[ 事件 index / 無限回廊 top page ]

死刑判決ニュース

since 2003


国内での死刑判決および判決公判で死刑判決となる可能性のある判決予定公判を記しています(国外での日本人に対する死刑判決も含む)。

マークの判決予定公判の文章内にある被告人の年齢は判決予定日のときの年齢とは必ずしも一致しない。

死刑判決(予定)日とその裁判所に続いて、ひと目で分かるように事件概要や被告人名を赤文字で記しています。

判決に対する上訴(猶予期間は判決の翌日から2週間)があった場合、その判決についての記載に補足する形で記すようにしています。

参考文献・・・『毎日新聞』など

死刑判決ニュース [ 2003〜2005 ] [ 2006〜2008 ] [ 2009〜2011 ] [ 2012〜2014 ] [ 2015〜2017 ]

[ 2018〜 ] ↓

---判決予定  ---判決済み

<日付は下(↓)が古く、上(↑)が新しい>

★2018年(平成30年)12月21日、 最高裁2小法廷は2012年(平成24年)12月、スイスに住んでいた資産家夫婦を一時帰国中に殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑とされた元会社役員・渡辺剛(つよし/49歳)の上告審判決で被告の上告を棄却した。死刑が確定する。鬼丸かおる裁判長は「周到に準備された高度に計画的な犯行で、2人の生命を奪った結果は重大だ」と述べた。被告側は、死刑は重すぎるなどと主張していた。判決によると、2012年12月、金品を奪う目的で、親交のあった会社役員・霜見誠(51歳)と妻・美重(48歳)を誘い出して車に乗せ、2人の首をロープで絞めて殺害した。

★2018年(平成30年)12月19日、大阪地裁で2015年(平成27年)8月に大阪府寝屋川市の中学1年・平田奈津美(13歳)と同級生の星野凌斗(りょうと/12歳)が殺害された事件で、2人への殺人罪に問われた山田浩二(48歳)の裁判員裁判の判決公判が開かれた。浅香竜太裁判長は山田の2人への殺意を認め、殺人罪の成立を認定。「子供2人を出会ったその日にうちに殺害した。非難の程度は格段に高い」などとして求刑通り死刑を言い渡した。公判で山田側は、星野が体調不良で死亡した可能性を指摘。平田については「口をふさいだ手が首にずれた」と傷害致死罪の適用を主張し、犯行当時の刑事責任能力について、心神耗弱状態で量刑は懲役12年が相当ともしていた。浅香裁判長は判決理由で、2人の死因について、生前の健康状態や遺体の解剖結果、歯や頭の骨に残っていた特徴から窒息死と認定。「窒息するまで数分間、人間の急所の首を狙った」などとして、2人への殺人罪の成立を認めた。犯行当時の刑事責任能力は、発達障害の特徴があったと考えられるとしながらも、犯行への影響は限定的だったと判断。完全責任能力があったとした。動機や殺害順は明らかにならなかったとしたが、「1人目への犯行は突発的に犯行に及んだ可能性があり、2人目は口封じと考えられる」と認定。計画性は認められないものの、「生命軽視の態度は著しく、2人が殺害された事件の中でも類例をみない極めて重い事件」などとして、死刑はやむを得ないと判断した。判決によると、山田は大阪府内かその周辺で、2015年8月13日夜、平田の首を手などで圧迫し、窒息させて殺害。同日ごろ、星野の首を何らかの方法で圧迫し、窒息死させた。弁護側が判決を不服として即日控訴。

★2018年(平成30年)9月6日、最高裁第1小法廷(木沢克之裁判長)は2009年5月、愛知県蟹江町の住宅で山田喜保子(きほこ/57歳)一家3人を殺傷したとして強盗殺人罪などに問われた中国籍の無職・林振華(リン・チュンホア/当時35歳)の上告審判決で、被告の上告を棄却した。死刑とした1、2審判決が確定する。1、2審判決によると、林は2009年(平成21年)5月1日夜、山田方に侵入して金品を物色中に喜保子に見つかり、モンキーレンチで頭部を多数回殴って殺害。帰宅した次男・雅樹(26歳)も包丁で刺殺し、三男(当時34歳)もナイフで刺して2週間のけがをさせ、現金約20万円と腕時計1個を奪った。弁護側は上告審の弁論で「強盗の計画性は無かった」などと主張し、死刑を回避するよう求めていた。

★2018年(平成30年)7月30日、東京高裁で2012年(平成24年)、伊東市八幡野の干物店「八八ひもの」で社長ら2人を殺害して金を奪ったとして、強盗殺人の罪に問われた元従業員の無職・肥田公明(65歳)の控訴審判決が開かれた。大島隆明裁判長は、死刑を言い渡した1審・静岡地裁沼津支部の裁判員裁判判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。大島裁判長は判決理由の中で「元の勤務先経営者らの命を奪ってまで、当面必要となる現金を得ようという犯行動機に酌量の余地はない」と断じ、「計画性があるとはいえないとしても、現金を強奪するために確定的殺意の下で首を刃物で切り裂き、確実に殺害するため生きたまま冷凍庫内に閉じ込めるという行為の残虐性、殺意の強固さ非情さから、被告の刑事責任は誠に重大。不合理な弁解に終始して反省の情も示しておらず、死刑を選択することはやむを得ない」と述べた。控訴審で弁護側は、別の犯人がいる可能性もあるとして「午後7時ごろ干物店駐車場から車が急発進して道路に出た目撃情報」「午後9時ごろ、駐車場に2台の車がライトをつけて止まっていて2人の人物がいた目撃情報」「午後9時10分ごろ、干物店2階に明かりが点灯しているドライブレコーダーの影像」などの新たな証拠を示していた。これについて大島裁判長は「駐車場には適度な広さがあり、休憩するために車を止めることはしばしばある。交差点をショートカットするために通過する車もある。2階の明かりが干物店のものかはっきりせず、被告がいたこともあり得る。被告が犯人であることに疑いが生じるものではない」と退けた。肥田は紺のスーツに白いワイシャツ姿で判決公判に臨んだ。深々と一礼して入廷。落ち着いた様子で席に座り、膝に手を置いて目線を落とし、ほとんど身じろぎせずに判決の言い渡しを受けた。2016年11月の1審判決によると、肥田は2012年12月18日、「八八ひもの」で経営者清水高子(59歳)と従業員小淵慶五郎(71歳)を刃物で突き刺すなどして店内のプレハブ型冷凍庫に閉じ込めて殺害し、売上金など現金約32万円を奪った。7月31日までに判決を不服として上告した。

