75 下諏訪温泉2024.7.2527

 

今回の旅行の目的は、

1.諏訪大社の4社(上社前宮、上社本宮、下社春宮、下社秋宮)を巡る事。

2.諏訪湖一周(周囲: 16km、標高:759m)する事。

です。

 

一日目(晴れ・曇り・雷雨)

南流山駅を6時3分発の武蔵野線に乗り、立川駅経由て上諏訪駅に9時13分着く。上諏

訪駅で電動サイクルを2日間借りる。駅構内の観光案内で今日、明日の天気を確認すると明

日の方が好天が続くとの事で下諏訪観光を今日、諏訪湖周回(概略:四辺形)、上諏訪観光

を明日に決める。

 駅を出て諏訪湖(南へ)に向かう。400m程で湖畔に出る。湖畔公園に立つモニュメンント。   上諏訪駅

ント。そこから赤いジョギングロードと平行するサイクリングロードを下諏訪に向け走る。(反時計回り)800m程で

間欠泉センター」の前を通過。四辺の一辺を周り下諏訪町に入り水辺公園に。そこに「富士山展望ポイント」の看板

正面の山の間に墨絵の様な富士山が見えた。そこから北上し下諏訪駅に向かう。駅の観光案内で下諏訪観光マップをもら

い、下諏訪観光に出発。

 

 

 

 

 


湖畔公園の    間欠泉センター  富士山展望ポイント    富士山       下諏訪駅

モニュメント

 下諏訪駅前交差点を右折し、旧中山道を北上。山に向って緩やかな上り。諏訪大社下社春宮の近くの1300年

に創建された臨済宗妙心寺派の慈雲寺に向かう。慈雲寺参道の下に自転車を止め階段を数十段登る。杉木の門をく

ぐり更に石階段を上ると山門。国有形文化財の本堂(本尊:十一面観音)、前庭には樹齢450年以上の「天桂の

松」。その裏に池泉庭園、横に枯山水庭園「帰錫庭」、苔の生えた書院庭園があった。県宝の大きな梵鐘(高さ114

cm、口径66.4cm)が前にある。

 

 

 

 

 


参道   参道の杉木立と山門     本堂       鐘楼     枯山水庭園「帰錫庭」    池泉庭園

 自転車迄戻り更に200m程に、諏訪大社下社春宮の鳥居がある。そこをくぐり参道を行くと諏訪大社下社春宮

(標高782m )全国に1万社以上ある諏訪神社の総本社。健御名方神と八坂刀売神を御祭神。本殿は無く、自然

を御神体とし、春宮は杉の古木を、秋宮ではイチイの古木を御神体。大きなしめ縄をつけた神楽殿、その後ろに幣拝

殿、両隣に片拝殿。これらは国の重文。四隅に太さ1m、長さ17m(4本の長さは1.5mずつ短くなっている)の

御柱が建っていた。7年に一度御柱祭が行われ更新される。もとに戻り脇を流れる砥川を渡ったその川沿いに166

0年(万治3年)に造られた万治の石仏がある。高さ2.6m、奥行き3.7mの安山岩を胴体とし、その上に高さ約

65cmの仏頭を乗せた石仏。胴体正面に阿弥陀如来の座像、衣には大日如来像を共存させた「同体異仏」。橋を戻り

川沿いに50下流におんばしら館よいさがあり勇壮な御柱の木おろしの映像、木おろしのジオラマを見る事が出来た。

芝生広場に鉄腕アトムのマンホールがあった。手塚治虫が下社神職の最高位の末*の関係。そこを出て50m先の下

社春宮参道に、下社で最も古い室町時代の木造の建造物の下馬橋がある。どんなに身分の高い人も下馬して参拝した。

旧中山道を南に下り1km先の諏訪大社下社秋宮に行く。

 

 

 

 

 

 


