「二爻変爻」の場合:
努力が無駄になったり、人から認められなかったりします。まだ少々待たねばなりません。
注ぐ水量はまだチョロチョロと鮒にかかる程度でしかない、とあります
「三爻変爻」の場合:
井戸浚えをしたのに誰も飲んでくれないと心を痛ためる、とあります。
才能が人から認められない、そんな焦りの時です。もう少し忍耐が必要です。
「四爻変爻」の場合:
外へ発展するより内部を固める時です。守りの姿勢が必要です。
井戸の底に石畳を敷いて整備し活用されるのを待つ、とあります。
「五爻変爻」の場合:
努力が実を結び、人の信用を得て進みます。人の役に立とうとの気持ちを忘れぬように。
「六爻変爻」の場合:
これまでの苦労が報われる時です。諸事順調に進みます。利己主義にならぬように。
井戸水がどんどん汲まれるが枯れるのではないかと心配して覆ったりするな、とあります。
彖に曰く、水にいれ、水を上ぐるは井なり。井は養いて窮せざるなり。邑を改め井を改めずとは、すなはち剛中を以ってなり。殆ど至らんとして、また未だ井に釣糸せずとは、未だ功有らざるなり。その瓶を破る、ここをもって凶なり。
象に曰く、木の上に水有るは井なり。君子もって民を労い、助けを進む。
初六:井泥して食われず。旧井に禽なし。