人との交わりは広く公明正大に
同人雑誌の同人で、志を同じくする者が集い事を為そうとすることです。
人と同じくするに野においてす、享る。大川を渉るによろし。人と同じうするに宗においてす、吝なり。
人と同じくする、同志が集まり力を合わせる、それは野原のなかのように誰からも見られる場所で、公明正大に堂々とせねばならない、そうすれば大事を決行し目的を達することが出来る。宗においてす、とは身内や仲間内だけですることで、そんなケチくさい、度量の狭いことでは大したことは出来ない。
易には「大川を渉るによろし」という文言が何箇所かに出てきますが、大川は黄河のことで、これを渉るというのはルビコン川を渉る、というニュアンスでしょう。ただ黄河はルビコン川に比ぶべくもない大河ですが。
小事を謀るには仲間内だけ団結すれば良いかもしれませんが、大事を為そうとするにはオープンでなければならない、これは社会のあらゆるケースに言えることではないでしょうか。