下社春宮幣拝殿   御柱      結びの杉   万治の石仏    御柱館ジオラマ  鉄腕アトムマンホール  下馬橋

秋宮は、旧中山道と甲州街道の分岐点にある。緩やかな上り坂の参道を行くと大きな鳥居。そこをくぐり杉木立の参

道を行くと正面に大きなしめ縄を下げた神楽殿。その後ろに幣拝殿。拝殿内部の「竹に鶴」の彫刻。樹齢約800年の

樹高35m、外周5.3mの「寝入りの杉」、青銅製では、日本一大きな狛犬。拝殿四隅に御柱が建つ。春社と秋社はほ

ぼ同じ配置であった。 

もとの旧中山道に戻り100m行き、右側に入った所にしもすわ今昔館おいでやがある。中には、縄文時代の黒曜

石とのかかわりとか、歴史と時計のシクミの説明、江戸時代の時計、庭には水運儀象台(900年前の中国・北宋時代

の水力式天文観測時計塔を復元)を設置。定時に水運儀象台のからくり時計が鳴る。

 更に、戻った中山道と甲州街道の交差点に本陣岩波家があり当時の本陣の様子を公開。洗練された京風数寄屋造りの

建物と中山道唯一と謳われた庭園から、当時の天皇や公家や各地の諸大名が観た江戸時代の歴史や文化を堪能。「日本

庭園100選」に選ばれた「玉座の間」から眺める庭が美しい。その隣にあるホテルにチェックイン。浴衣と下駄で近

くの七・八世紀の前方後円墳の青塚古墳と和泉式部ゆかりの地蔵(鉄焼地蔵尊)の來迎寺を見てから、昭和62年に開

業の共同浴場遊泉ハウス児湯に入り汗を流す。下諏訪には8つの共同浴場があり、下諏訪宿名湯三湯(綿の湯、児湯、

旦過の湯)の一つに入浴した。

 

 

 

 

 

 


下社秋宮鳥居      下社秋宮神楽殿       下社秋宮拝殿     寝入りの杉  しもすわ今昔館おいでや

                                           江戸時代の時計 水運儀象台

 

 

 

 


 本陣岩波家     岩波家庭園      青塚古墳      來迎寺本堂     鉄焼地蔵尊    遊泉ハウス児湯

 

二日目(晴れ)

 ホテルを出て下諏訪駅の横を通り、南下して諏訪湖畔に8時40分には着く。昨日の続きで反時計回りにサイクリン

グロードを行く。赤砂崎公園、を過ぎ岡谷市に入り、岡谷湖畔公園(ここにモニュメントと「寒の土用 丑の日 発祥

の地」の碑がある)モニュメント「希望の広場」の間から諏訪湖湖上噴水(最大55m)が見えた。四辺形の諏訪湖の

角に釜口水門があり、ここから流れ出た水が天竜川となる。水門を通過し第三の辺に入る。前方に八ヶ岳の峰が良く見

える。三番目の角を周り、第四辺に入る。右手山の中腹を走る中央自動車道の「諏訪湖SA」がこの角の上にある。上

川等何本かの諏訪湖に流入する川を越え上諏訪市に入る。今日の諏訪湖畔から周回は12km(約50分)。右に折れ高

島城に行く。

 

 

 

 


  岡谷湖畔公園    寒の土用 丑の日       釜口水門     サイクリングロード

   「希望の広場」    発祥の地の碑

 高島城は、諏訪の浮き城。日本三大湖城の一つです。現在は高島公園となり、諏訪護国神社、池、と1970年に本丸

に高さ20mの天守閣、櫓、門、が建つ。天守閣に登り諏訪湖を眺める。冠木門、冠木橋を渡り、上諏訪駅の観光案内所

で諏訪湖一周認定証、バッジをもらい(認定:赤字の3か所の写真を提示)上諏訪ホテルに荷物を預けて観光に出発。

 

 

 

 

 

 


