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Posted Jul. 12, 2016

Distributed Lethality

Published in Proceeding Magazine, U.S. Naval Institute

The Authors:
  • Vice Admiral Thomas Rowden, USN Commander, Naval Surface Forces
  • Rear Admiral Peter Gumataotao, USN Commander, Naval Surface Force Atlantic
  • Rear admiral Peter Fanta, USN director, Surface Warfare (N96)

訳者前書

米海軍協会のProceeding Magazineで拾ったDistributed Lethalityを端折って訳すだけの簡単なお仕事。

原文は米水上戦力が模索する将来戦闘のビジョンの一つを紹介する武器分散コンセプトに掲載されていた参考文献の1つで、Distributed Lethalityを武器分散と訳したのはその紹介記事に倣ったもの。武器分散は名訳だなって思う一方で、Lethalityの意味をもう少し効かせる訳はないかとも考えたり。

米議会の報告書でも、信頼性が低下した空母・大型艦に対して信頼性が向上した小型艦艇に注目した艦隊分散アーキテクチャへの対応が言及され、敵が戦力を集中させることが可能な比較的少数の大型艦艇に戦闘力を預けることの是非や、空母が被弾すれば沈まずとも作戦機能は失うが、分散配備によって敵の対処が困難となり、深刻な戦力喪失の可能性が低減されるという意見に触れるようになっている。

Distributed lethalityの訳として「武器分散」の他に「攻撃力の分散」なども見られる。

Typo, 誤訳の指摘は歓迎。- E-mail

17/06/12, 何度目かの誤訳訂正と微細な修正。

目次

さらなる領域で、さらに力を手にするため、米海軍は水上部隊の攻撃力を強化し、艦艇配置を“ハンターキラー水上戦闘群(SAG)”で知られる分散(dispersed)フォーメーションとするべきだ。

米海軍作戦部長(CNO)Jonathan Greenert大将の3つの信条の内で”戦闘最優先”は最上位にある、これは偶然ではない。Greenert大将はCNOに就任すると、即座に海軍全体の刃を研ぎにかかった。水上戦コミュニティはこのマンデート - まったくその通りであり、我々には正に「戦闘」というただ1つの優先順位があり、そして水上部隊の編成・訓練・計画・維持・装備・運用において我々がなす全てが究極的にはこの1つに由来する - に飛びついた。我々は戦闘即応・資器材(material)即応・人材即応に当てた焦点を更新しているが、ここでは我々は主に戦争即応における構想を焦点とする。

* Greenert提督の3つの信条とは、提督がCNO就任時に発表した自身のビジョンを示すCNO's Sailing Directionsにある戦闘最優先・前方作戦・即応を指す。

I. Force Shift

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水上部隊内において現在進行中のシフトがある。それは不思議なことではなく、また偶然ではない。水上部隊は攻勢を担うことになり、どんな接近阻止/エリア拒否(A2/AD)環境にあっても、海軍の戦闘力を行使するオプションを作戦指揮官に提示する。水上艦隊は、常に高価値・主要作戦ユニットを守る、それは我々の核となるドクトリン中にある。しかしながら、洗練された海上拒否戦略の台頭が、制海に必須の攻撃力にシフトする必要性を加速させている。水上部隊の威力を高めることは - 特に我が方の攻撃兵器やSAGの作戦コンセプトにおいて – 打撃オプションを統合軍指揮官に提供し、主導権を押さえる新たなメソッドを与え、敵対勢力の計算に戦闘空間の複合性が加わることになる。

