「二爻変爻」の場合:
これまでの方針で更に努力を続けることで成果を上げることが出来ます。
「三爻変爻」の場合:
「一家の主人が厳しすぎるのも問題だが、女子供がキャッキャと騒ぐのはダメ」とあります。
あまり強硬過ぎてもうまく行かないが情に流されるのはもっと悪い。
「四爻変爻」の場合:
「家を富ます。大吉。」です。
「五爻変爻」の場合:
運勢の強いときです。積極的に進んで成果を上げることができるでしょう。
「六爻変爻」の場合:
強硬なくらいでうまく行きます。即断即決です。長引くといけません。
彖に曰く、家人は、女は位を内に正し、男は位を外に正す。男女の正しきは、天地の大義なり。
家人に厳君ありとは、父母之を謂うなり。父は父なり、子は子なり、兄は兄なり、弟は弟なり、夫は夫なり、婦(つま)は婦なり、而して家道正し。
家正しくして天下定まるなり。
象に曰く、風の火より出るは家人なり。君子以って言に物有り、而して行いに恒有り。
初九:有家を閑(ふせ)ぐ。悔亡ぶ。
「女は位を内に正し、男は位を外に正す。男女の正しきは、天地の大義なり。父は父なり、子は子なり、兄は兄なり、弟は弟なり、夫は夫なり、婦は婦なり、而して家道正し。」
男に生まれ女に生まれた、兄として生まれ弟として生まれた、それはそれで一つの現実です。逆になろうと思っても、自分だけそのつもりになっても、現実はなにも変わりません。
そして、それぞれの立場として、守るべき持ち場、果たすべき役割を片付けてから次ぎに進む、それが家庭の正しい在り方であり、終には国家安定の基本です。
夫は夫たり、といっても、単に威張っておれというわけではありません。
「誠ありて威如たれば、終には吉なり。」
一家の主たるもの、自らに厳しく、よくわが身を反省し、誠意をもってことにあたり、そのうえで威厳があれば、結果は吉、と易は説いています。