「二爻変爻」の場合:
「股を傷つけられるが元気な馬に乗れば逃げることができる」とあります。
なかなか逃げ難い時ですが、逃げるのがよろしい。
「三爻変爻」の場合:
逃げるのでなく果断に立ち向かい現状を打開するのも良いでしょう。「于きてその大首を得たり」ですから、悪の首領を倒すことが出来ます。
慎重にことを運ぶ必要があります。
「四爻変爻」の場合:
これまでのつながりを断ち切り速やかに退去するのがよろしい。
「五爻変爻」の場合:
大いに難儀する時。それでも正しい方針を貫き現状を守ること。
「六爻変爻」の場合:
「明夷」の極みです。無理をせず、成果を挙げることは断念し早々に切り上げるのがよろしい。
彖に曰く、明の地中に入るは明夷なり。
内文明にして外柔順、以って大難を蒙る。文王之を以ってす。
艱貞に利(よ)ろしとは、その明を晦(くら)ますなり。
内難にしてよくその志を正す。箕子之を以ってす。
象に曰く、明の地中に入るは明夷なり。君子は以って衆に莅(のぞ)み、晦(かい)を用いて而も明なり。
初九:明夷(やぶ)る、于(ゆ)き飛びてその翼を垂る。君子于き行きて、三日食らわず。往くところあれば、主人言あり。