その目的は、敵対勢力を我が方の攻撃に対抗する防衛にシフトさせることにある。敵は重要かつ限られた資源を多数の防御目標に配置することになり、それによって敵対部隊に付け込み、我が方の作戦上の優位を増す。このシフトは、幾つかの理由から必要とされている。第1に、冷戦終結時に我が海軍に挑戦するものはなく支配者となった。我々に敵う者は洋上になく、その支配力は米海軍が沿岸部への戦力投射に注力することを可能とした。制海と戦力投射のバランスは後者に対して有利に一気に傾き、それに応じて水上部隊は進化した。対地攻撃や海上治安活動(MSO)における効率は新たな高みに達し、一方では対潜水艦戦闘(ASW)や水上戦闘(ASUW)の基盤的なスキルを徐々に失うようになった。この期間中、我が水上部隊の思考は徐々に攻撃から防御へと変化した。水上部隊は自己の専門技術を争う者がいなくなった洋上からTomahawkミサイルを撃つことに向けた。米海軍力が、現在或いは将来の対A2/AD環境において海上戦闘空間支配(maritime battlespace dominance)を再獲得しようとするなら、水上海軍力は、我々が行き来を望む場所で、我々が行き来を望む時に、我が能力にチャレンジする進化しているミサイル・航空機・潜水艦・水上脅威に直ちに対抗しなくてはならない。

第2に、この攻撃へのシフトは、ますます有力になり、特に米海軍部隊の戦力投射に必要な機動の自由を拒もうとするA2/AD兵器やセンサーの発展に対応している。このことは本誌で以前扱われている、しかし、我が権益が我が方の沿岸から数千マイルにあり、海上を基盤とする戦力投射は我々の主要な競争上の優位であり、影響力の維持やグローバルなリーダーシップの行使に必要不可欠なことを思い出すことが重要である。この優位に対抗する敵は、前方展開部隊の抑止力の価値を落とし、我々が友好国や同盟国に提供する保証に負のインパクトがある。攻撃へのシフトは、”競技場を拡げる(spread the playing field)”ために重要であり、必要とされる地域での戦力投射に一層有利な状況とする一方でターゲティングの問題を一層複合的なものにする。

第3に、攻撃へのシフトは、水上海軍力にとって米海兵隊との密接な統合の主軸となる。より完全に統合された海兵隊と水上部隊の戦闘チームは、洋上或いは沿岸域での事象に影響を与え・統制が可能な、持続的プレゼンスを提供して、統合軍指揮官のために正当な能力を正当な目標に当てる。統合軍の他のエレメントに支援され、この海軍・海兵隊統合打撃部隊は、世界各地での国家の安全保障上の必要性に貢献することがますます求められるだろう。

最後に、攻撃へのシフトは、過去20年に渡って水上部隊の威力になされた重要な投資のもっとも有効で効率的な利用法を生む。将来を見通したそれらの投資は我々の支配的な地位が生来の権利ではないこと、また我が方の制海能力への挑戦が台頭していることを認識していたプランナーによる。強化された水上艦艇の威力におけるそれらの投資は、水上部隊の活動の復興、また大胆で新しい攻撃メソッドが採用された時に制海のコアとなる能力への回帰の状況をもたらしている。

II. Control ‘Can No Longer Be Assumed’

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制海が新たに重視されていることは、海軍は彼らが制していない水域から持続的に戦力投射出来ない単純な事実に由来する。また、自己の影響力の範囲内にある海洋公共財の自由の制約を目的にした力を求める敵に直面していては、海軍は物資の自由な移動の保障も出来ない。制海は、実質的に米海軍が行う他の全て必須の前提条件であるが、同時にその条件はもはや当然あるものとは言えなくなった(Can no longer be assumed)。ローエンドな海賊問題からハイエンドの国家の海軍に渡る脅威は、我々が対抗し、究極的には打倒に備えるべき挑戦となっている。

制海は時期や場所を問わない制海権を意味しない。むしろ、他の目的の実現が必要とされる時期や場所で局部的な制海を担う能力であり、それらの目標の遂行に必要とされる間、その海域を保持する。我々は、第2次世界大戦中、制圧に引き続いての戦力投射作戦を実施するエリアとして島を見なしていたように、海洋の広がりと向き合わなくてはならない。さらに、敵にも議決権があり(enemy gets a vote)、火蓋を切った時に我が艦隊アーキテクチャの全エレメントは利用出来そうもないことを認識しなくてはならない。水上部隊の日々のプレゼンスは、後続部隊の成功させる状況を作るための攻勢に即座に出る用意がされていることに他ならない。

