　　85　最北端・最東端岬旅行（2025.7.15～19）

　今回の旅の目的は

　　１.日本の人が住スんでる最東西南北端を確認する事。（今回は北端・東端を確認）

　　２.青函トンネルを通過する事。

南流山を１０時２４分に発ち、羽田空港第２ターミナルに１１時３８分に着く。羽田を１３時１５分に発ち稚

　内空港に１５時５分に着く。

一イチ日目（７月１６日（曇り））

　　空港は稚内市街と宗谷岬の間の海岸沿いにある。路線バスで稚内空港を１５時３０分に発ち宗谷岬へ向かう。

　海岸を左手に見ながら先端の岬に向けバスは進む。約１５分程走ると右に折れ内陸へ入り坂を登り、宗谷丘陵に

　入る。宗谷丘陵は氷河期に形成され、周氷河地形が作り出したなだらかな丘陵が広がる。今、北海道遺産となっ

　ている。宗谷黒牛が草を食み５７基の風力発電がゆったりと風を受けている。その中を走り宗谷岬公園に着く。

　坂を下って宗谷岬バス停に１６時２０分に着く。宗谷岬には色々な碑や像が建ち土産物店や食堂もある。また、

　ここはベトナムかと思う程オートバイでのツーリング者が多い。

　１.日本最北端の碑：サハリンの最近部までは４３ｋｍだが今日は島影は見えない。北極星の一稜をモチーフに

　　　　した中央部に北を表す「N」の文字がある。１９６８年設立。

　２.間宮林蔵の立像：高さ２ｍのブロンズ像。樺太の探検家。サハリンとロシアの間の間宮海峡発見。

　３.あけぼの像：北海道の牛乳生産量１００万トン突破と飼育乳牛５０万頭突破を記念して昭和４７年に設立さ

　　　　れたブロンズ像。牧柵の台座の上に野良着姿の男女。天北酪農の夜明けを象徴したもの。

　４.宗谷岬音楽碑：作詞・吉田弘、作曲・船村徹の歌が二つの岩の間にある。

　階段を上がって宗谷岬公園に行く。

　５.祈りの塔：昭和５８年９月大韓航空の旅客機撃墜事件がサハリン西で発生。遭難者の慰霊と世界の恒久的平

　　　　和を願って２年後に建立。周りにはピンクの花のアルメリアの花壇がつくられていた。

　６.子育て平和の鐘：家庭や地域、世界尾平和を願って平和宣言をしている稚内市。市民の寄付により１９８８

　　　　年に建てられた。

　７.世界平和の鐘：世界平和記念を目的に世界８１国から集められたメダルやコインにより鐘が鋳造され１９８

　　　　８年に建てられた。

　８.宗谷岬ミサキ灯台：突端から南へ１２０ｍの高台に紅白のツートンカラーの灯台が建つ。

　　稚内空港　　　　日本最北端の碑　間宮林蔵の像　あけぼの像「宗谷岬」の歌碑　　　祈りの塔　　　　

　子育て平和の鐘世界平和の鐘　　　　宗谷岬灯台

　再び路線バスで、１７時に宗谷岬を出て１８時に稚内駅前バスタ－ミナルに着く。ホテルにチェックイン。

　　夜食を食べるために外へ。SNSで調べていた郷土料理屋は満席。外国人の客も店の前でうろうろしていた。SNS

　の力はすごい。

二ニ日目（７月１６日（小雨コサメ））

　　ホテルの近くのバス停を８時４２分の路線バスで出発し、ノシャップ岬に８時５３分に着く。ノシャップ岬に、

　は、利尻・礼文の島影が望める恵山泊漁港公園と稚内灯台がある。

　１.恵山ヤマ泊漁港公園：標式（晴ならバックに利尻富士が）とイルカのモニュメント。

　　標識　　　　イルカ像　　　　稚内灯台

　２.稚内灯台：公園の北東にあり、高さ４２.７ｍで全国で第二位を誇る。明治３３年建設。

　　小雨なので公園の隣にある９時から開く還流水族館隣・稚内青少年科学館に入る。

　３.寒流水族館・稚内青少年科学館

　　入口を入ると、大きな水槽にゴマアザラシ数頭とペンギンが泳いでいた。餌をやると終っても１０数頭のアザ

　ラシが皆頭だけ水面に出し丸いつぶらな瞳で物欲しげに見ていた。かわいいね。建物の中は周囲に円形の流水槽

　があり幻の魚・いとうも数匹回遊していた。１ｍにもなるいとうを初めて見た。個別水槽層には蟹、うに、みず

　だこ、おおかみうお等がいた。

　　幻の魚；いとう　　　　　　たらば蟹

　近くの食堂で昼食を取り、路線バスで温泉に入りに行く。

　４.稚内温泉童夢：ノシャップ岬から３ｋｍ南下した日本最北の温泉。

　　泉質は塩化ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩エン。大浴場、根湯ユ、薬湯湯、サウナ、ミストサウナ等１１酒類の風

