽化に関する準備会 l
6/11 前進座の劇作家田島栄さんを囲む会 l
第1〜3週金曜日(5時〜7時)、最終日曜日(2〜4時)、帯屋町で米英のイラク侵略反対、自衛隊撤退を訴え市民行動、ピースライブを続けている。 |