「二爻変爻」の場合:
「吉にしてよろしからざるなし。」とあります。誠に盛運です。諸事積極的に取り組んで吉です。
なお、「八月に至れば凶あらん」を忘れず、心を引き締めることは常に必要です。
「三爻変爻」の場合:
「見方が甘い。良いところ無し」とあります。
甘言に騙されたり、甘く見て失敗したりせぬ様注意が必要です。
役割が重すぎる、ともあります。立場に固執せず引き下がることも良いでしょう。
「四爻変爻」の場合:
正しく見るので失敗はありません。信頼できる人を用いるとうまく行きます。
「五爻変爻」の場合:
「臨」の卦の意味を十分理解し適切な判断をして万事大いに吉です。
「六爻変爻」の場合:
「敦(あつ)く臨む」、事に当たり慎重にしなさい、です。一歩退き、方針を堅持して内の充実を図る時。また時が来ます。
彖に曰く、臨は、剛ようやくにして長じ、喜びて順がい、剛中にして応ず。
太いに亨りてもって正しきは、天の道なり。八月に至れば凶あらんとは、消すること久しからざればなり。
象に曰く、沢上に地あるは臨なり。君子もって教思すること窮まりなく、民を容(い)れ保(やすん)ずること限りなし。
初九:咸(かん)じて臨(のぞ)む。貞にして吉なり。