「二爻変爻」の場合:
万事思い通りに行かず誠に不愉快な思いをする時ですが、動かず、自重することです。
目上から気の進まぬことを押しつけられたりします。我慢です。
「三爻変爻」の場合:
大変苦境に立ち動きたくなりますが、動くな、です。現状打開に走り回るのは危険です。
「四爻変爻」の場合:
自分の中に止まる、まあ外に向かって出すことは差し控えるのがよろしい。
「五爻変爻」の場合:
「頬骨に止まる」とあります。何かの弾みで余計なことを口にしたりせぬように注意。
ぼちぼち身体は動かしても良い時です。
「六爻変爻」の場合:
どっしりと止まって来た成果が出て来ます。ゆっくりと動き出すのが良いでしょう。
彖に曰く、艮は、止まるなり。時止まればすなはち止まり、時行けばすなはち行く。動静その時を失わず、その道は光明なり。
その止に艮(とど)まるは、その所に艮(とど)まるなり。上下敵応して、相与(くみ)せざるなり。ここをもってその身を獲(え)ず、その庭に行きてその人を見ず、とがめなしなり。
象に曰く、兼ねて山あるは艮なり。君子はもってその思うこと位を出でず。
初六:その趾(あし)に艮(とど)まる。咎なし。永貞に利ろし。