★2018年(平成30年)3月22日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)は2014年(平成26年)、川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者3人が転落死した事件で、3件の殺人罪に問われた元施設職員、今井隼人(25歳)の裁判員裁判の判決で、求刑通り死刑を言い渡した。今井は公判で「何もやっておりません」と一貫して無罪を主張。転落死は事故や自殺の可能性があり、事件だとしても被告が犯人だと裏付ける客観的証拠は一切ないとした。逮捕直前に3人の殺害を認めたとされる自白は「取調官の圧迫や誘導により、意に沿うようにうそをついた」とした。また、地裁の精神鑑定で発達障害「自閉スペクトラム症」と診断され、仮に被告の犯行だったとしても、心神喪失もしくは心神耗弱だとしていた。検察側は、被害者3人の遺族や施設職員ら約20人を証人に呼び、状況証拠を積み上げて事件性や犯人性を立証してきた。自白時の取り調べを録音・録画した映像を法廷で再生し、取調官に圧迫や誘導はなく、被告自ら詳細に説明していたとして「自白の信用性は十分」と主張した。責任能力についても問題ないとした。その上で、論告で「高齢入所者の介護職員への信頼を利用した連続殺人だ」として死刑を求刑した。起訴状によると、今井は2014年11〜12月、当時86〜96歳の入所者の男女3人をホームの居室のベランダから転落させ、殺害したとされる。

★2018年(平成30年)3月9日、さいたま地裁(佐々木直人裁判長)は2015年(平成27年)9月、埼玉県熊谷市で小学生2人を含む6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン(32歳)の裁判員裁判で「強固な殺意に基づく残虐な犯行」などとして求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。被告は地裁の精神鑑定で統合失調症と診断され、弁護側は心神喪失を理由に無罪を主張。責任能力の有無や程度が争点だった。判決理由で佐々木裁判長は、被告に被害妄想や追跡妄想があったことは認めつつ、現金の他に車を奪って逃走するなどしたことは「金品を入手する目的に沿っている」と指摘。現場の血痕を丁寧に拭き取るなど証拠隠匿も図ったとして「自己の行為が法に触れると理解していた」と完全責任能力を認め、「何ら落ち度のない6人もの生命が奪われた結果は極めて重大。死刑をもって臨むことがやむを得ない」と述べた。判決によると、ナカダは2015年9月14〜16日、金品を奪う目的で3軒の住宅に侵入し、田崎稔(55歳)と妻・美佐枝(53歳)▽白石和代(84歳)▽加藤美和子(41歳)と長女・美咲(10歳)、次女・春花(7歳)−−の6人(年齢はいずれも当時)を包丁で刺して殺害した。

★2018年(平成30年)2月23日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)は、2016年(平成28年)、浜松市の浜名湖で男性2人の遺体や骨が見つかった事件で、強盗殺人罪などに問われた浜松市北区三ヶ日町大谷、宅地建物取引士の川崎竜弥(34歳)の裁判員裁判で求刑通り死刑を言い渡した。起訴状によると、川崎は2016年1月29日頃、元勤務先の同僚で浜松市西区の須藤敦司(62歳)の自宅マンションに侵入し、須藤を殺害してキャッシュカードなどを奪い、7月5日頃には、静岡県磐田市のアパート自室で知人の工員の出町優人(32歳)を殺害。それぞれ遺体を浜名湖周辺に遺棄したとされる。裁判で弁護側は無罪を主張。川崎は一貫して黙秘していた。3月9日、弁護側が控訴。

★2018年(平成30年)2月14日、東京高裁(栃木力裁判長)は、2014年(平成26年)、前橋市で強盗に入った民家の高齢者3人を相次いで殺傷したとして強盗殺人罪などに問われた土屋和也(29歳)の控訴審判決で、死刑を言い渡した1審・前橋地裁判決(16年7月)を支持し、被告側の控訴を棄却した。判決によると、土屋は2014年11〜12月、同市日吉町の小島由枝(よしえ/93歳)方に侵入し、小島を殺害して現金約7000円を奪ったほか、同市三俣町の川浦種吉(当時81歳)方でリンゴ2個(300円相当)を盗み、金品を奪おうと妻を包丁で刺して重傷を負わせ、川浦の胸や首を刺して殺害するなどした。1審の裁判員裁判は判決で「自分よりもはるかに小柄で非力な高齢者に対する一方的な凶行で卑劣かつ冷酷」と指摘し、被害者らに対する「強い殺意」や計画性を認定。2人の命が奪われた結果の重大性などを踏まえ、死刑を言い渡していた。これに対し、土屋被告側は「1審判決は動機や殺害の計画性などについて評価を誤っている」として控訴。2017年9月に始まった控訴審では「強い殺意はなく量刑が重すぎる」と主張し、無期懲役への減刑を求めていた。その後、弁護側が上告。

[ 事件 index / 無限回廊 top page ]