この攻撃へのシフトを実現するのは、既存のプラットフォームや能力・取得段階にある計画中の能力・今日有望とされる研究開発プログラムにある将来能力である。”武器分散”コンセプトを実行するには、水上部隊は – 刷新・最新の指揮管制コンセプト・リスクの許容マージン内での向上した作戦能力を通じて - 著しい戦闘効率を生み出すため、将来の海上作戦・局部的な制海エリアの利用を柔軟に取り入れることになる。

武器分散は、向上した水上部隊の個々のコンポーネント[巡洋艦、駆逐艦、沿海戦闘艦(LCS)、両用艦艇、支援艦艇]の攻撃力、それを“ハンターキラーSAG”で知られる分散型の攻撃フォーメーションにおいて用いることで得られる状況である。それは攻撃的な制海を超えた原動力である。2つのパートの定義は重要だ、部隊の威力を向上させても、同じように運用しては投資を部分最適化することになる。攻撃力を増加することなく、ハンターキラーSAGを運用することは、許容限度を超えたリスクとなる。

ハンターキラーSAGは、引き続く活動(戦力投射を含む)のために海上作戦を確保し、巨大なフォーメーションのスクリーンとなり、リスクとなる敵地上目標を制止する。さらに、一層地理的に間隔をもって配置されたユニットの多数に渡って攻撃力を分散させることで、敵のターゲティングは複雑化し、攻撃密度が薄くなる。ハンターキラーSAGは、航空及びミサイル攻撃に対して自身を防衛し、攻撃作戦を実施しながら遠征部隊に防護を拡げる能力を有する。空母航空団や陸上哨戒機の支援がない時でも、それらのハンターキラーSAGはネットワーク化・統合化されて複合的な作戦を支援する。

III. A Hunter-Killer Hypothetical

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例えば、2020年台後半を想定して、海軍・海兵隊の密接な統合を重視したシナリオを考えてみる。LCS(ASWモジュール)・Arleigh Burke級Flight III駆逐艦・Zumwalt級駆逐艦からなるハンターキラーSAGは、統合海上構成部隊指揮官(joint force's maritime-component commander)が制圧及び海兵隊所属のF-35B x6機のための臨時の遠征作戦基地として用いることを計画する飛行場を持つ小さな無人島の周辺への展開命令を受けている。

島を守る兵士はいない一方、敵は80マイル北方で作戦中の3隻からなる水上戦闘SAG及び数隻の高速パトロール艇を投入して多層的な地域拒否戦略の構えである。加えて、敵のディーゼル潜水艦が24時間前に120マイル北方で配置についた。米ハンターキラーSAGの任務は、島と敵の間で配置に就いて島を偵察し、エリア内の敵水上・潜水艦部隊を標定・ターゲティング・無力化することである。また、F-35Bが到着する前に敵が飛行場守備隊を展開させようとする如何なる意志も砕くことである。一たびF-35Bの作戦が開始されれば、米SAGは洋上から同機を守ることが求められる。

統合対空(air and missile defense, AMD)防衛を提供するため、Burke級駆逐艦は自身の対空レーダー(AMDR)を用いて、先進的な有人・無人の脅威に対して伝統的な対空任務を実施し、同時に弾道ミサイル防衛支援を提供する。

敵特殊部隊の侵入時(もしくは敵守備作戦の他の前方エレメント)の即応打撃は、Zumwalt級駆逐艦の先進砲システムが実施する。滞空監視専門の無人(UAS)プラットフォームの上空探知は、状況認識の維持及び島の監視に、また見通し線外の敵SAGターゲティングのために重要である。さらに、UASはZumwalt級駆逐艦に精密ターゲティングを提供し、25×12マイルの島の敵目標を殲滅ないし無力化する。

ハンターキラーSAGの各艦は、航空団の支援が遠方になりがちな分散作戦における作戦上の必要に応じて、敵SAG及び高速パトロール艇に対し長射程対艦ミサイル(offensive ASUW missile)を使用する。それらのミサイルは、劇的に延伸した射程・威力・既存の艦隊アセットに対する生残性を特徴とし、幅広く部隊で使用されることになる。

