小野川温泉(2023.5.2831

    東京駅を12時発の山形新幹線で14時8分に米沢駅に着く。ホテルの送迎バスで米沢市の奥座敷の小野川温泉に

向かう。20分程でホテルに到着。雨が降り出す。                                                                   

                                                                             

1.小野川温泉

 開湯は約1200年前「小野小町」が旅する途中で、温泉で病を治したと言う伝説から小野小町が開湯した温泉と

言われている。泉質は、「含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物含ラジウム」、PH6.9の刺激の少ない肌に優しい温

泉。源泉は高温(80度)の為、加水して41度に下げている。メタケイ酸を多く含む事から「美肌の温泉」と言わ

れ、飲泉も可能な温泉で風呂に飲泉用の湯がチョロチョロと出ていた。僅かに塩味がする。宿は10軒ある。

二日目(雨のち曇り)

雨も小降りになったので温泉街を散策する。ホテルを出てすぐ右手正面に共同浴場・尼湯がある。その後ろ側に守

護湯神・薬師堂、更に後ろに金乗院があり仏足石があった。右に曲がり大樽川(最上川の上流になる)に出て川沿い

の道を下る。数分の所に上杉鷹山が造った塩田跡があり、更に数分下るとだるま石、足湯、向かい側に共同浴場・滝

湯がある。メイン道路に出て温泉饅頭を買いホテルへ戻る。一周30分程の小さな町だった。

1. 共同浴場・尼湯:温泉街で最も古くからある共同浴場。朝5時から開く。入浴料200円。無人。

2. 薬師堂:小野川温泉を開湯した小野小町に温泉を授けた薬師如来を祀る。

3. 上杉鷹山公塩田跡:上杉鷹山が小野川温泉の温泉から塩を造ろうとした跡。

 

 

 

 

 

 


共同浴場・尼湯    薬師堂     仏足石    上杉鷹山が造った塩田跡   足湯      共同浴場・滝湯

三日目(晴れ)

朝起きると、雨も上がって晴れたので散歩する。ホテルから共同浴場・滝の湯の前を通り大樽川を渡って左側の坂

道を登り数分にあるホテルから見えた甲子大黒天本山に行く。その奥の山道を20m程にある小野小町碑がシャク

ナゲの花が咲く斜面に見捨てられた様にひっそりと立っていた。元に戻り5分程にある田んぼアート展望台に行く。

稲の葉の色が異なる品種の田植えが終わった田んぼを観る(目実氏の旗が見える)。そばに毎年の田んぼアートの写真

と説明の看板があった。今年はどんな絵なのか想像しながらホテルへ戻り朝食。

1. 甲子大黒天本山:小野川温泉を一望できる高台にあり、財運・開運・招福の甲子大黒天を本尊とし修験道寺院。

中央に大きな大黒天像がある。

2. 小野小町碑:小野小町の居住跡。

3. 田んぼアート:@遠くから(展望台)見る事を前提に、測量士が細かく田んぼを測量し設計図を作る。

A田んぼに数センチ単位の目印をつける。

B目印に合わせ7種類の稲を用い田植えをする。

C7月ごろから稲の葉のコントラストが浮かび上がる。

 

 

 

 

 

 


小野川温泉全景(手前。大樽川)  甲子大黒天本山     小野小町碑            田んぼアート

2.米沢市

  ホテルを10時40分発の米沢駅までの送迎バスで米沢市の観光に行く。まず、上杉家廟所入口で下してもらい

参道を200m程歩く。

1上杉家廟所:東西110m、南北180mに樹齢400年の老杉が植えられた米沢藩主上杉家の廟所で、国の重

要な史跡に指定。初代上杉謙信の廟屋を中心に右に二代景勝公、左に三代定勝公と右に奇数代公(5人)、左に

偶数代公(6人、鷹山は10代なので向かって左側の左端から2番目の廟屋)の廟所が建つ。

 

 

 

 

 

 