諏訪護国神社         池         天守閣        諏訪湖展望        認定証

 諏訪市には25の寺院がある寺町。いくつかの寺を回る。JR中央線を越え山側へ5分上った所にある温泉寺へ。本堂は

高島城の能舞台遺構。織田信長ゆかりの梵鐘。高島藩主諏訪家歴代の墓所として国指定史跡。多宝塔の4隅には御柱が建

っていた。平安時代の歌人・和泉式部の墓もあった。前の道を横に10分程に手長神社。鳥居のある石段を上がると本堂。

この神社は諏訪大社上社の末社。自転車に乗り隣の中、小学校の前を通り。坂を全力で漕いで上がり諏訪高校の前にある

地蔵寺に行く。曹洞宗の禅寺で、境内の奥に池泉回遊式庭園は日本百名庭園にも選定。そこから坂を下り正願寺へ。本堂

の裏には松尾芭蕉に同行した諏訪出身の河合曾良の墓がある。隣にある法光寺へ。1719年に再建された。本尊は阿弥

陀如来。境内には新しく色々な石像が設置されていた。すぐ近くの樹齢400年の枝垂れ桜で有名な貞松院を見て、国道

20号を横切り、教念寺へ。教念寺は、浄土宗の寺院で、本堂は1571年に建てられ、本尊は阿弥陀如来。隣の八釼神

へ。やはり御柱が建っていた。真冬に諏訪湖の氷が割れ盛り上がる御神渡りと言う現象があるが、御神渡り神事はこの

神社の神職が行うとか。

 

 

 

 

 

 


温泉寺の石階段の紫陽花   温泉寺本堂      温泉寺多宝塔      手長神社石段    手長神社本殿

 

 

 

 


  地蔵寺鐘楼       地蔵寺本堂       地蔵寺庭園       正願寺山門     正願寺本堂

 

 

 

 


法光寺本堂        石像        貞松院       教念寺山門      八釼神社  

 昼食と休憩を取り再び上諏訪散策に行く。甲州街道に沿って約400mに五軒の造り酒屋が並んでいる。甲府寄りから

真澄:1662年創業の老舗。7号酵母発祥の蔵。ニューヨーカーにも愛される天下の銘酒。

本金:1756年創業の歴史と伝統ある造り酒屋。信濃の文化を誇る郷土の酒。

横笛:昭和30年創業。悲恋物語に名を因む「大銘酒・横笛」

麗人:1789年創業。30年以上の古酒の蔵元。

舞姫:明治27年創業。伝統と新しさが調和した進化する酒造。

試飲も出来たが昼間でもあるし、安全を考慮し唾を飲みこみ次に。再び諏訪湖畔へ出る。湖畔のサイクリングロードを

走り石彫公園の近くの片倉館へ。

 

 

 

 


真澄           本金         横笛          麗人          舞姫 

片倉館は大衆浴場で、映画テルマエ・ロマニエ2の舞台となった。昭和初期の千

人風呂が歌い文句の休憩、食事も出来る大衆浴場で今日の汗を流しに入浴した。千

人風呂と言うのでさぞかし大きな湯舟かと思ったが・・・・。

 駅に戻り、自転車を返し、ホテルに戻りチェックイン。今夜の8時30分から毎

夜10分間打ち上げる湖上花火を楽しみに部屋でくつろぐ。時間前に出て、5分で

湖畔まで歩いて湖畔公園に。湖上花火を楽しむ。                   片倉館      花火

 

三日目(晴れ)

上諏訪駅を8時40分のバスで発ち、上社本宮の北参道駅に9時5分に着く。諏訪大社上社本宮を見に行く。上社北参

 道バス停で降り、北参道から約150mの参道を行き本宮一の御柱の横の階段を上がり諏訪大社上社本宮の境内に入る。

塀重門をくぐり 左手に参拝所、その奥に幣拝殿(本宮には本殿が無い)と左右に片拝殿がある。塀重門をくぐって右手

に参集殿がある。塀重門を出てすぐ右に行くと宝殿がある。その左側に約50mの渡り廊下の布橋。そこを通って東側の

 表参道に出る(ここから御柱が境内に入る)。上社本宮二の鳥居をくぐり橋を渡って境内の外に出る。

 

 

 

 

 

 


 御柱    上社本宮参拝所       幣拝殿・片拝殿        参集殿       宝殿     上社本宮二の鳥居

東へ1.5kmにある諏訪大社上社前宮迄県道16を歩く。前宮交差点から右にある鳥居をくぐり250mの坂・階段を

上り上社前宮本殿に着く。

車で9分の所を50分かけ、茅野駅にたどり着く。今回の目的達成を祝って駅近くのレストランでビールで乾杯。

 

 

 

 

 


上社前宮二の鳥居        上社前宮本殿          茅野駅

  茅野駅を12時39分に発ち、立川経由で南流山駅に15時30分に無事戻る。