Zumwalt級の境界層上でのアクティブソーナー作戦に最適化されたSQQ 90システム・LCSの境界層下に相応に対応するASWミッションパッケージ・Burke級の海面から海底まで対応するソーナーシステムによって、全3隻は相応のASW能力を備える。全艦がMH-60R SeahawkヘリコプターのようなASW作戦機や、監視用のMQ-8 Fire Scoutのような無人航空システムを搭載可能である。

上述したハンターキラーSAGは以下の能力を有する。敵SAG及び高速パトロール艇のターゲティング及び破壊、沿岸部の瞬時目標の特定及び破壊、遠征航空作戦に対する航空及びミサイル脅威の特定及び破壊、広範囲の上空監視の提供、敵潜水艦脅威の標定及び破壊。艦上機もしくは地上機どちらかの支援を受けることも出来るが、任務遂行に支援が必要という訳ではない。上述した全ての能力は、部隊ないし予算化された取得プログラムのいずれかにある。威力が増強される水上部隊と両用部隊のF-35Bのコンビネーションは、敵の前方作戦基地に対する重大脅威となり、また敵に更なる計画立案とターゲティングの課題を課すことになる。さらに、伝統的な巡洋艦/駆逐艦に攻撃力を追加するだけではなく、両用部隊にも武器分散及び制海の原則の適用することが考慮する必要がある。この両用部隊に攻撃能力を付与するという確固たる主張は、艦対艦ミサイル(Organic offensive surface to surface missile)や対地能力を有する遠征部隊と対峙する敵にとって、さらなる新たな計画上の悪夢を内包する。両用艦艇への攻撃火力付与は、水上部隊の防護の役割を代替せず、その主要任務 - 沿岸部への海兵隊投射 – を折衷案的にすべきだと言っている訳ではない。しかしながら、我々は両用艦艇については別に考え、それらに更なる能力を付与する力を考慮しなくてはならない。

IV. Value Adds to the Lethality Mix

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これまでの描写(vignette)においてプラットフォームや能力が既に検討されているという事実は、更なる能力の必要性を排除しない。(例えば、Zumwalt級は3隻のみ建造される予定) 武器分散を実現する幾つかのものは、大きな価値があるもので綿密に分析し促進すべきである。それらには以下がある。

艦対艦ミサイル: 我々は水上艦隊用の長射程艦対艦ミサイルのコモンアプローチに関して海軍航空部隊と協働している。我々は、追加式(bolt on)ランチャーもしくは完全に既存の艦載戦闘システムに統合されたランチャーによって実質的に殆どの艦艇で使用する中射程艦対艦ミサイルをテストしており、この能力の投入を急ぐべきだということがますます明白になりつつある。

低コスト中射程打撃兵器: Zumwalt級やその沿岸目標を打撃する能力を考えると、我々は射程60海里程度の選択肢(先進砲システム)もしくは射程1,000海里程度の選択肢(Tomahawk或いは更新兵器)を持っている。中射程で、既存のランチャーが使用可能で艦隊中(特に両用部隊)にバックフィット出来る経済的な打撃兵器で沿岸目標と迅速に交戦しなくてはならない。

長射程ASW兵器: 我がハンターキラーSAGは、巡航ミサイル潜水艦の我が部隊に対する有利を低減する兵器を装備する必要がある。LAMPSヘリから空中投下される魚雷はSAGが持つ撃沈可能性の高い兵器だが、50海里もしくは以遠に潜水艦を守勢に追いやる兵器が、ヘリが座標情報(datum)に向かう間の、SAGの生残性に重要となる。(もしくは航空機が利用不可能な場合) 従って、我々は旧式のASROC Mk 116同様のランチャーもしくは現行のMk 41ランチャーから魚雷を発射する代替手段を模索している。

レールガン: Zumwalt級が生む78メガワットの電力は、沿岸目標に対する威力を向上するだけではなく、ゲームチェンジ能力・コストに優れた弾道及び巡航ミサイル防衛能力を備えるレールガンの完璧な居場所である。Burke級Flight III及びレールガン搭載のZumwalt級が並んで作戦することで、破片弾(fragmenting round)を飛来するミサイルの経路に叩きつけ、ミサイルが飛翔するエリアに”対空砲の壁(wall of flak)”を作り、ミサイルを破壊もしくは機能停止させる。破片弾はミサイル攻撃に対する現行のキネティックな手段である大型誘導ミサイルよりも相当な費用削減となる。