　呂がある。露店風呂からは利尻富士が望ノゾめる。今日は見えない。残念。

　　路線バスで稚内ｂ明日ターミナルへ戻り、小雨なのでタクシーで稚内公園へ。

　５.稚内公園：北方記念館。開基１００年記念塔。氷雪の門。九人の乙女の碑等のモニュメントがある。

　　5.1氷雪の門：望郷の門の高さは８ｍ。雪と氷の中で厳しく生き抜き、立ち上がった人々を象徴する高さ２.４

mの女性像からなる。

5.2九人の乙女の碑:樺太の真岡郵便局で電話交換業務に当たっていて自決した、９人の女性の霊を慰めるた

　　　　　　めに設立。

　　稚内市街　　　　　氷雪の門　九人の乙女の碑

三サン日目（７月１７日（曇り））

　　ホテルを９時にチェックアウトし歩いて駅前バスターミナルへ。途中ホテルから５分にある北防波堤ドームへ

　行く。

　１.北防波堤ド―ム：稚内駅から５分の海岸。サハリンへの連絡船があり船を待つ人を高波と強風から守るため

　　　　　に１９３６年に建設。

　２.稚内市開基カイキ１００年記念塔：海抜１７０ｍの稚内公園の一角に建つ高さ８０ｍの塔。

　　時間があったのでターミナルから南へ５分にある旧瀬戸邸に行く。

　３.旧瀬戸邸テイ：機船底引き漁業を営む瀬戸常蔵の邸宅として昭和２７年に建てられた。ニシン御殿。

　　　　　案内・説明員の人が当時この船の通信士でモールス信号に着いて詳しく教えてくれた。打たしてもくれ

　　　　た。貴重な体験だった。

　　北防波堤ド―ム　　　稚内市開基１００年記念塔　　旧瀬戸邸　　　　　座敷　　　　　　中庭　　　　マンホール　

　　バスターミナルへ戻り、１０時２５分のバスで稚内空港へ行く。

　　稚内空港を１１時４５分発で新千歳空港に１２時４０分に着く。ＪＲ新千歳駅を１３時９分に発ち、札幌駅に

　１３時５２分に着く。札幌駅から地下鉄東豊線に乗り終点栄町駅で下車。タクシーで丘珠空港へ行く。空港内レ

　ストランで昼食。丘珠空港を１５時１０分に発ち根室中標津空港に１６時に着く。１８時発の路線バスで根室駅

　１９時４９分に着く。誰もいない。タクシーもいない駅前から歩いて海岸近くのホテルへ。チェックイン。

　待ち時間の多い移動だった。

四シ日目（７月１８日（晴））

　　根室半島全域が根室市だが、根室市の中心は東西に７０ｋｍ、南北に１０ｋｍの根室半島のほぼ中央にある。

　　ホテルを８時４０分に出て海岸沿いを東へ歩き金刀比羅神社へ行く。約３０分で石の鳥居の前に着く。参道を

　上がって行くと第二の鳥居。その奥に本殿があった。今は誰ダレもいない。参道の左手にあった展望台からは、根室

　港が一望出来た。

　　１.金刀比羅神社：１８０６年建立。漁業、殖産、商業の守護神。例大祭は北海道無形民族文化財で北海道三

　　　　大祭りの一つ。

　歩いて４０分で明治公園へ行く。

　　２.明治公園：１８７５年に創設。サイロがシンボル。有形文化財。サイロは高さ１５ｍ、直径６ｍのレンガ

　　　　で出来ている。

　　ＪＲ最東端の駅根室駅はサビだらけだ。駅の隣のバスターミナルへ戻る。既に１万３千歩。

金刀比羅神社本殿　　　　　　　　根室港　　　　　　明治公園の池　　　　サイロ　　　　JR最東端根室駅　　　　　　

　　根室駅前バスターミナルを１１時１０分発の観光バスで観光。

　バスは駅前から西の方へ２０分程行き、原生野鳥公園ネイチャーセンターへ。中で説明を受けた後、センターの

　裏側の橋（風連湖にかかる）を渡って春国岱へ。春国岱とは、第一砂丘は、１０００年から１５００年前、第二

　砂丘、第三砂丘は３０００年前に出来ており長さ８ｋｍ、幅１.３ｋｍ、面積６００ｈaの大きさ。

　１.原生野鳥公園ネイチャーセンター：オホーツク海の間の東西方向に長い砂州の湿地で３００種以上の野鳥が

　　　　生息。その保全と活用の為、平成７年に建設。

　　ここを１２時２０分に出発し５分程で道の駅に。ここで風連湖を眺めながら昼食。花咲ガニラーメンを注文。

　２.道の駅エキスワン４４ねむろ：風連湖や春国岱を望める道の駅。

