「易占」で占うこと
易占いの基本は、何かを行おうとするときに、その行動や判断などの吉凶を占うことです。
こうすればどうか? この判断で良いか? こうならどうか?
という様に問いかけ、吉、凶、あるいは良い、悪い、という答えを得ます。
また、こういうように考えれば良ろしい、こういう注意をしなさい、などアドバイスを得ることも出来ます。

あなたも具体的に問題を絞り込んで下さい。そして、
あなたが答えを求めたい事柄に精神を集中して、さあ、「易断スタート」を押してください。

「易断スタート」

「変爻」を忘れないように。
スタートボタンを押した後に出てくる占筮の結果の中に、「第何爻は変爻(ヘンコウ)」という言葉が出てきます。(無い時も、複数の時もあります。)次のステップに進む前に、これを覚えていて下さい。


「易の答は常識的である」
易の判断にはいろいろ書かれていますが、一貫して次の思想が流れています。
1.人生には波が有り、好調なときも有れば不調なときもある。だから、
  好調の時は、調子に乗り過ぎないように気をつけなさい。
  不調の時も、落ち込み過ぎたり、ジタバタし過ぎたりせず、時を待ちなさい。

2.周辺状況、自分の能力などを冷静に判断して慎重に行動しなさい。
  ひょっとしたら、という希望的観測や楽観的過ぎる判断では、99%うまくいきません。
  当てにならない幸運に人生を賭けてはいけません。

これらはいわば常識的な警告ですが、それが大切なのです。
人は悩んだとき、とかく常識を失いがちです。だから易の判断は「常識を取り戻せ」、と警告しているのです。

「六十四卦に絶対的な凶卦や悪卦は無い」
これは易学者、加藤大岳氏が書いておられるところです。
このサイトでも卦の解説で「吉凶」を書いていますが、これはこの卦を得た時、一口で言えば、概して言えば、の判断と思って下さい。
「凶」でも明るい展望を見出す努力を、「吉」でも気を引き締める心がけを、忘れずに下さい。
易はあなたの未来を切り開いていくための行動哲学でもあります。

「楽天知命 故不憂」
「天を楽しみ命を知る、故に憂えず。」 楽天家とか楽天的とか言いますが、その「楽天」という言葉の元は易経の「繋辞伝」に出て来るこの言葉です。
自分の命運が天すなはち宇宙の大法則に沿ったものであるを知り、それを楽しむ心のゆとりを持てば、調子が悪い、不運だ、と憂れい悲しむこともなくなる、といった意味です。
「命を知り、天を楽しむ」この心のゆとりが正しい行動に結びつきます。易はその手がかり、手段です。

「同じ卦の答は同じとは限らない」
同じようなことを占い、同じ卦が出てもその判断が同じとは限りません。占う人の立場や現在の状況などで答は違ってきます。 易は判断を下すための考え方、プロセスを示すものである、ということが出来ます。
勿論、右か左か、吉か凶か、といったシンプルに問題を絞った時には、易の結果をすなおに受け止めるのが良いでしょう。

占いの心得
1 占う事柄は出来るだけ具体的に絞ることです。
2「初筮は告ぐ、再三すれば汚る、汚るれば告げず。」という易の忠告が有ります。
 同じことを2度占ってはならない、ということです。


「易」とは、
陽、陰の組み合わせにより、自然界の大法則の中で人間の行動指針を示めそうとするものだと考えます。
まず、陰陽3つの組み合わせでできる「八卦」を基本とし、八卦を上下に2つ組み合わせた「六十四卦」(8x8=64)をもって判断の基礎とします。

「八卦」とは、
乾(けん)・兌(だ)・離(リ)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん) で、それぞれ自然現象の、 天・沢・火・雷・風・山・地 に対応しています。

「八卦、六十四卦」を得るのを「占筮」といい、50本の筮竹を用いて、正式には約100行程のいささか面倒で時間を要する手順により答えを求めます。
実際の占いではその手順を省略した「略筮法」が使われることが多いですが、ここでは正式の筮法をコンピューター上で行い、直ちに結果を出します。

「変爻(ヘンコウ)」とは、
スタートボタンを押した後に出てくる占筮の結果の中に、「第何爻は変爻(ヘンコウ)」という言葉が出てきます。(無い時も、複数の時もあります。)
変爻というのは、その卦の全体的な判断の中でのシチュエーションといったもので、あなたは今どの状態か、ということだと思えば良いでしょう。一般的に言えば「初爻」は始めの状態で「六爻」は終わりの状態です。良くない判断であれば「今は悪い状況の極みであるがそれも間もなく終わるだろう」ということです。

また、変爻の陰陽を逆にした卦から、占った課題が今後どのように展開するかを判断します。
変爻が二つ以上あるときは、この方法による判断をお勧めします。なお「初爻」あるいは「第1爻」とは一番下の爻で、順次上へ第2爻、第3爻、第4爻となって一番上が「第6爻」です。
例えば「第2爻、第5爻が変爻」のときは、その卦の第2爻と第5爻について、その爻が陽ならそれを陰に、陰なら陽に入れ替えた卦が展開の方向を暗示している、と判断します。
陰陽を入れ替えた卦については最初のページから「六十四卦」を開いて卦の形を見つけ、解説を見てください。


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