もうひとつの金田風プリメインのメンテ
まだまだ校正中
目的
金田式AB級80Wが、ここ数年で故障が続き、なんとか21番にあるように、動態保存に持ち込んだが、常用するのはやはりバイポーラの音が良いので、いい加減に作ったバイポーラ終段の金田風プリメインの2台のメンテして、なんとか死ぬまでアンプ不足にならない準備。
で、そのプリメインメンテの2つ目。
設計
22番と同じ富士通のリングエミッタトラジスタ(2SA1072,2SC2522)を使い、ドライブ段には禁断のモールド型を使い、とりあえず作ったものをしばらく友人に貸し出していたのが、返ってきたのに、プリ部をつけたもの。
メイン部だけ作った時、常用には充分だった記憶があったので、仮のメインアンプが必要になった時、22番をキャントラのドライブ段で作ったものだった。
プリアンプ部は、MJ 2002年6月号K式No.168そのものの様子。
電源は、高速PPレギュレータだが、どういう訳か、終段はプラス側も2SC1161。
方針
これは、最初、DCバランスだけ調整しようとしたら、VR絞り気味で微小発振、MAXで400mVpp、396kHzで発振。ここで、プロテクターが働く。
昔からこの現象はあったのだが、DCバランスずれと思っていて、DCバランス調整と思ったのだが、微小発振だった。
聴感上は、問題なかったが、見てしまったからには直さねばと。
結果
色々やったが、9番の4chメインの記述を思い出し、最終的には、入力に、4.7オーム直列に入れて解決。
ここで念の為、歪率をチェックしたら結構高目なんで、アイドリングとDCバランスをチェック。
アイドリングは、20mAちょいで、良いところ。
DCバランスは片チャンネルが60mVほどあったので、一桁まで調整。両チャンネル一桁。
最後の歪率測定。
左が0.05%弱で、右が0.02%弱で、少なくとも左は、最終段のペアリング調整で下がる余地ありそう。
聴感上は、判らないだろうけど。

最後に、全体写真。もう追加部品は無理か。