「二爻変爻」の場合:
旅でも金があり仲間があり良い宿が見つかる時。一時の平安と喜びです。
「三爻変爻」の場合:
旅で宿屋が火事になり仲間を失う、とあります。積極的になるより被害を最小限にくい止める時です。
火事や災害に注意。
「四爻変爻」の場合:
それなりの成果は出ますが後が続きません。何かと焦りを感じる時ですが、じたばたせぬこと。
「五爻変爻」の場合:
少々の犠牲を払っても大きい成果を得ることが出来ます。
「六爻変爻」の場合:
「旅人先きには笑い、後には号泣す。」と書かれています。
はじめはうまく行っても、慢心したり気を緩めたりすると号泣することになりますよ。
彖に曰く、旅は、小しく亨(とお)る。柔、中を外に得て、剛に従う。止りて明につく。ここをもって小しく亨り、旅には貞(ただ)しければ吉なるなり。
旅の時義、大いなるかな。
象に曰く、山上に火あるは旅なり。君子もって明かに慎んで刑を用いて獄を留めず。
初六:旅して瑣瑣(ささ)たり。それその災いを取るところなり。
象に曰く、旅して瑣瑣たりとは、志窮して災いあるなり。
六二:旅して次(やど)に即(つ)き、その資(かね)を懐(いだ)き、僕童の貞を得たり。
象に曰く、僕童の貞を得たりとは、終に尤(とが)無きなり。
九三:旅してその次(やど)を焚(や)かれ、その僕童を喪(う)しなう。貞しけれども氏iあやう)し。
象に曰く、旅してその次を焚かるとは、亦もって傷(いた)まし。旅をもって下に与(くみ)す。その義、喪しなうなり。
九四:旅して于(ここ)に処(お)り、その資斧を得たり。我が心快(こころよ)からず。
象に曰く、旅して于に処るとは、いまだ位を得ざるなり。その資斧を得たりとは、心未だ快ざるなり。
六五:雉を射て、一矢失う。終にもって誉命あり。
象に曰く、終にもって誉命ありとは、上におよぶなり。
上九:鳥その巣を焚(や)かる。旅人先には笑い、後には号(な)き叫ぶ。牛を易(さかい)に失う。凶なり。
象に曰く、旅をもって上にあり、その義焚かるるなり。牛を易に失うとは、終にこれを聞くことなきなり。