金田式No.166、Western Electric真空管プリアンプのメンテ
まだまだ校正中
目的
No.166という、Western Electricの真空管を使ったプリアンプ。WEB検索しても、皆さん結構作っている。
で、これを作った時の記録が残っていないので、ここに内部の様子も含め残す。
経緯
MJの制作記事に、CD用のラインアンプを足して、昔の放送局とか機器に使われていたバカでかいスイッチをつけた。それが、最初の写真。
2つ目がイコライザー。
3つ目が電源。全部で箱3つの大きなプリアンプ。
4つ目の写真が、自室の整備した棚の一番下にいれて、寒い冬は、このプリアンプで、直熱3極管の直結アンプを駆動して、真空管が痛まない程度に使ってあげようとの図。ただ、プレーヤがダブルアームなんで、直結できるアームがない。仕方ないので、なんと、アーム下のコネクタ抜き刺しで切り替える。金田風プリメインアンプのレコアウトからの道も作った。
今回の整備で、フラットアンプ、イコライザーとも歪率は制作記事通りで5年ほど灯が入っていなかったけど無事だったこと確認。
ただ、高級ピンプラグ・ジャックが寸法的に緩く、高級故かしめると割れるので、仕方ないので、接点復活剤で磨いた。
フラットアンプは、回路的には双3極管の差動で受けて、陽電子真空管はないので、繋ぎはバイポーラトラの差動で受けて、終段は、双3極管のPPで出す。1種のDCサーボでカップリング無。イコライザーは、5極管の直結で、DCサーボで、負帰還はDCまでかかってます。出力はカップリング、0.1uF経由でこの音色づけは残るので、高いSE コン指定です。徹底的なレギュレータでヒータ点火して、DL103の出力では、ハム皆無というとんでもイコライザーです。
真空管で、カートリッジから、SPまで、カップリングコン一つで、ハムなしのDL103対応ですので、とんでもプリアンプです。
で、音質の肝は、WEの396Aという双3極管ですが、2回目の駐在の時、いろいろとかき集めたのですが、米軍在庫放出の良い新古品はやはり入手難で、ラインアンプ用だけは、4本のところ1本だけで後は、代替品が入ってました。代替品が2種でした。
その後、また、WEが入手できたのか、在庫があったので、全部、WEとしました。
WEは無くなった。一本はトラブルメモあり不良が確認できたので破棄。
代替もGEの5670、ロシア管6N3Pとか、結構在庫あり。
別件ですが、備忘録
6C4C(ロシア管、直熱3極管)の特殊バイアス(カソードに定電流入れ自動バイアス)直結アンプのヒーター電圧少し落とした(定格の6.3Vでは特性カーブが行きと帰りで違う現象がでるとの記事があったので)。まあ、陰極近くに余った電子が停滞して、電位が陰極離近くで、陰極より下がる現象の性だと思うので、6Vまで。実効的な陰極位置が移動する現象が、昔マグネトロンやっていた時、あったので、それと同じだろう。



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