道後温泉旅行(2023.3.2628

 

  今回の旅行は。孫の中学受験合格を祝って希望した松山への旅行を計画

する。

一日目(雨のち曇り)

羽田空港を9時40分に発ち、松山空港に11時10分に着く。リム

ジンバスで20分乗り市内の松山市駅で下車。

ホテルにチェックイン。

雨はまだ止まないが市電に乗り終点の道後温泉で下車。駅前にある坊

ちゃん列車(伊予鉄道の1号機の復元機)が見える。

1.坊ちゃん列車:夏目漱石の「坊ちゃん」の中で松山に赴任した主人

公の「坊ちゃん」がこの列車に乗った事で「坊ちゃん列車」と呼ばれ

るようになった。

 

 

 

 

 


   市電       坊ちゃん列車      坊ちゃんカラクリ時計

坊ちゃん列車から数十歩の所にカラクリ時計と足湯がある。

 2.坊ちゃんカラクリ時計:8時から午後10時までの30分毎に、道後温泉らしい音楽(子守歌風伊予節)と共に

下部と上部がせり上がり小説「坊ちゃん」のキャラクターが観光客を歓迎してくれる。夕飯を食べて電車で帰る時、

タイミング良くカラクリが動いており大勢の人が写真機、スマホを構えていた。元に戻るまで数分見とれていた。

タクシーで5分程にある石手寺に行く。やっと雨も上がり日も差してきた。

3.石手寺:四国八十八個所第51番札所(14年前にお遍路で訪れているはずだが、記憶にない)門をくぐり土産

  店の並ぶ石畳を30mほど行くと国宝の仁王門がある。5m程の大きな草履が立てかけてあった。仁王門をくぐる

と重要文化財となっている、正面に本堂、左側に鐘楼、右側に三重塔がそびえていた。白装束の数人のお遍路さん、

外人のお遍路さんもいた。本堂の前でお経を読んでいた。昔を思い出した。

傘をたたみ、タクシーで来た道をブラブラ歩いて戻る。15分程歩いて右手方向の坂を上ると伊佐爾波神社の長い石

段の下に出た。

4.伊佐爾波神社(いさにわ神社):縁結びや心願成就のパワースポット。国の重文。135段の石段は、カラクリ

時計のある広場から見えた。現社殿は京都石清水八幡宮を模した日本三大八幡造りの一つ。

石段を手すりにつかまりながらゆっくりと下りる。すぐ隣にある石段を上がると湯神社だ。

5.湯神社:伊佐爾波神社の西にある。道後温泉本館のすぐ横。道後温泉の守護神。

 

 

 

 

 

 


石手寺の仁王門   石手寺の三重塔   伊佐爾波神社石段    伊佐爾波神社本殿        湯神社 

そこを出てまだ時間があるので電車から屋台の幕とぼんぼりの見えた道後公園に行く。

6.道後公園:直径350mの円形の公園。中央部は31mの丘陵地。14世紀前半から16世紀後半の250年間

続いた湯築城の城跡。孫は山頂と展望台まで一人で見て来た。

  夕方になったので風呂に入る為に引き返し道後温泉本館に向かう。

7.道後温泉本館:改修中で裏側から入浴は可であったが整理券を出して1時間待ちとかで他の日帰り温泉を捜す。

本館のすぐ南側に公衆浴場「飛鳥の湯」と「椿の湯」(石鹸、シャンプー等無し)が有り、そこに入ることにした

が、やはり整理券を渡され約30分程またされ入浴できた。道後温泉は、アルカリ性単純温泉。約42度前後で無

味・無臭・透明で美肌の湯とか。

 

 

 

 

 


    道後公園         改修中の道後温泉本館(裏)

  入浴後、そこを出て、愛媛の郷土料理で有名な「鯛めし」を食べに店に入る。あちこちに「鯛めし」の暖簾が出てい

る。愛媛の鯛めしには二種類あり、松山風は鯛の炊き込みご飯で、宇和島風はどんぶりのごはんに薄く切った鯛の刺身

にたれと卵をかけて食べる。店には入って順番を書き、待たされる事20分。席に案内され注文品(宇和島風鯛めし)

が出てくるまで更に10分。美味しい鯛めしに満足し、カラクリ時計のカラクリを観て市電でホテルに戻る。

 

二日目(晴れ)

ホテルを出て歩いてJR松山駅へ行く。7時49分の列車に乗り今治駅に9時2分に着く。予約していた観光タクシ

ーで今治を観光。町の中を数分走り今治城とテクスポート今治へ。

1.今治城

1602年に藤堂高虎により開城。三重の堀で、堀は海につながっている。5層6階の天守閣。各階には今治城に関

する歴史、収蔵品が展示されていた。時間も早かったので観光客も少なくゆっくり見物できた。広場には開城した藤堂

高虎の騎馬像が立っていた。

2.テクスポート今治

タオル商品と歴史資料館ではタオル製造の歴史を展示。孫は自分のタオルを購入した。孫曰く「こんな所は時間の無

駄だった。」と。

 

