73 身延・下部温泉・甲府2024.4.1718

  南流山駅を6時3分に発ち、立川、甲府経由で身延に9時36分に着く。9時45分の路線バスで久

遠寺に9時57分に着く。1665年に建立された大型バスも通れる大きさの総門をくぐって両側に店

が並ぶ参道にあるバス停下でりる。100m歩くと、1907年に再建された総欅造りの大きな三門が

建つ。そこをくぐると菩提梯(石畳+階段)が現れる。石畳を行くと正面に天まで届くかの様な287

段もある急階段。「南無妙法蓮華経」の七文字にちなんで七区画に分かれている。一段が30cmもある    身延駅

階段を、休み休みで約15分かけ登る。上り切った所に左手に五重塔、正面に本堂があった。五重塔の脇道を通り本堂の裏の

「満天の小径」を150m行った所にある身延山ロープウェイ山麓駅「久遠寺駅」からロープウェイに乗る。長さ1665m

を約7分で山頂「奥之院駅」(標高1153m)に到着。(高低差763m)。

 

 

 

 

 


   総門           三門        菩提梯     満天の小径   ロープウェイ

  1総門:間口6.4m、奥行き3.6m、高さ9.4m、扁額の「開会関」はこの門をくぐる事によって仏門に入る事を意味。

      門をくぐった左手の石垣に日蓮が休息した自然石がある。

  2三門:「空」、「無相」、「無願」の三解脱を表す三門。間口23m、奥行き9m、高さ21m。京都の南禅寺、東福寺」と並

      んで日本三大三門。楼上には釈迦如来像と16体の羅漢像が安置され、左右に金剛力士像(仁王像)がある。

  3菩提梯:総距離350m、高低差100m、287段の石段、2本の手すり。迂回して登れる男坂と女坂がある。

1.奥之院想親閣(裏山身延山山頂にあるお堂。日蓮上人が故郷の遥か向こうの房州小湊の両親、師の道善坊を追慕。)

ロープウェイ駅のすぐ脇の東側展望台からは富士山、天子山塊、富士川、身延の街が見えた。時計回りに、なだらかな遊歩

道を100m程行くと途中左手に七面山が見え、北側展望台に出る。そこからは、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰、甲府盆地、

その向こうに奥秩父山系が見えた。近くの山の新緑とその後ろに、残雪の標高第二北岳、標高第三の間ノ岳も見えた。

 

 

 

 

 

 


富士山       富士川         北側展望台から           間ノ岳    北岳

しばらく堪能し、遊歩道を行くと奥之院の裏側にでる。頂上の平らな場所に奥之院思親閣(祖師堂、鐘楼、釈迦像、仁王門)

 がある。仁王門を通って階段を下りると日蓮上人お手植えの大杉が両側に立っており、石楠花もなごませてくれた。反時計回り

が順路?もとにもどって、山頂売店で名物のみのぶだんご(別名「苦死切りだんご」苦死を切り幸せを呼ぶ)の三種類(ヨモ

ギ入り、竹炭入り)があったが、竹炭みのぶだんご(くるみみそのたれ)を買い、昼食をとる。

 

 

 

 

 

 


    祖師堂      釈迦像        仁王門         大杉        石楠花      みのぶだんご

再びロープウェイで降りて、五重搭、本堂へ行く。

2.身延山久遠寺(日蓮宗の総本山)

靴を脱ぎ本堂の中を進み祖師堂、受付を経て廊下を進み拝殿へ。そこから階段を上がり仏殿へ。一回りして本堂へ戻り、

靴を履き外へ。祖師堂の南側に大鐘楼。拝殿の南側に釈迦殿、と開基堂が建ち、大きな枝垂れ桜の木(桜の咲く頃はきれいで

人も多かったろう)が立つ。その南側に女坂に出る甘露門がある。そこをくぐり女坂を下りる事にした。女坂も何度かくの字

に折れながら下り、結構急で足にきた。

 

 

 

 

 

 


五重塔       本殿        内部       天井画      祖師堂      内部     大鐘楼    

 

 

 

 

 


   拝殿       拝殿内部       釈迦殿     開喜堂      枝垂れ桜        甘露門

  1本堂:1985年に再建。間口32m、奥行き51m、総坪数970坪。一度に1500人の法要。立体曼荼羅(釈迦、

如来像、多宝如来像、四菩薩像、不動明王像、愛染明王像、四天王像、普賢菩薩像、文殊師利菩薩像、日蓮大聖人座像)

