「二爻変爻」の場合:
「主に巷に逢う。咎め無し。」と書いてあります。
急用で捜しても見つからない社長に街角でひょこっと逢う、といった意味です。
正規の方法ではうまく行かないが別ルートでうまく行くとかで、窮すれば通じます。
「三爻変爻」の場合:
誤解を受けて邪魔をされたり、覚えのないことで罪を着せられたりします。
無理をせぬのがよろしい。
「四爻変爻」の場合:
人に背いたり背かれたりして孤独になります。
反省し、自重することで何とか乗り切ることです。
「五爻変爻」の場合:
目下の者、身内の者の協力で問題が解決するでしょう。
「六爻変爻」の場合:
疑心暗鬼から来る軽挙盲動を謹むこと。
「往きて雨に逢えば吉。」とありますので参考まで。
彖に曰く、けいは火動きて上がり、沢動きて下がる。
二女同居して、その志同行せず。
説(よろこ)びて明に麗(つ)き、柔進みて上行し、中を得て剛に応ず。
これを以って小事に吉なり。
天地そむけども其の事同じなり。男女そむけどもその志通ずるなり。万事そむけども其の事類するなり。「けい」の時用、大いなるかな。
象に曰く、上火下沢は目癸なり。君子は以って同じくして異なり。
初九。悔亡ぶ。馬を喪(うしな)う。逐(お)うことなかれ。自ずから復(かえ)る。悪人を見るも咎なし。
象に曰く、悪人を見るは、もって咎を避くるなり。
九二。主に巷に遇う。咎なし。
象に曰く。主に巷に遭うとは、未だ道を失わざればなり。
六三。輿(くるま)曳かるるを見る。その牛ひき止めらる。その人天(かみき)られ鼻きらる。初め无(な)くして終りあり。
象に曰く、輿曳かるるを見るとは、位当らぜればなり。初め无くして終りありとは、剛に遇えばなり。
九四。そむきて孤なり。元夫に遇い、交(こもごも)孚(まこと)す。氏iあやう)けれども咎なし。
象に曰く、交孚し、氏iあやう)けれども咎なしとは、志行わるるなり。
六五。悔亡ぶ。厥(そ)の宗、膚(はだえ)を噬(か)む。往きて何の咎あらん。
象に曰く、厥の宗、膚を噬むとは、往きて慶あるなり。
上九。そむきて孤なり。豕(いのこ)の塗(どろ)を負うを見、鬼を一車に載す。
先にはこれが弧(ゆみ)を張り、後にはこれが弧(ゆみ)を説く。寇(あだ)するに非らず。婚媾せんとす。
往きて雨に遇えば吉なり。
象に曰く、雨に遇うの吉とは、群疑亡ぶればなり。
「往きて雨に遇えば吉。雨に遇うの吉とは群疑亡ぶればなり。」