 

 

 

 

 


今治城天守閣     藩主:藤堂高虎像     タオル織機

   タクシーでしまなみ街道の脇にある糸山公園に向かう。ここからは日本三大急潮の一つ来島海峡と来島海峡大橋を

まじかに眺める事が出来る。

1.糸山公園・来島海峡展望台

世界初の三連吊橋と来島海峡を見渡せる。海峡の潮の流れがはっきりと識別できた。右側に来島海峡大橋(全長:

4105m、来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋の総称)の大きな橋梁が見え、中央が自動車

道、北側が自転車歩行者道、南側がバイク道になっている。自転車で渡っている人を大勢確認できた。

2.大島(一番目の島)・亀老山

そこを出てかなり戻って、橋を渡る国道317号にのり三連吊橋・来島海峡大橋を渡って、大島の南端にある亀老

山(標高301m)の山道を登って行く。ここの展望台からは先程観たのとは逆に来島海峡大橋が見えた(向こう側が

今治になる)。大島の一般道を村上海賊ミュージアムに向かう。

3.大島・村上海賊ミュージアム(月曜日で休館)

ミュージアムの前まで行ったが本日休館の表示。タクシーの運転手は月曜休館を知らないのか?戻って伯方・大島

大橋(全長:1230m、伯方橋と大島大橋の総称)を渡り伯方島へ。

4.伯方島(二番目の島)・開山公園

伯方島の開山山頂にある公園で1000本の桜が咲き乱れており、駐車場から桜の木の下を登り展望台へ。眼下に

満開の桜、遠方に伯方島と大三島を結ぶアーチ形の大三島橋(全長328m)が見えた。そこを下りて大三島橋を渡

りICを出たすぐ近くの大三島の道の駅で昼食。

5.大三島(三番目の島)多々羅しまなみ公園・道の駅で昼食

道の駅のレストランはものすごく混んでおり30分程待たされた。そこのベランダから多々羅大橋(全長1480

m)と生口島(広島県)が見えた。昼食後、この島にある大山祇神社に行く予定だったが孫も神社に興味が無く疲れ

たので一路今治駅に戻る事にした。約30分で今治駅に着く。

6.今治駅

今治駅を14時34分の特急で松山駅に15時17分に戻る。

 

 

 

 

 


糸山公園・来島海峡展望台   大島・亀老山から来島海峡大橋     伯方島・開山公園      多々羅大橋

松山駅から歩いてホテルへ戻り、しばし休憩。夕方、道後温泉・椿の湯に入浴し、昨日の店で夕食。

 

三日目(快晴)

ホテルを出て市電で「大街道」で下車。ゆるい坂を歩いて10分の晩翠荘、「坂の上の雲」ミュージアムへ。

1.晩翠荘

国の重要文化財。1922年松山藩主の子孫の久松定謨伯爵が別邸として建設。純フランス風建築で、その建物

も美術品だが、現在は、伝統芸術品、各種イベント、個展を行っている。今日も着物の展示を行っていた。

2.「坂の上の雲」ミュージアム

   建物は安藤忠雄氏の設計。司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の中で、松山出身の秋山好古、真之兄弟、正岡子規

の生涯をとおして、明治日本の近代国家として成長する姿を三人の活動の足跡や展示物等を展示。裏の廊下から晩

翠荘の美しい建物が見えた。

3.  松山城(約400年前に加藤嘉明が築城、松山市の中心部にある標高132mの勝山の山頂)

そこを出てロープウェイ道路を約10分だらだら坂を歩きロープウェイ駅に着く。ロープウェイと併設のリフト

の乗車賃が同じであった。孫と私は待たずに乗れるリフトで、妻は10分毎に動くロープウェイで上る。着いたの

はほぼ同時。そこから歩いて石段、坂を上って天守閣広場に着く。広場は桜が満開で多くの人がいた。その広場の

端に三重三階地下一階の高さ21mの天守閣がそびえている。最上階に人影があった。チケットを買い孫と二人で

天守閣に入る。中は1mの狭い急な階段を下りる人とすれ違いながら、手すりを抱え慎重に上がる。三階で助かっ

た。疲れた。狭い最上階からの眺めは疲れも吹っ飛んだ。四方を眺めて、慎重に下りてきた。出てホッとした。計

画では山道を下り歩いてホテルに戻る予定だったが、時間が無くなりリフトで下りる事にした。孫は歩いて戻りた

かった様だが・・。

 

 

 

 

 

 


   晩翠荘       坂の上の雲ミュージアム  松山城天守閣        天守閣から松山市

  またリフトに乗り歩いて市電通りに出てタクシーに乗りホテルで荷物をピックアップしJR松山駅へ。リムジンバス

で空港へ行き、昼食(松山風鯛めし)を取り、松山空港を14時15分に発ち、羽田空港に15時40分に着く。無事に

戻れて安堵。

 

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