の像があり、天井画には「墨龍」の画。地下は宝物館となっている。

   2祖師堂:日蓮上人の神霊を祀る。

   3大鐘楼:1882年に造られた身延山にある4つの鐘楼のうち最大。高さ2.4m,重量約6トン。徳川家康の側室お万の

方の寄進で鋳造。

   4五重塔:2009年に再建。

   5釈迦殿:中には、鎌倉時代の作とされる身長76cmの木彫りの釈迦如来像が安置。

   6枝垂桜:樹齢400年、高さ15m、太さ5m、2本

 15時10分のバスに乗り身延駅にもどる。身延発15時45分で下部温泉に15時57分に着く。

3.下部温泉

  無人駅を出て50m程行き下部川に掛かる釣り橋を渡ると甲斐黄金村湯之奥金山博物館がある。そこで10分程の金の採掘等の

映像を見てから採掘の展示をゆっくり観る。宿に電話して迎えに来てもらう。5分ほど下部川に沿って上流へ行き下部温泉卿へ。

源泉かけ流しで泉質は単純塩化物・硫酸塩で無臭・無味・透明である。30軒あった旅館も今では、13軒で駅も無人駅になって

しまったと宿の主人は嘆いていた。

 

 

 

 


   下部温泉駅      湯之奥金山博物館    下部温泉卿

 

二日目(今日も快晴)

  下部温泉を9時48分(ふじかわ1号)に発ち、甲府に10時31分に着く。

甲府見物

1.昇仙峡

  甲府駅南口にあるバスターミナルを11時に発ち、静観橋の上の滝上停留所(終点)     甲府駅南口

(11時50分)で降りる。そばの影絵の森美術館から川を渡り(右岸)自動車道を上流に上る。クリスタルファウンテ

ンのある公園まで行き昼食。その後、少し上流に夫婦木神社がある。神社には、樹齢1000年の御靈木で縁結びや子宝

の御利益があると言われ、若者の参拝者が多かった。この道を引き返す。左右には水晶の販売・加工する店が点在。色々

な大きな水晶原石が展示。静観橋の袂から右岸の遊歩道を下る。すぐに高さ30mの仙娥滝が現れる。昇仙橋で遊歩道は

左岸に移る。川(荒川)には数mもの大きな岩がゴロゴロある。しばらく下ると、覆いかぶさるような岩石(石門)。その

下をくぐると、バスからも見えた覚円峰が対岸の上に見上げる場所に出る。しばらく歩くと茶店、渓谷ホテル等があるが

閉じていた。車道に上がりグリーンライン昇仙峡のバス停に出る。歩行距離約2km、約30分の散策だった。このバス

停から13時39分のバスに乗り、14時21分に甲府駅南口に着く。

 

 

 

 

 

 

 


 クリスタル・    水晶原石      遊歩道       仙娥滝    昇仙橋から下流    石門     覚円峰

フォウンテン

駅前にある武田信玄公銅像(川中島の陣中を模して昭和44年に設置された)をみて、線路に沿って東へ200m程に

ある甲府城(江戸時代に柳沢吉保が城主)跡にあり、鶴が羽ばたくように美しかったので舞鶴城と呼ばれていた事で舞鶴

城公園と名が付いた。石垣が残る坂道を上がり高台に。そこからは南に残雪の富士山が見える。稲荷櫓と鉄門が復元されて

いた。

 

 

 

 

 

 

 


  武田信玄公       稲荷櫓        公園から富士山     武田信虎公    藤村記念館

   駅を通って駅の北側へ出る。駅前広場には、武田信玄公の父親の信虎公の立像が開府500年を記念して設置され、また

  明治時代に建てられた旧睦沢学校校舎を移転し藤村記念館とした。

 16時の路線バスで武田神社へ行く。駅前から北へ緩やかな傾斜を行き、10分程で着く。

2.武田神社

武田信玄を祭神。1519年に武田信虎によって居館として築かれ、信玄親子三代が居住した躑躅ケ崎館跡に鎮座し甲府

の中心となる。1919年4月12日に社殿が竣工された。太鼓橋を渡り、階段を上がり鳥居をくぐると正面が社殿。境内

には、「水琴窟」や「姫の井戸」(武田信玄公の御息女誕生の折、産湯に使用された)、甲陽武能殿(能舞台)があった。

16時30分のバスで甲府駅北口に戻る。

 

 

 

 

 


    武田神社          本殿           水琴窟        姫の井戸        能舞台

 線路に沿って駅から東へ100m程に再建された甲府城の門「山手御門」がたつ。JR中央線により甲府城は分断された形に

なっている。そこの横をさらに行くと甲州夢小路に。

3.甲州夢小路

昔の甲府城下町を1818年に再現したレトロな雰囲気の街並み。山梨自慢のグルメ、ワインや和紙、ジュエリーなど地場

産品ショップが建ち並ぶ。また、時の鐘は高さ18mあり、鐘楼は甲州夢小路のランドマークとなっている。ボタンを押すと鳴る。

 

 

 

 

 

 


山手御門        時の鐘    甲州夢小路

甲府を16時11分(かいじ44号)に発ち、立川経由で南流山に18時37分に無事戻った。

 

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