78 奈良散策ナラサンサク(24.10.23〜25)
 南流山を5時59分に発ち、新幹線で東京駅を7時3分に出て京都駅に9時37分着く。近鉄奈良線に乗り換え10時47分に大和八木
駅に着く。そこから友人の車で奈良を案内してもらう。
1. 寺訪問
 1.1長谷寺(真言宗豊山派の総本山
   参道を数分歩いて階段を登ると仁王門。そこから本堂へ1894年に再建された重文の399段の登廊を登る。途中に「天狗杉」の幹
 だけ見えた。本堂には10mを超す木造では日本最大級の十一面観世音菩薩像の本尊が安置。その前を通り横から開山堂が見え、前へ出
 ると広い舞台がある。戻って本堂の先の山道を行くと弘法大師御影堂が。更に進むと五重塔。奥のの院を通り下って元の仁王門に出る
 (約40分)。長谷寺は「花の御寺」と呼ばれ一年中何らかの花が咲いている。特に牡丹が有名。
        参道       仁王門          登廊     十一面観音菩薩     本堂
   開山堂     本堂の舞台から   弘法大師御影堂   五重塔
  駐車場に戻り裏の山道を超え法隆寺に向かう。昼食をとり法隆寺には2時過ぎに着く。
 1.2法隆寺
   小学生や中学生の修学旅行生と共に1438年に再建された南大門を通り、西院の正門の国宝の「中門」を通り回廊のなかへはいる。右側
 に国宝の飛鳥時代に造られた「五重塔」(高さは基壇より32.5m)左側に西院の本堂である「金堂」、正面に大講堂。金 堂内には、
 多くの仏像があるが、「釈迦三尊像」、「薬師如来坐像」、「阿弥陀如来坐像」を守護する四天王像等が安置。回廊を出て東院へ行こう
 としたが往復1km以上あるので今回は断念。東院には八角円堂の本堂の「夢殿」があり中には聖徳太子の等身と伝わる「救世観音像」を安置。
      南大門への参道        中門(国宝)     金堂、中門と五重塔       大講堂(国宝)
 1.3唐招提寺
   南大門を入り参道の玉砂利を行くと金堂。奈良時代の国宝の「金堂」中には約3mの慮舎那仏様を中央に右側に薬師如来像、左側に千
 手観音像。中央の慮舎那仏の脇を固める梵天と帝釈天。三像をお守りするかの様に四隅に四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)。
 金堂の真裏にある宮殿建築の講堂。講堂の裏にある「開山堂」。唐招提寺と言えば鑑真和上座像は「御影堂」に安置。
   拝見出来ないので御身代わり像が開山堂にある。境内の東側には校倉造の建物が二棟(宝蔵と経蔵)があり日本最古の校倉造。
        金堂(国宝)          金堂内          講堂(国宝)          開山堂      宝蔵と経蔵(共に国宝)
 1.4薬師寺
   双搭式伽藍(金堂と西塔と東搭)。国宝の東搭は創建当時から残っている。見た目は六重の搭に見えるが、実際は三重の搭。平成15
 年に当時の大きさに再建された。幅41mの大講堂。本堂である金堂には、「薬師三尊」が祀られている。中央に薬師如来、右側に日光
 菩薩、左側に月光菩薩。像の高さは3m。回廊の外に国宝の東院堂があり国宝の聖観世音菩薩立像が安置。残念ながら、閉門時間が近づ
 いたので見ることは出来なかった。
       興楽門            東塔(国宝)        金堂               薬師三尊(国宝)     聖観世音菩薩立像
 第二日(明日香村めぐり)
   近鉄大宮を8時10分に発ち近鉄柏原線の飛鳥駅に9時4分に着く。電動自転車を借り散策。駅前から209号線を1km北へ行き畑
 の中の道を2分程に「鬼の雪隠・まな板」があった。元の県道に戻り交差点の脇の民家の裏に「亀石」があった。そこから1km程北上
 した右側に入って「飛鳥寺」に着く。
  1.鬼の雪隠・まないた:花崗岩をくりぬき中央が空洞になった石造物。大きな平らな俎板石。
