16番の金田風プリメインのメンテ

まだまだ校正中
目的

金田式AB級80Wが、ここ数年で故障が続き、なんとか21番にあるように、動態保存に持ち込んだが、常用するのはやはりバイポーラの音が良いので、いい加減に作ったバイポーラ終段の金田風プリメインの2台のメンテして、なんとか死ぬまでアンプ不足にならない準備。
で、そのプリメインメンテの一つ目。

方針

16番のやり残しにあるように、 1)終段のペアリングもトライする。 2)プリメインなので、微小発振対策の為にも、別トランスを入れ、電源間の干渉を防ぐ。


結果

1)まずは、終段のペアリング向上。
アメリカの雷サージの故障のあと、終段の片側がさぼって修理していた。
今回、えいやっと温度補償ダイオードのついてない方を代えたら、あったらしく歪率が記事通りの値まで下がった。
写真1枚目がペアリング前の左側(4X出力で8オームで2W時)、2枚目にある記事より大きい。
3枚目が取りかえなかった右側、4枚目がhfe計らずえいやっと交換した右側。記事並みに下がっている。
5枚目が取り出された、異端児と思われる、アルミキャンの2N3055


2)電源にトランス追加して格段の干渉を防ぐ。
ヤフオクで落札したトランスはサイズがそのままでは入らないので、手持ちを探したら、ちょうど28Vセンタータップ付きがあったので、これを入れた。
その後に、+−18Vの高速PPタイプのレギュレータを入れた。但し、これの最終段は、2SA483、2SC1444と指定品ではない。
これから、メイン部ドライブ段、バッファアンプ、イコライザー受けバッファー部、イコライザーへ給電すると、微小発振、+−18Vの同時立ち上げがうまくいかず問題等起きた。
色々やって、今回は下記とした。
メインのドライバー段は、終段と同じ。これは、これまでと変更せず。
プリアンプ部は、今回追加したトランスからとして、レギュレータは下記。
追加した高速電源からはイコライザーのみ。
バッファアンプは、すでにあった12Vの3端子レギレータから。
イコライザ受けの簡易バッファーは、FET定電流+トラの簡易レギュレータ

追加したトランスと高速レギュレータの写真
イコライザーの発振止めは、オリジナル設計では5pF、10pFだが、前回発振対策で、11pF、27pFにしていた。今回、オリジナル戻そうとしたが、やはり発振したので、そのまま。
前回は、高速レギュレータは使っておらず、備忘録に書いたこのレギュレーターの発振とは違うので、そのまま。


今回作業での備忘録

1)プリアンプ部のネタ記事は、MJ 2002年6月号K式No.168 31ページ
2)PP式高速レギュレータは、GOA式の電池式で良く使われていたが、AC電源での使用では、発振しやすいようで、9番の4chでもあって、入力に低抵抗で解決していた。
3)また、負荷に+−間で抵抗性がある場合、同時立ち上げ失敗して、マイナス側に固定とかの現象もでるようで、これは、別のプリメインで、ダイオードを入出力に入れる事で解決していた。
今回は、イコライザー受けの簡易バッファーが、Idssを流すわけで、+−が繋がっていた。


今後の課題


機会があれば、高速レギュレータの入力に低抵抗を入れて、イコライザーの発振対策をオリジナルに戻せるか検討(多分ダメだろうけど)