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改造と改良メモ

硬質アルマイトのハンドリムに滑り止めテープを貼り付け
(作業日:2007年10月7日)
テープ貼り付け前 テープ貼り付け後
硬質アルマイトやのハンドリムはシンプルかつ軽量ですが、
空気が乾燥する冬の季節や雨の日などではツルツルと滑ってしまいます。
またビニールやゴムでハンドリムをコーティングすればそのような症状はおきにくくなりますが、
どうしても車いす全体の重さが増してしまいます。
そこで考案されたものが日進医療器から発売されている「ライトニーニッシン」という商品で、
ホイール1本分当たり30グラムの増加で抜群のグリップを発揮するスグレモノなのです。
ただ、一つ気になるのは耐久性
…今回スタッフの車いすに取り付けて、気になる耐久性も検証してみます。


手順1
1.これが日進医療器から発売されている「ライトニーニッシン」2本1セットで価格は6,300円。
手順2
2.アップで見るとグリップ効果を高めるために模様の溝が付いています。 そこにはメーカーの名前「NISSIN]という文字も…抜かりはないですね(^^)
手順3
3.断面はこんな感じで中心部にはスポンジ状のクッション材が入っています…実はウィルソンのテニス用グリップテープも同じような作りのものがあるんです!
手順4
4.両面テープをはがしたところです。端から端まで接着面になっています…ちなみにウィルソンのグリップテープは中心部分のみ両面テープです。
手順5
5.さて、さっそく貼り付け!といきたいところですが、まず先に表面の油分をパーツクリーナーなどで念入りに脱脂します。
手順6
6.さあ、いよいよ貼り付け!とその前にイチオー重さのチェック!…1553グラム、新品タイヤのときよりも7グラムほどすり減りました(^^;)
手順7
7.脱脂もヨシ!重さも確認したところでようやく貼り付けです。結構強い粘着力なので貼り直しはききません!慎重に慎重に…。
手順8
8.貼り付ける時は、先に中心部分だけを付けていきます。このホイールはハンドリムの間隔が5ミリで、テープの片方をリムに当てながら貼るとちょうどハンドリムの中心あたりになりました。
手順9
9.ぐるっと一周巻き付けたところで長さを確認してハサミでカット。切断面は繋ぎ目となり、すき間が開きすぎると剥がれの原因となりますのでこの作業も慎重に!
手順10
10.まぁまぁきれいに一周貼れたところで、次はテープの端を貼ります。ここでは特に注意することはありませんが、基本は中心から外側に押さえるコト!
手順11
11.内側の貼り付けですが、リム間隔が5ミリで指が入りませんので20センチ定規で押さえつけて貼りました。
手順12
12.作業開始から30分程度で完成。重さを計ってみると1583グラム。したがって30グラムの増加で済みました。これで乾燥した季節もラック楽!

※以前、ハンドリムの滑り止めにウィルソンのテニス用グリップテープを流用して使っていましたが、こちらはテープ全体に両面テープが着いていなかったため、両端にボンドを塗って貼り付けていました。
 しかし、使っているうちに端が浮いてきてしまうため、定期的に浮いた部分にボンドを塗り直し、こまめにメンテナンスをしながら使ったところ2年ほど使うことができました。
 このライトニーニッシンを貼ってから今日で3日目。気持〜ち同様の症状が感じられますので、ボンド補修の必要があるかもしれません。様子をみて今後、状況をアップします。(2007年10月10日記述)

…それから1週間後
その後01
1.ライトニーニッシンを貼り付けてからおよそ1週間後、やはりテープのフチが浮きだしてきました。
その後02
2.テープのフチがういたまま使っているとホコリや砂が付着してしまいますので、早めに補修をしてしまいます。
その後03
3.補修はするために使うのはこのボンド…いわゆる鼻くそボンドです。この鼻くそボンドはセメダインのように乾燥してもパリパリにならないのが特徴です。
その後04
4.この鼻くそボンドを少量、人さし指に出します…まさに見た目は青っぱな。
その後05
5.そしてテープの浮いているところに指ですくい上げるようにボンドを塗り込んで貼っていきます。なおこの補修作業は車いすに乗ったままできます。
その後06
6.最初はボンドが多すぎてはみ出してしまうかもしれませんが、そんなことは気にせずにどんどん貼っていきます。
その後07
7.左右のリムをグルッと補修して作業完了ですが、おそらく2〜3日後にはボンド付けをしていないところが浮いてきますので、あと数回この作業を繰り返します。
その後08
8.作業後の指先は・・・他人に見られる前に何とかしましょう。
※車いすの重さを増加させることなく快適な車いす操作が可能になるこのライトニーニッシンはこまめなメンテナンスは必要ですが、それだけの価値はあるものだと思います。(2007年10月22日記述)



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