2.世界遺産:黄龍
途中の4007mの雪山峠を越えて、九寨溝の東
130kmにある黄龍へ。峠から、めったに姿を見せな
い5588mの雪宝山を望む事が出来た。ここか
ら流れ出た水が、黄龍を形成する。8人乗りのロープ
ウェイで上り、海抜3200mの山腹に作られた木道を
歩く。途中、白、紫、黄、ピンク、空色等の小さな可
憐な高山植物の花が、めまいが起こる100m毎に携帯
酸素ボンベから酸素を吸う、
生き絶え絶えの我々を癒してく
れる。1kmほど若干の登り
の後、黄龍最高点の五彩池(
海抜3550m、693個の小池か
ら成る)に着く。淵がカルシ
ュウムで黄色になり、中にコ
バルトブルーの水を張ったお 携帯酸素ボンベ
盆を連ねた(棚田の如し)様
黄龍地図 である。所々に作られた櫓(
見晴台)からの眺めはすばらしく、写真を撮る観光客でごった返していた。ここか
ら小雨の中を徒歩で、4kmの木道を出口まで歩いて下る。途中に現れる個性ある
池、滝は、我々に感動を与えてくれた。
争艶湖(658個の小池)石灰石で作られた小池の連なりが五彩池と並び美しい姿を 五彩池
見せている。
投影湖(180個の小池):水面は鏡の様で、空の雲、周りの木々を写し覗いた自分の
姿もはっきりと映し出した。
盆栽湖(330個の小池)生まれたばかりの小池(水溜り)が無数に連なり、何千年
後には、他の湖の様にお盆を連ねた池になるのだろう。
浄身洞(幅40m、落差10m)滝の裏に洞窟があり、ここで仙人が洗身したとか。 五彩湖と黄龍古寺
蓮台飛瀑(落差45m、幅19m)岩に石灰が付着し、光の中、美しい金色を見せ仏の蓮台の様に見えるので、
この名が付いたそうな。
飛瀑流揮(落差14m、幅68m)滝の背後の岩は金色の石灰岩で出来ている。
高山植物 争艶湖 浄身洞 蓮台飛瀑
黄龍を後にした時は雨も本降り。4000mの峠の辺りは、下から競りあがってく
る霧で視界は50m足らず。ドライバーの腕を信じたひと時だった。成都へ戻る
途中にチベット族が築いた松藩古城に立ち寄り、ここで一泊。
松藩古城