The Street Lawyer by John Grisham
感想:
Grishamの小説は始めてだが、英語はCrichton並みの平易な英語で、話の展開も自然で、読みやすく楽しめる。舞台となったワシントンは、昔良く行ったところなので、土地勘もあり判りやすかった。Stree Lawyerとは、Homelessの為の弁護士という意味。日本でも最近深刻になってきているが、USでは、随分と昔から大きな問題。ワシントンは、首都の意地をかけて対策費が多くでる面があるので、Homelessが集まり易いが、反面、政策の変更でそれが大きくぶれる欠点がある。シカゴに駐在していた頃、ワシントンの国立美術館のガードマンの数と、シカゴのそれが大きくちがうのにびっくりしたことがある。この仕事は、只、立っているだけの仕事なので、貧民層の失業対策という面があり、ワシントンでは、やけに数が多いのだと解釈した。