　　１３時１５分に出発。来た道を戻る。丘の上に立派な建物が建っていた。

　３.北方４島交流コウリュウセンター：歯舞群島、色丹、国後、択捉島の歴史、風俗、自然を紹介。ロシアの島民との交流

　　の場。二ホロ（日本とロシアの中を北海道が間に立っての意味）が活躍。

ネイチャーセンター入口　　　　春国岱と風連湖　　　　　風連湖　　　　北方４島交流センター　　　　

　　１３時５０分に出発し明治公園から右に折れ太平洋側を東へ向かう。先端は宗谷岬と同じ様に草原牧草地帯だ。

　１４時２５分に納沙布岬の駐車場に到着。自由散策。

　４.納沙サ布岬：日本最東端。年間３１０日は最も早く日の出が見られる地（他は千葉県犬吠埼）。

　　北方領土の貝殻島灯台。その向こうに水晶島、国後島が見える。岬内は北方領土変換に関す

　る訴えを強烈に感じさせる物だらけ。今日は貝殻島が見えただけ。　　　　　　　　　　　　　北方四島図

　　4.1オーロラタワー：高さ９６ｍ。歯舞群島、国後島の山々、知床連峰、根室半島等太平洋、オホーツク海。

　　4.2四島のかけはし：北方領土返還祈願のシンボル。底辺の長さ３５ｍ、高さ１３ｍ、幅３～５ｍ。

　　4.3北方領土資料館：北方四島に関する資料展示。

　　4.4北方館・望郷の家：北方四島返還に関する資料。貝殻島灯台の制作時の写真もあった。

4.5きぼうの鐘:北方領土の早期返還を祈願。

4.6納沙布岬灯台:１８７２年に建設された北海道初の様式灯台。

　日本最東端の碑　オーロラタワー　四島のかけはし　きぼうの鐘　貝殻島灯台　　納沙布岬灯台　日本最東端証明書

　　１５時１５分に出発。オホーツク海側を戻る。右の車窓の奥に知床の山並み、国後の島影？が。予定通リ１５

　時５０分に駅前バスセンターに戻る。

五ゴ日目（７月１９日（雨））

　　６時４０分発のバスで根室中標津空港へ８時２８分に着く。根室中標津空港１１時１５分に発ち丘珠空港に１

　２時１０分に着く。空港内レストランで昼食。丘珠空港を１４時４５分に出て函館空港に１５時２５分に着く。

　１５時４０分発のバスで函館駅に１６時に着く。函館１６時５５分発、新幹線の始発駅・新函館北斗駅に１7時

　１４分着く。新函館北斗駅を１７時２６分の新幹線（はやぶさ３８号）で出発し、青函トンネルに１７時４３分

　に入り青森県に１８時６分地上へ出た。新青森、盛岡、仙台、大宮に停車し東京に２１時２３分に着く。

　青函トンネル：１９８８年に開通。地下１００ｍを通る全長５３.９ｋｍで世界第二位。新函館北斗駅を出て１

　　３分後に客車通路の上の表示に「ただいま青函トンネルにはいりました。」のテロップが流れた。トンネル

　を抜けるのに２３分かかった。

　青函トンネルへの思い：現役の時、仕事で青函トンネルの工事現場を北海道吉岡工区からエレベーターで地下へ

　　降り、トロッコで奥へ奥へ。まだ最深部までは到達していなかったが、蒸し暑いじめじめした空間へ。直径１

　２ｍもの巨大な切削ロータりー機が鎮座。今回、あの工事現場から完成したトンネルを通過したかった。

　計画の見直し：移動に待ち時間が多かったので反省。根室へ行くんだから根室空港の思い込みが原因か。　　　　　　・

　　三日目：丘珠空港１６時４５発で釧路空港に１７時３０分に着く。釧路空港１７時４０分発のバスで釧路駅前

　　　　　　ターミナルに１８時２５分に着く。（８時間）今回の計画では、９時間２４分である。

　　五日目：釧路駅前ターミナルを７時２５分に出て８時１０分に釧路空港に着く。釧路空港９時１５分発で丘珠

　　　　　　空港へ１０時５分に着く。丘珠空港を１２時４５分に出て函館空港に１３時２５分に着く。函館空港

　　　　　　を１３時４０分に出て函館駅に１４時に着く。函館駅を１４時１７分に出て新函館北斗駅に１４時３

　　　　　　６分に着く。新函館北斗駅を１４時４８分に出て１９時８分に東京駅に着く。（１１時間４３分）

　　　　　　今回の計画では、１４時間４３分である。

　　　　　　二日間で４時間２４分のロスであった。