「二爻変爻」の場合:
小さいつまずきがかえって身の助けになります。焦らずゆっくり構えているのがよろしい。
「三爻変爻」の場合:
現状に不満を持って無用に動くと窮します。平穏無事が何よりです。
遠方の国を攻めて3年がかりでやっと勝つが疲れ果てる、とあります。
「四爻変爻」の場合:
安泰の時期が過ぎつつあります。気を引き締め危機に備える時です。
「五爻変爻」の場合:
見栄や外聞を捨て質素倹約を図る時です。
「六爻変爻」の場合:
盛運の時期は終わり、今は衰運の時です。無理をすると危うい。まず身を守ることが第一です。
彖に曰く、既済の小(すこし)く享るは小なるもの享るなり。貞に利ろしとは剛柔正にして位当たればなり。初め吉なるは柔中を得ればなり。終わり止まれば乱るとは、その道窮まればなり。
象に曰く、水火の上に有るは既済なり。君子は以って患を思い、あらかじめこれを防ぐ。
初九:その輪を曳き、その尾を濡らす。咎なし。