持続的な固有の空中(persitent organic airborne)諜報・監視及び偵察(ISR)とデータ中継: 武器分散の重要な側面は、中央集権的指揮管制ネットワークから分離し、自信をもって分散作戦を実施する能力である。ローカルな戦闘情報ネットワークは、局部的な戦闘空間認識の達成に重要である。それらネットワークは、今日既存のものより高性能とする必要がある、また衛星が使用不能もしくは強烈なジャミング環境にあっても維持されなくてはならない。既存の垂直離陸無人航空システムが分散攻撃作戦を支援に常時必要かは判然としない。しかし、それらがネットワーク化及び情報共有を強化する可能性は検討する必要がある。ハンターキラーSAGが固定翼型もしくは半固定翼(partially fixed-wing)型UAVを発艦・収容する能力は、この役割にUAVを利用するために重要となる。

指揮管制: 我がハンターキラーSAGは、Detect-to-engageセンサー、電子放射システム、重要な友軍部隊の通行・戦闘空間の船舶・戦闘空間認識を構築する重大な役割の一環である作戦命令・武器分散の効果達成を確保する通信及びネットワーク化システムを備える必要がある。電磁気スペクトラムは敵のA2/AD戦術の一環として問題になることが予期される。そのような環境において対抗し、ネットワークを維持する装備がない場合は、我々は新世代艦艇を開発し、既存艦艇に能力をバックフィットする一環として対処する必要がある。同様のものは勿論、新たに台頭し、色々な意味においてダイナミックで手強いサイバー武装であり、戦闘空間の水準は - 1つは水上海軍力、米軍全体は言うに及ばない – 潜在敵が間違いなく挑む中で前に抜きん出なくてはならない。

これら各種の新しいプラットフォームや武器分散投射システム(delivery system)を討議する際に当然の問いがある、新規ハードウェアに付随して出てくる訓練についてはどうか? 答えは自明である。水上部隊の武器分散ミックスにそれぞれ付加された機能と共に、訓練コンポーネント・管理部門において、また初期の所要経費の必要がない人事や訓練課題がファクターとなる。度を越した刷新には現実的な意味がない。

V. ‘The Most Effective and Efficient Method’

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武器分散は、有力艦艇とそれらを利用する革命的なメソッドを組み合わせる。それは水上部隊が持つ本質的な優位(機動性及び持続性)に投資して、敵の侵略に対する有意な抑止力や万が一抑止に失敗した場合に直ちに使える戦闘オプションを提供する。敵の有力攻撃プラットフォームは監視アセットとして広く分散し、敵の攻撃密度は希薄になる。分散した我が戦闘力は、敵を危険な状態に置いて防御コストを増加させる多数の目標となる。

これは比較的シンプルで、しかもパワフルなアイデアだ。武器分散の原則を適用することで、水上部隊は伸長する一連の海上拒否能力に対抗して戦力投射における米国の競争上の優位の維持・拡大を支えられる。武器分散は、我々が今日保有する艦隊への投資に最も効果的・効率的であり、直近の未来のために計画されるものである。技術的飛躍の必要がなく、大規模な予算増加の必要性もない。また実行には艦艇数の増加も必要ではない。我々は単に今日保有する艦艇の最善の利用法を必要としており、どのように艦艇を装備し利用するかについては別に考える必要がある。

必要なのは、今のやり方を変えるべきだと認識する毅然とした意志だ。我々は、前進し、立ち上げたコンセプトやメソッドを問い、リスクを避けず、失敗から学ぶために必要な勇気を示さなくてはならない。我々は、新たなコンセプトを実証・改善する必要がある。また遠隔地域に跨る自律的な作戦を充分にこなせなくてはならない。そのリスクは少なくない。しかしながら、分散配備し均等に威力のある水上部隊は、世界が70年以上に渡って十分な利益に浴してきた海軍力の支配者たる米国の地位を維持する重要な役割を果たすだろう。

- end -

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