問題のある組織のトップを入れ替えて一気に問題を解決する、というとき、直属部下の責任者であるあなたはどうするか。
頬に壮(さかん)なり。凶有り。君子夬夬(くんしかいかい)。独り行けば雨に遇う。
「頬」は正しくは九に頁で「キュウ」、面骨(ツラボネ)のこと。
意を決して行動を起こそうとする気持ちが面骨に表れて、顔がピクピクしている。そんなことでは相手に直ぐに見破られて失敗する。
君子は、やるべきときは静かに一人で行動するが、他人からはその気が無いのだとか濡れ衣を着せられることがある。
難しいものですが、それでも問題はありません。しかし、君子でない者は苦労します。
臀に膚無し。その行くところ次且(じしょ)たり。
お尻の皮膚が擦りむけている。だから座っていても直ぐに痛くなるし、強く進むことも出来ない。
なんとかしなければならない問題が有るが、じっと我慢することも出来ず、進むことも出来ない。(次且ー行き悩む様)
こんな時はどうするか。
羊に牽かれて悔い亡ぶ。
羊は引っぱってもなかなか進まぬが、後ろから追うと進む性質があるそうです。羊の群れを移動させるときはリーダーとなる羊を後ろから追うようにしていくとうまくいく。
勿論、羊が正しい方向に進むように、後ろからうまくリードすることも必要です。
このように、行動を起こすときは、自分が先頭に立って進んでもなかなかうまく進めぬが、目下のしっかりした者を前に立たせて、その後ろからついて行くようにすればうまく行く、ということです。
「羊の後ろからついて行く」戦術も必要な時があります。