   参道      中央奥に上杉謙信公の廟 10代上杉鷹山公の廟   歴代の上杉家の人の廟

最寄りのバス停から路線バスで3停留所先まで乗り100mほど歩いて春日山林泉寺に行く。

2春日山林泉寺:上杉家菩提寺で武田信清・直江兼続墓所(県指定史跡)山門を入ると正面に本堂。左側に色々な

人の墓があるが、大きく囲まれた中に、「米沢開拓の大恩人」と言われた直江兼続夫妻の墓がある。更に大きく

囲まれた中に上杉家の婦人達の墓石が立っていた。本堂の裏に、中心に池を持った回遊式庭園がある。

 そこを見て旧米沢高等工業学校本館の前までバス道路を150m程歩く。

3旧米沢高等工業学校本館:明治43年に建てられたルネサンス様式の木造2階建ての学校(国の重要文化財)。

  現在は、建物の裏は山形大学の校舎で学生がうろうろしていた。

 そこからバスの時間まで待てないので1km程歩いて上杉城址苑に行く。

 

 

 

 

 

 


    山門      回遊庭園    直江兼続ご夫妻の墓所      旧米沢高等工業学校本館

4上杉城址苑

  そこで昼食を取り、食後に上杉神社付近を散策。すぐ隣の上杉鷹山や上杉景勝、直江兼続など六柱を祭神とし

ている松岬神社の前を通りお濠にかかる舞鶴橋(国有形文化財、長さ5m、幅7m)を渡る。参道の150m奥

の正面に上杉神社、参道の右側に上杉謙信像、参道の数m右側に上杉鷹山像が立つ。100m程じゃりをしいた

参道を行く。上杉神社は明治9年に上杉謙信を祭神として米沢城本丸跡に建立され、神社内に国有形文化財の宝

物殿(稽照殿)があり上杉家ゆかりの貴重な文化財を収録・展示していた。舞鶴まで戻り堀の左側にある上杉伯

爵邸に行く。

 

 

 

 

 

 


    松岬神社        舞鶴橋       上杉鷹山像     上杉謙信像      上杉神社

 

 

 

 

 

  上杉伯爵邸の庭       上杉伯爵邸

上杉城址苑を出て600m程東にある東光酒造に歩いて行く。

5東光酒造

 東光酒造は1597年創業の上杉藩御用酒屋であり1200坪の敷地に600坪の建物を有し、一棟140坪の

土蔵は東北で最大級と言われており、酒造りの道具等も展示。

東光酒造の前に来た時大型観光バスが駐車場に着いた。30数名の老若男女が東光酒造の入り口を入って行く。

皆が入った後で入館料を払って中へ入ると酒造の女性が台湾からの団体と教えてくれた。係の人が説明した後で添

乗員が中国語で通訳している。彼らの後ろについて見学する。最後に小さなカップに次いだ酒の試飲があった。団

体人数の倍以上のカップがお盆にあったが、若い女性で飲まない人が多い為か、いっぱい余っていた。数杯飲む。

彼らに大吟醸の試飲できるメタルを一枚づつ渡していたが、流石にもらう勇気は無かった。

 そこを出て上杉城址苑迄戻り14時40分のホテル送迎バスでホテルに戻る。

 

 

 

 

 


 東光酒造       6尺桶の並ぶ仕込蔵      中庭

四日目(快晴)

10時40分発のホテルの送迎バスで米沢駅に送ってもらう。米

沢といったら「米沢牛」。ホテルの夕食にもすき焼きが出たが、国

産の黒毛和牛だった。米沢駅前に大きなモニュメントが建っており、

「活力と創造と愛の21世紀都市・米沢を目指して」だとか。駅前    米沢駅     米沢駅前のモニュメント

の弁当屋で米沢牛と明示してある弁当を買い11時38分発の新幹線に乗る。米沢牛と言っても、特別美味しいと

は思わなかった。13時40分に東京駅に着き旅行は終了。次は?

 

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