  2.亀石:長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.6mの花崗岩の石造物。重さ10トン超。「亀が真西を向いた時、村が泥 に沈む」言い伝
     え。   
 3.飛鳥寺
   588年創建された日本最古の本格的仏教寺院。1825年に本堂が再建。本尊は重文の飛鳥大仏(銅造釈迦如来坐像)で日本最古の
 仏像(609年完成)で高さ275cm。
     飛鳥駅        鬼のまな板         亀石       飛鳥寺          飛鳥寺の庭        飛鳥大仏
  田舎道を1km程m南下し左の山道を500m登る。電動自転車でやっと到達。しんどい。
  4.岡寺(真言宗豊山派、日本最初の厄除け霊場)
   仁王門を入り本堂へ。本尊は日本最大の塑像(高さ4.85m)である如意輪観世音菩薩(重文)右側に太子堂があり、弘法大師御像
 が立ち、その南側に三重宝塔が建っていた。その南側からは、明日香村を見渡せた。
        仁王門        如意輪観世音菩薩       太子堂前        三重宝塔          明日香村
  5.石舞台古墳(築造は7世紀初め頃)
   日本最大級の方形墳で。両袖式の横穴式石室が露呈。玄室の長さ7.7m、幅3.5m、高さ4.7mで大小30数個の花崗岩が使われ、
 天井岩は140トンで総重量は2300トン、天井岩は77トン。
 そこを出て、飛鳥川に沿って1km程下る。
 6.飛び石:川に石を置いて、その上を渡って対岸に行く。
        石舞台         中への入口        内部       川の中の飛び石
 今来た道を引き返し石舞台古墳を超えて西向きに500m走り、ちょっと右に入った所にある橘寺の西門に着く。
 7.橘寺(聖徳太子誕生の地とされる天台宗の寺)
  西門から入り本堂のうしろを通り右側に、一つの石に右善面と左悪面の二つの顔を持つ謎の高さ1mの石造物「二面石」。本堂の前
 にでる。1864年再建された本堂の御本尊は聖徳太子座像(重文)が安置。放生池の横を行き往生院へ。天井には、美しい花の絵が
 見上げられる「天井絵」があり、そこを出て正面に回ると、聖徳太子が講演した際に日、月、星の光を放ったという三光石があり、前
 に観音堂がある。ここは新西国三十三か所第10番札所で本尊如意輪観音を安置。境内のあちこちに赤と白の芙蓉の花が咲いていた。
 聖徳太子建立の七大寺の一つ。
      往生院の天井画      聖徳太子の愛馬像        三光石             観音堂        如意輪観音坐像
        西門          二面岩           本堂         聖徳太子座像      芙蓉の花
 西門を出て県道209号線に出て亀石の脇を経て700m走り国営飛鳥歴史公園に着く。
8.国営飛鳥歴史公園
  公園内の道を走り館高松塚古墳公園に入る。公園内の道を進み「高松塚壁画館」に入る。内部には、石室の模型との模写が展示され、
 埋葬品等の異物の一部の模造も展示。そこを出て隣にある高松塚古墳を見る。古墳の大きさは、直径が23m(下)18m(上)、高
 さ5mの二段式の円形古墳。埋葬者は不明。中の石室は、南北265cm、東西103cm、高さ113cmで、壁画が東、西、北側
 の壁と天井の四面に描かれている。
 そこを後にして500m先の飛鳥駅に向かう。自転車を返し昼食」をとる。老人夫婦、女性達が飛鳥道を思い思いに散策していたなア
          高松塚壁面館         女子群像(西壁)         石室内部              高松塚古墳
 飛鳥駅を14時9分に発ち京都駅に15時17分に着く。一度ホテルにチェックインしてから、会社の懇親会に出席.
 第三日(晴れ)
 京都駅を9時8分に発ち、南流山に14時10分に着く。